金剛山日記
(第四巻)
金剛山日記第四巻の間には実現出来なかった、金剛山陸路観光にようやく行って来ました♪
写真は2003年12月4日撮影の、前回行けなかった万物相・鬼面岩の勇姿です。
金剛山日記第三巻に戻る
金剛山日記・ホームへ戻る
金剛一万二千峰へ戻る
のりまき・ふとまきホームへ戻る
2003年
2月25日(火)
新生のりまき・ふとまきのホームページ、よろしくお願いします_(._.)_。のりまきは、これからも地道に金剛山情報集めていきます。
さて、今日は韓国の盧新大統領就任式と北朝鮮が地対艦ミサイルを発射したニュースが流れ、日本のニュースなのだか韓国のニュースなのだかわからぬほど、韓国・朝鮮語がテレビから流れてきていました。お隣同士の国なのだから、たまには韓国・朝鮮語がガンガンニュースから流れるようになっても不思議ではありません。願わくば良いニュースをガンガン聴きたいところですが……
今日、金剛山では第六回離散家族再会事業が終了しました(こちらは中央日報の写真です)。金剛山ではこれから離散家族のための常設面会所も作られる予定です。盧新大統領の5年間で、金剛山はどのように変わっていくでしょうか?
また、韓国国会ではヤミ支援問題の処理をめぐっても与野党の対立が続いているようです。
2月26日(水)
今日はまずおめでたいニュースであります。金剛山で知り合った韓国人男性と、中国出身の朝鮮族女性が結婚したという話です(朝鮮日報・中央日報)。
旦那さんは現代デパートの社員さんで、しかも金剛山温井閣の総支配人とのことですから、文字通り“玉の輿”ではないでしょうか?金剛山で働いている人は、バスの運転手さんを除くと若い男女が多いので、これからもこのようなことが起こると思います。ちなみに金剛山山中で働いている北朝鮮の監視人さんたちも若い男女が多いのですが……北朝鮮の人と韓国の人や中国の人とのロマンスは、今のところ夢のまた夢ですね……
そして今日、与野党の対立にもかかわらず、韓国国会で北朝鮮へのヤミ支援問題に関して、“特別検事”を任命して真相を解明する法案が可決しました。盧新大統領がこの法案に拒否権を発動するかもしれませんので、まだ確定ではないですが……朝鮮日報はこの問題について、社説でも詳しく書いています。それにしても本日可決の法案、元の名称が『北朝鮮への闇の取り引き特検法案』とは、実に傑作であります!
2月27日(木)
ヤミ支援追及問題についての記事がまた増えてきました。
《朝鮮日報》
盧大統領「特別検事法案の国会決定を尊重」
検察、対北送金の直接捜査を要望
検察が「特検」めぐり突拍子もない行動
盧大統領、特検法の修正を要求
《中央日報》
「特検法への拒否権行使」を建議、波紋広がる
《東亜日報》
対北送金の特別検事制法案が可決 高建首相任命案も承認
国会が法案を可決してから15日間は、大統領が拒否権を発動できるそうです。さて、新大統領はどんな決断を示しますやら。
2月28日(金)
金剛山カップルの写真がありました。どうも2月25日の中央日報の記事に写真が追加されたもののようですが……人の顔を覚えるのが得意なふとまきによれば、『男性の方は金剛山の温井閣にいたような気がする』。とのことです。いずれにしても幸多かれと祈ります。
さて、ヤミ支援問題に関する特別検事法について、盧新大統領は拒否権を発動するのでしょうか?ここしばらく注目の日々が続きそうです。与党の声としては拒否権を出してもらいたい声もあるようですが…いかがなりますやら。
3月2日(日)
金剛山陸路観光はわずか3回行われただけで中断してしまったようです(中央日報記事はこちら)。なんだかんだ言ったところで北朝鮮は陸路観光に関して複雑な見かたをしているようです。今後どうなるのか……のりまきの陸路観光行きもこれからの流れ次第となりそうです。
対北朝鮮ヤミ支援についての特別検事制の行方についてもまだ色々起こりそうです。これも今後の経過が注目されます。
3月3日(月)
ゴールデンウイークから初夏までの北朝鮮旅行が出揃ったようですが、結局金剛山に行くツアーは催行されないようです。当初は北側からの金剛山観光が“復活”するとのことで、期待していたのですが……昨今の陸路観光をめぐってのゴタゴタも影響しているのでしょうか?いずれにしても3回目の金剛山訪問は、現状ではいつになるかわかりません(-_-メ)。
ヤミ支援の特別検事法については様々な駆引きが続けられているようです。盧大統領自身は、こんな意見を持っているようです。
あと、ヤミ支援問題に関しては東亜日報が社説を載せていました。
3月4日(火)
結局、金剛山陸路観光はしばらくお預けのようです(-_-メ)。いつになったら陸路観光は“正常化”するのでしょう??
ヤミ支援特検法案については、相変わらず様々な駆け引き中です。また、この談話では金大中前政権に責任を押し付ける感じです。盧大統領は野党ハンナラ党と話し合いたいようですが……まだ法案可決後15日までには間があります。どうなることでしょう……
3月5日(水)
ヤミ支援特検法案について、北朝鮮側が文句言っているようです。『南北関係の凍結』などもちらつかせていますが……金剛山陸路観光がもたついているのは、ひょっとしてこの法案が通るかもしれないからでは?
またアメリカのウオールストリートジャーナルが、現代グループの行っている金剛山観光などの対北朝鮮ビジネスに対する辛口の意見を報道したそうです。北朝鮮をめぐる動きは残念ながら改善の方向には向かっていない様子です。これからどうなるのでしょうか?
3月9日(日)
4日ぶりの日記です。金剛山陸路観光の中断以後、金剛山関連のニュースは減っている様子です。ここ数日では東亜日報の特検法に関する記事くらいです。そこでこの土日の間、『金剛一万二千峰』の内容充実を図っていました。特に“金剛山の昔話”関連では、このホームページ作りで何かとお世話になっているTさんから、貴重な資料を頂いたこともあって、内容を充実させています。
しかし、今週中には特検法の大統領拒否権行使のタイムリミットがやってきますので、これからまた金剛山関連のニュースは増えていくことでしょう。
3月10日(月)
今日はまずこの記事から……対北朝鮮ヤミ支援の、北朝鮮側実務担当者が処刑されたらしいという、まことにショッキングな話です。これは本当の話なのでしょうか??もし本当だとしたらとんでもない話です。北朝鮮のために汚れ役となった人物を、都合が悪くなったからといって処刑するとは……本当にひどい話です。
そして韓国政府は3月27日に『対北政策公開討論会』を行うとか…現代グループの5億ドルにも及ぶ、対北朝鮮ヤミ支援問題などで信頼感を失いかけている『対北政策』の建て直しを図るもくろみのようですが、上手くいきますかどうか??
そして今日から開城で、第四回南北鉄道・道路協議が始まったそうです。この手の会談はいつも金剛山で行われていましたが、京義(平釜)線の臨時道路も2月21日に開通していますので、これからは開城で開かれることも増えてくるでしょう。
さて…いよいよヤミ支援問題の特検法の大統領拒否権発動までの期限が迫ってきました。この記事によると期限は14日までで、盧大統領は13日に最終決断を下すようです。ここに来て、やはり色々な動きが出始めました。そして現代商船は検察に告発されるみたいです。この問題に関して、中央日報はこのような社説を出しました。なかなかお薦めです!
3月11日(火)
昨日、北朝鮮の金剛山観光窓口の“朝鮮アジア太平洋平和委員会”が、韓国野党のハンナラ党の密使が昨年、『大統領選でハンナラ党の李会昌候補が当選したら、金大中政権以上の北朝鮮援助をする』。と言ってきたとの暴露をしました。もちろんこのことは大きな波紋を呼んでいます(朝鮮日報社説・中央日報)。対北朝鮮ヤミ支援問題は北朝鮮をも巻き込んで、もはや泥仕合の様相を呈してきました。韓国与党内ももめているようですし……
明日、盧大統領とハンナラ党のトップが会談するそうです。北朝鮮側もかたずを飲んでこの会談の結果を見守っているのではないでしょうか?
ところで現代峨山の鄭夢憲会長と金潤圭社長が、明日から北朝鮮を訪問するそうです。金剛山陸路観光再開などの懸案を話し合いに行くようです。さてはて、明日はいったいどんな話が飛び出してきますやら……
3月12日(水)
今月末から南北間の鉄道建設工事が始まるようです。南北関係の常として、関係に隙間風が通い出したと思ったら修復の力学が働くようです。
朝鮮日報は、やはりヤミ支援問題への関心が強いようです。ハンナラ党の態度と社説がありました。
3月13日(木)
いよいよヤミ支援問題の、盧大統領拒否権行使のできる期日が明日までとなりました。交渉も大詰めのようです。
《朝鮮日報》
ハンナラ党、「対北取引除外」声明を検討へ
李瑾栄、金監委員長が辞表
検察、「財閥調査」の留保を示唆
与野党、特検法の折衷案見出せず
李会昌氏、「対北密使」説に強い不快感
与野党、そんなリーダーシップで何が出来るのか
《中央日報》
ハンナラ「北送金の司法処理免除に反対」
現代、送金時、北朝鮮の人物に「上乗せ金」
↑の記事は興味深いです。本当だとしたら一体誰に上乗せ金払ったのでしょう?この話、金正日氏は知っているのでしょうか??ひょっとしたら3月10日の記事にあったヤミ支援の北朝鮮側実務担当者が処刑されたとの話は、この件と関連があるのかもしれません。
《東亜日報》
[社説]初の与野党トップ会談、成果を挙げるためには
昼食会場に向かう与野党トップ
盧大統領、野党に対北送金特検法の修正を要請
盧大統領、特検法で14日に最終立場表明
さて、明日はどのような展開になるのでしょう?
3月15日(土)
特別検事法については結局最後まで与野党の話し合いは続きました、法律公布前の修正を要求した与党・盧大統領側に対し、ハンナラ党はあくまでも公布後に修正という立場を堅持しまして、話し合いは最後まで難航の末に最終的に決裂しました。
与野党の話し合い決裂を受け、盧大統領の決断は『拒否権は行使せず』。つまり対北送金に関する特別検事法は国会を通過した原案通り公布されることになりました。(中央日報の記事はこちら。かなり詳しくお薦めです/東亜日報の記事もまた少し違う角度から経緯が読め、よいと思います)
結局、ヤミ支援問題は特別検事の手で捜査されることになったわけです。特別検事の手でどのような“真実”が明らかになるでしょう?そして北朝鮮側の反発は??まだまだ色々とありそうです。
3月16日(日)
公布された特検法の取り扱いをめぐって色々動きがあるようです。ここに来てハンナラ党と与党との意見の違いよりも、与党内部の意見の差が目立ってきているようです。与党の内部では金大中前大統領に近いグループは、特検法の公布そのものに不服があるわけで、盧大統領のこうした態度は不満の種でありましょう。
本日は中央日報の記事が充実しています。
李会昌氏「対北朝鮮密使は送っていない」
北朝鮮「首脳会談と送金を関連づけるのは内政干渉」
【社説】北朝鮮による韓国かく乱に警戒する
特に2番目の記事の、「天文学的な金をどこに使ったために人民の生活がよくなったというのか」と反発が提起されれば大変だ…との指摘はもっともです。
3月17日(月)
今日はこんな面白い写真を見つけました。写真の説明をしている韓国語をなんとか読んでみると(笑)、北朝鮮の雑誌に紹介された『元山ー金剛山 旅客列車』と書いてあります。金剛山に向かう列車の写真を見たのは初めてです。
特別検事法については、相変わらず色々と揉めているようです。
《朝鮮日報》
「特別検事法」で民主党に亀裂か
与野党の特別検事法修正交渉が遅延に
北「対北送金・首脳会談の連携は内政干渉」
民主党の「北密使説にくさび」は正解だ
「特検法公布」の経緯説明
《東亜日報》
与野党、今日から特検法修正で再交渉
それにしても…北朝鮮の誰にお金が渡ったのか…知りたいところであります。
3月19日(水)
対イラク戦争が迫ってきている影響からか、この一両日、金剛山関連のニュースは少ないです。注目は北朝鮮の対韓国担当者の変遷についてのこの記事です。
また現代峨山が、開城の観光の方も事業者に選定されたようです。そして今年1〜2月の南北交易額が前年同時期に較べて58パーセントも伸びたそうです。なんだかんだ言って、南北関係は切っても切れないようになっているようです。
3月21日(金)
対イラク戦が始まってしまった関係もあるのか、金剛山関連ニュースはひと休みの様子です。そんな中、北朝鮮が日本人観光客の受け入れを中止したとのニュースが入ってきました。観光客を装って入国した日本人ジャーナリストの『よからぬ言動』のせいとの話もあるようですが、時期的に見てアメリカのイラク攻撃の影響もあると考えられます。北朝鮮から行く金剛山が、ますます遠ざかってしまいました……のりまきは今年中に金剛山へ行けるのでしょうか?
3月25日(火)
3月22日から、春休みの旅行に行っておりました。今回は北関東に行きまして、金剛山電気鉄道の創始者である久米民之助氏の資料を探しに、氏の故郷である群馬県沼田市にも足を伸ばしました。
図書館には本人の死後約40年後に作られた簡単な伝記があったくらいで、この伝記には金剛山のことはほとんど触れられておらず、特筆すべき成果はありませんでした。金剛山開発は久米氏の生涯最後の大事業で、自らの『一身一業』であるとまで断言していて、どうもかなりの手ごたえを感じていた事業だったようですが、その後の歴史の流れを思うと複雑な気持ちにさせられてしまいます。
また、久米氏が建設した沼田市の『沼田公園』には、久米氏の胸像や事績碑とともに、1960年建立の『在日朝鮮人祖国帰国記念植樹』を祝う記念碑もありました。奇しくも北朝鮮の歴史の流れに翻弄されることになってしまった人々が建てた碑を、金剛山事業に全精力を傾けた久米氏が作った公園内で見つけ、私はなんともやりきれない思いに囚われました。
さて、金剛山関連の記事はイラク情勢の影響からか少ないです。北朝鮮側が南北対話を一方的に延期したというこの記事が最も要チェックでしょう(東亜日報記事はこちら)。
その他は金大中前大統領に対北朝鮮ヤミ支援問題での『書面調査』をしてはどうかとの意見、特別検事の人選についてと、そして具体的人名についての記事がありました。ただ、この特別検事の人選にはこのような声もあるようです。
また、中央日報には興味深い写真記事が二つありました。一つは温井里に春が来て、種まきが始まったとの写真。また金剛山でまた南北関連の行事が行われたようで、こんな写真も紹介されていました。
3月26日(水)
特別検事が任命されました。任命された宋斗煥氏のインタビュー記事も載っています。東亜日報は社説でやはり特別検事の人選を問題にしています。また開城工業団地の起工式が4月にも行なわれるのでは……との記事もありましたが、この手の話はこのところ予定通り進んだためしがありませんので、どうなりますやら。
3月31日(月)
このところ金剛山関連のニュースは少ないです。でも、ニュースが少ない時こそ水面下で色々動きがありそうなので、油断は禁物です。
今日は特別検事の補佐がなかなか決まらないとの記事がありました。やっかいな仕事ですし、法曹関係者もあえて火中の栗を拾いたくないといったところなのでしょうか?
なお、事後になってしまいましたが、27日から2泊3日で現代峨山の鄭会長と金社長が例によって雪峰号に乗って金剛山へ行ったようです。朝鮮アジア太平洋平和委員会側と金剛山陸路観光や開城工業団地・開城観光のことなどについて話し合ったようですね。
4月1日(火)
朝鮮半島の南北対話は停滞状況になってきたようです。第十回南北閣僚会談も開催が難しくなってきたようです。金剛山陸路観光の再開もここしばらく難しいかもしれませんね。
4月2日(水)
今日の一番の注目記事は、金剛山陸路観光の再開が8月以降…との記事です。ただでさえ金剛山観光客が減っている現代峨山の方は『もっと早くしてくれ!』と北朝鮮側に依頼しているようですが……本当に8月中に東海線鉄道工事が終了するかどうかもわかりませんし、まさに予定は未定といったところでしょうか?
ところで、ついこのあいだ雪峰号に乗って金剛山へ行ってきた現代峨山の鄭夢憲会長と金潤圭社長が、韓国出国禁止措置を食らったとのことです。どうもこれから対北朝鮮ヤミ支援問題を捜査する特別検事の裁量のようですね。おかげで本日、京義(平釜)線臨時道路を使って、開城工業団地などの対北朝鮮事業の話し合いに北朝鮮へ向かう現代峨山の関係者の中に、鄭会長も金社長もいませんでした。
さて、金剛山観光を始めとする『南北共同事業』は、いったいこれからどうなるのでしょうか??
4月3日(木)
このところ少々鳴りを潜めていた感のある対北朝鮮ヤミ支援問題ですが、ここに来て再び動き出したようです。
まずは韓国からの出国禁止措置がまた下されたようです。それから金大中前大統領も捜査対象になるようです。もう少しすると特別検事の捜査が開始されますが、いったいどんな結論が出ますやら……
4月4日(金)
特別検事の捜査体制がようやく整いつつあるようです。東亜日報でも金大中前大統領を捜査対象から外さないとの記事が出ました。対北朝鮮ヤミ支援問題はどうなっていくのでしょうか?
4月7日(月)
第10回南北閣僚級会談は北朝鮮側が出てこないのでお流れになってしまいそうです。韓国側は北朝鮮に『会談に出てくるように』説得していますが……どうも上手く行きそうもありません。状況的にイラク戦争の影響だと思います。南北対話は停滞し、金剛山に建設予定の『南北離散家族面会所』の建設の話も進みそうもないとのことです。
ヤミ支援問題では特別検事補佐が決まりました。これで捜査体制は整ったのでしょうか?また特別検事法の改正論議もなされています。11日に法案処理の予定だそうですが、改正に対する与野党の意見に隔たりがあって、なかなか上手くまとまりそうもありません。
4月9日(水)
7日の記事になりますが、東亜日報にこのようなヤミ支援問題に関する特検への期待の記事がありました。ところで、イラク情勢を受けて北朝鮮情勢もより混沌としてきたようです。のりまきは今年、金剛山へ行けるでしょうか??今年もぜひ行きたいのですが……
4月11日(金)
対北朝鮮ヤミ支援問題について北朝鮮側も捜査の成り行きを心配し、緊張しているようです。ヤミ支援問題は韓国の対北朝鮮支援の根幹を揺るがす問題ですし、成り行き次第では著しい経済難に陥っている北朝鮮経済に更なる打撃をもたらしかねませんから、気になるのも当然でありましょう。
折りしも韓国の与野党間で話し合われていた、対北朝鮮ヤミ支援問題の特別検事法の改正論議が決裂したとの話も飛び込んできました。まあ、このことについては再協議がなされるみたいです。
しかし北朝鮮の口座と関係者についての捜査結果は公表しないことについては与野党で一致をみたようです。この問題のデリケートさが感じられます。
4月15日(火)
このところ金剛山関連の記事は一休みです。イラク戦争もヤマを越え、アメリカの次の“標的”となることを怖れているのか北朝鮮の態度にも少々軟化の兆しが見えてきているようです。
今日は久しぶりに金剛山関連記事です。この23日から南北学生の接触が金剛山であるようです。
また、韓国の国会議員が北朝鮮を訪問して特検制などについて話し合ってきたようです。
4月16日(水)
特別検事が動き出しました(中央日報の記事はこちら)。明日から最長で120日間、捜査が行なわれます。調査すべきことは結構多く、どこまで調べきれるか不安もあります。また北朝鮮との関係もあって、どこまで真実を明らかにできるのかも頭の痛いところです。とにかくこの問題、デリケートな部分が多くて大変そうです……。
4月17日(木)
金剛山観光に再び危機がやってきたようです。金潤圭社長が率先して金剛山観光のパンフレット配りをしています。また金社長はこのような発言もしています。金剛山観光活性化の切り札と言われていた陸路観光も中断し、再開の目途も立たず、またまた社員の給料カットとあいなったようです。北朝鮮の核問題が好転しない限り、政府の金剛山観光費用補助も再開しません……その上特別検事による対北朝鮮ヤミ支援の捜査も始まりました…とにかく陸路観光の再開まで必死に生き残りを図ろうということなのでしょう。
また、東亜日報記事に特別検事の捜査に関して、詳しい記事がありました。
4月20日(日)
特別検事の対北朝鮮ヤミ支援捜査が始まり、家宅捜査も行なわれたようです。現代側は北朝鮮に送金した『振込明細書』を持っているそうですが……どんなものなのでしょう?また事件に関連しての『韓国出国禁止』の対象者もさらに拡大して、39人にもなったそうです。(中央日報の記事はこちら)。
ところで、当初4月7〜10日にピョンヤンで行われる予定であった『第10回南北閣僚級会談』が、27日から29日までピョンヤンで行なわれることが決まったそうです。この会議ではもちろん金剛山陸路観光も議題になるようです。核問題に関する多国間協議に動きが見えはじめた今日この頃、停滞していた南北対話も復活する気配です。対話の結果、陸路観光は早めに再開できるでしょうか?
4月21日(月)
対北朝鮮ヤミ支援の捜査を行なっている“特別検事”の捜査がらみの記事が出始めたようです。まずは韓国大統領府(青瓦台)の関与について捜査が行われているようで、また現代が北朝鮮に送金したヤミ資金は5億ドルでなくて8億ドルであるという話も流れてきました。いったいこれからどのような“事実”が明らかになっていくのでしょうか?
4月22日(火)
特別検事の捜査が進み始めたせいか、またヤミ支援関連記事が増えてきました。
《朝鮮日報》
「対北送金、国情院が直接行なった」
「4000億融資当時、韓・秘書室長が圧力かけた」
元現代商船社長「特別検事捜査に協力」
《東亜日報》
対北送金事件の特検、近く現代融資の中心人物召還
記事を見ると、どうもこの1月から2月にかけて現代グループと韓国政府から説明された話と、事実はかなり異なっているようです。
4月23日(水)
金大中前大統領が盧大統領と会談して、相変わらず『対北朝鮮ヤミ支援問題は法的処理になじまない』。との意見を述べたようです。しかし特別検事は厳洛鎔(オムナクヨン)氏を召還して取り調べるなど、今のところ真相究明に熱心なようです(中央日報の記事はこちら)。また宋特別検事は金前大統領の発言に対しても「法的処理になじむかなじまないかは捜査の結果で判断する」との趣旨の発言をしているようです。
また特別検事の捜査の現況に関しては、東亜日報がかなり詳細な記事を載せています。
4月24日(木)
金剛山観光の事業費が公表されていた金額よりもはるかに多く、実際送られた金額と公表されている金額との差額が“ヤミ支援”として北朝鮮へ送られたとの疑惑が特別検事の調査項目になっているようです。予想されていたこととはいえ、直接金剛山観光に関わるところも捜査対象になったのですね。
今日もまた特別検事の事情聴取の話が記事になっていました。今後どんな“事実”が明らかになっていくのでしょうか?
ところで……こんな記事がありました。先日は日本からの観光客受け入れ中止……今度は外国人の入国禁止ですか……中国の新型肺炎(SARS)の流行という特殊事情もわかりますが、これでは北朝鮮は“鎖国”のようなもの…困ったものです……
4月26日(土)
いよいよ金剛山観光も中止です(中央日報・朝鮮日報)。先日、北朝鮮側が『SARSが落ち着くまで金剛山観光客を受け入れない』との話を持ち出し、本日26日の船からしばらく金剛山旅行は中止になってしまうそうです(;_;)……。SARSが原因といいますが本当でしょうか?折りしも米・中との3カ国協議で「核兵器を持っている」との爆弾発言の直後ですから、北朝鮮当局の“とにかく外から人を入れないようにしよう!”とのもくろみがあるのかも知れません。こんなになってしまっても現代峨山は金剛山観光を続けられるのでしょうか?
4月29日(火)
SRASと核問題のためか、ここのところ金剛山関連ニュースは少しお休みのようです。
そんな中、このような話がありましたが元社長はどこいっちゃったのでしょうかね?
中央日報には現代峨山の鄭会長にも近々捜査の手が伸びるとの記事がありました。
第10回南北閣僚級会談は、南北交流に関してはかなりの歩み寄りが見られたそうです…今後、金剛山観光にも明るい光が見えるでしょうか?
4月30日(水)
第10回南北閣僚級会談は一応まとまったようです(中央日報・朝鮮日報)。また金剛山で離散家族の再会を行い、金剛山観光の振興を行なうとの合意もされたようですが……核問題の深刻化の中でどこまで守られるのやら……
5月1日(木)
特別検事は対北朝鮮ヤミ支援問題で、ついに当時の韓国政府の関与について捜査を開始したようです。いよいよ『疑惑の本丸』追及が始まるのでしょうか?
また金剛山観光については、今日170名の現代峨山職員が金剛山から戻ってきたそうです。4月27日に3泊4日観光客が帰った後は観光客の姿が金剛山から消えています。観光中断が長引けば残り157人の職員の多くも帰還するしかないそうです……(韓国語の中央日報の記事はこちらです)。
5月2日(金)
こんな記事がありました。金剛山観光関連で現代グループから北朝鮮にこれまで9億ドルが渡り、うち1億ドルが金正日氏のぜいたく品購入に使われたとか……120億円もぜいたく品購入ですか?北朝鮮人民の多くがが食うや食わずでいる中、本当の話なのでしょうか??本当だとすればとんでもないことです。
特別検事の捜査は送金先の北朝鮮口座まで進んでいるようです。のりまきの予想よりも捜査は順調な感じがします。まだまだこの件は“隠された事実”がありそうです。
5月4日(日)
ヤミ支援問題の事実追求が進んでいるようです。捜査の結果、どうも韓国政府の関与が明らかになりつつあるようです。また渡された資金の一部が金正日氏の私腹を肥やすために使われた点が問題となりつつあるようです。北朝鮮の経済状況はまたまた悪化しているようです。核問題の迷走もひどく、いったいこれからどうなるのでしょうか?
5月5日(月)
ヤミ支援問題の特別検事の捜査について、昨日の朝鮮日報と同じような内容の記事が中央日報にもありました。朝鮮日報には更に詳細な記事もありました。だんだん捜査が核心に近づきつつあるのが感じられます。
本日注目の記事はなんといってもこれでしょう。朝鮮日報の記者が見た最新のピョンヤンや、これまで取材で訪れた金剛山の様子など興味深い内容です。
5月6日(火)
特別検事さん、なかなかやる気を見せているようです。
【対北送金特検】「基調室が送金便宜を指示」
【対北送金疑惑】国家情報院職員1人を召還
特別検事、現代の粉飾決算捜査に着手
特に最後の粉飾決算捜査は注目だと思います。
また開城工業団地で働く北朝鮮労働者の給与が、月65ドルとすることが暫定的に決められたようです。これは4月14〜16日に金剛山で行われた協議で決められたことだそうで、南北間の交渉は現在もそれなりに続いているようです。
5月8日(木)
7日の早朝、金忠植(キム チユンシク)元現代商船社長が韓国に帰国しました。氏は当初から対北朝鮮ヤミ支援に批判的で、この問題で現代グループオーナー鄭夢憲氏と対立したため社長を辞めたと言われています。
《朝鮮日報》
【対北送金特検】金忠植氏「すべては特検で明かす」
検察「金忠植元社長を9日に召還」
金元社長の帰国で現代グループ系列社に緊張感
【対北送金特検】元国情院基調室長を出国禁止
「対北送金」国情院幹部を召還
《中央日報》
<対北朝鮮送金の特検>上部の指示で北朝鮮に送金
また、中央日報の方には久しぶりに金剛山ダムの記事がありました。金剛山ダムは北朝鮮一の水力発電所とのことですが、これによるとまだまだ工事は続いているようですね。
また5月6日に触れた、開城工業団地の北朝鮮労働者の賃金についての記事もありました。
5月11日(日)
金忠植氏への捜査が始まったようです。鄭夢憲氏らへの捜査も迫っているようです。おいおい“新事実”が明らかになっていくのでしょう。
最近、旧日本領時代の金剛山資料がそれなりに集まってきました。中でも1925年発行の日本山岳会機関紙、『山岳』の金剛山特集は特に興味深いものでした。また1924年発行の満鉄京城鉄道局編集の金剛山写真集には、温井里ホテルの内装など他の写真集では見られない貴重な写真が載っていました。
不充分ながらも内金剛の長安寺や外金剛の長箭なども変遷が書くことができるかな??というところまで来ました。これからも資料集め頑張ります!!
5月12日(月)
韓国は北朝鮮に対して第7回南北離散家族再会を来月19日から金剛山で行なうことを提案するそうです(中央日報・朝鮮日報)。ただし例のSARS騒動もあって、まだどうなるか全くわからないようです。
また対北朝鮮ヤミ支援の総額はやはり5億ドルらしいとの記事もありました。ヤミ支援の額はもっと多いとの説も流れていましたが……
5月14日(水)
対北朝鮮ヤミ支援問題に関しては、このような記事がありました。また、金潤圭・現代峨山社長が特別検事の取調べを受けたそうです。いよいよ鄭夢憲氏の取り調べも近づいたようです。
ところで…金剛山行きのお船が止まって約20日になります。観光中の発言がもとで北朝鮮側に韓国人観光客が拘束された事件のせいで、1999年6月から8月にかけての約40日間、金剛山行きの船が止まったことがありましたが、今回はどうなるのでしょう?その時は金剛山観光が登り調子であったからよかったのですが、赤字続きの上に観光開発も上手く行かず、更に昨今は北朝鮮情勢が緊迫化しています。どこまで持ちこたえられるのでしょうか?金剛山観光??
5月15日(木)
ヤミ支援のうち2億ドルが『朝鮮労働党の口座』に振り込まれていたことが確認されたそうです(朝鮮日報の記事はこちら)。どうもこのヤミ支援は、以前から囁かれていたように2000年6月に行なわれた南北首脳会談がらみだったようです。また北朝鮮口座への送金時には、こういう問題には神経を尖らせているアメリカの目をくらます工夫もされていたようです。
5月16日(金)
ヤミ支援問題の捜査は日夜進んでいるようです。このまま行けば意外なところまで真相が明らかになるやも知れません。
ところで現在、盧武鉉大統領はアメリカに行っています。アメリカでは北朝鮮政策を巡ってブッシュ政権と交渉をして、盧政権は結局アメリカの立場に歩み寄り、これまでよりも北朝鮮へ厳しい立場を取ることになったようです。
韓国国内ではそのことをめぐって『現実的な対応だ』との声と、『屈辱外交』との意見が交錯しているようです。朝鮮半島の対外姿勢は『主体』と『事大』という両極端の言葉で説明出来るとの話を聞いたことがありましたが(東京大学出版会・東アジアの国家と社会3・北朝鮮)、今回の大統領訪米が『屈辱外交』との声が上がるところなど、『事大』を嫌い『主体』を偏愛する北朝鮮の姿勢ともだぶる点が興味深いです。
とにかく盧政権が北朝鮮に対してこれまでよりも厳しい態度を取るとしたら、金剛山観光の今後にまた悪雲が立ちこめることになります。ひょっとして今回の盧大統領の“方針変更”は、対北朝鮮ヤミ支援問題の捜査進展と関連があるのかもしれません。
5月18日(日)
いよいよ対北朝鮮ヤミ支援問題では、疑惑の本丸『鄭夢憲氏』の捜査に着手するようです(中央日報の記事はこちら)。
ところで来る19日からは第5回南北経済協力推進委員会会議が、ピョンヤンで開かれる予定だそうです。昨今の情勢から、会議が開催されるかどうか自体にも興味が集まりますが、会議の議題にはしっかりと“金剛山観光問題”があり、また“南北の鉄道・道路の連結”があります。いったいどうなるか…注目したいと思います。
さて、この夏の北朝鮮旅行の企画が各旅行会社で出始めました。現在、北朝鮮へはSARS禍のために外国人の入国は極度に制限され、観光旅行など全く不可能な状況ですが、夏ごろには事態が沈静化すると見越してのことでしょうか?ツアーの企画も出てきています。その中に憧れの内金剛の企画が…ああ、行きたい!!内金剛!!!
5月19日(月)
鄭夢憲氏は弁護士との調整の必要とやらで出頭が延期されたようです。また対北朝鮮ヤミ支援問題の最大疑惑、大統領府の関与についてもこれから調べが行なわれるようです。
第5回南北経済協力推進委員会の会議は、本日予定通りピョンヤンで始まったようです。どうなりますやら…
5月20日(火)
特別検事の捜査は続いているようです。しかし韓国人は過激ですね〜意見や利害の対立する3者を一同に会して『3者対面調査』とは…修羅場が予想されます……
5月21日(水)
対北朝鮮ヤミ支援問題は、政府関係者もいよいよ“大物”の捜査が始まったようです。また特別検事の捜査開始から初の逮捕者も出ました。
そんな中、ピョンヤンで行なわれている第5回南北経済協力推進委員会会議が、予想通り難航しているとのニュースも入ってきています。この会談が流れれば、南北関係に相当のダメージがあるものと思われます。さあ、いかがなりますやら……
あと、このような気になる記事が…地質関係の書籍を多く扱う某古本屋さんのご主人によれば、戦前に日本が調査した北朝鮮の地質関連資料を探す人は意外と多いとのこと…昨今の情勢では、水面下ではきっと色々な動きがあるのでしょう。
5月23日(金)
第5回南北経済協力推進委員会会議の結果、韓国からの金剛山観光は6月中に復活予定だそうです(会議の経過はこんな感じだったようです)。また6月10日には京義(平釜)線と東海線の鉄道・道路の連結行事を行い、月末にはこれもまた延び延びになっていた開城工業団地の着工式も行なう予定だそうです。会議の最中には相当に緊迫したやりとりもあったようですが、今回は北朝鮮側が相当譲歩したようです。昨今の情勢は北朝鮮にとってますます厳しく、大きな譲歩もやむを得なかったのでしょうか。しかし会談の結果どおりに事態が進行するとは限らないのが、南北対話の常であります。
対北朝鮮ヤミ支援問題は、かなり記事が多かったです。↓に並べてみます。
特検、林東源氏を召還
「林東源氏が2億ドル対北送金指示」
林東源前特補が特検に召還
特検、林東源氏を再召喚
「李起浩氏が現代への融資主導」
【対北送金】「李起浩氏が4000億貸出を指示」
5月25日(日)
今度こそ鄭夢憲氏は取調べを受けるのでしょうか?対北朝鮮ヤミ支援捜査はいったいどこまで進むのでしょうか?果たして金大中前大統領は捜査対象になるのでしょうか?
5月26日(月)
特別検事の捜査は4月17日に始まりました。捜査開始から1月あまり…今日もまた捜査は着々と進んでいるようです。また特別検事チームは、対北朝鮮ヤミ支援事件に関しては、今のところこの記事のような見解を持っているそうです。記事によれば金剛山観光の“観光料”送金についても調査を進めているようです。
ところで…金剛山観光が中止されてから1月になりました。6月中には復活するとの由ですが…どうなりますやら……ところでこの記事を信じれば、海路からの金剛山観光のみならず陸路観光も6月中に“復活”するように『努力』するそうですが……
5月29日(木)
金剛山関連の事態が動きだしました。まずはここ数日の記事を並べてみます。
金剛山観光再開関係
《中央日報》
北朝鮮「金剛山観光を来月初めに再開」
《朝鮮日報》
現代「金剛山観光、早い時期に再開」
北「金剛山観光6月初めに再開」
対北朝鮮ヤミ支援問題
《中央日報》
<対北送金特検>鄭夢憲会長を30日に召還
《朝鮮日報》
【対北送金特検】現代グループの特恵疑惑を捜査
【対北送金特検】李起浩氏の法的処理を示唆
送金に問題発生し南北会談が延期
特検、李起浩氏を召還、調査
4000億ウォン融資から首脳会談まで
南北首脳会談の直前に何が起きたか
【対北送金】「4000億融資は大統領府の意と判断」
【対北送金】李起浩前首席を緊急逮捕
鄭夢憲・金潤圭氏を来日召還へ
【対北送金】鄭夢憲氏・金潤圭氏・金在洙氏を召還へ
【対北送金】「対北送金は統治行為」事実上排斥
《東亜日報》
大統領府の現代融資不当介入を追及
離散家族再会関連
《中央日報》
南北、離散家族再会訪問団のリストを交換
《朝鮮日報》
第7回離散家族再会候補の名簿を交換
結局のところ特別検事の捜査の結果、対北朝鮮ヤミ支援が南北首脳会談の“見返り”であった疑いが極めて強くなり、金大中前大統領の責任追及まで視野に入ってきた現状を見て、北朝鮮側があわてて金剛山での離散家族再会や金剛山観光の再開、はては陸路観光復活の“前倒し”というカードを切ってきたようです。
しかし…2月の時点では、陸路観光再開に絡めた北朝鮮側の揺さぶりがある程度効を奏したのですが、同じ手が2度通用するかどうか…今回は難しいのではないでしょうか?
5月30日(金)
対北朝鮮ヤミ支援問題は今日も捜査が進んでいるようです。
《朝鮮日報》
特検、鄭夢憲氏など3人を召還
鄭夢憲氏を召還調査
【対北送金】現代の中核3人組を召還
李起浩前首席の令状を請求
《東亜日報》
現代の鄭夢憲会長、召還し刑事処罰の可能性
こんな調子では鄭夢憲会長・金潤圭社長も金剛山観光についての話し合いで北朝鮮へ行くどころか、下手をすると監獄行きが待っていることになりそうです……
6月2日(月)
対北朝鮮ヤミ支援問題は、やはり徐々に事態が動いています。
《朝鮮日報》
特検「鄭夢憲氏らは潜在的被疑者」
特検「李起浩氏などの身柄拘束は妥当」
特検、「対北送金の事前認知」を捜査
現代に南北交流協力法違反容疑の適用を検討
政府「北、対北送金の捜査に不満提起」
《中央日報》
北朝鮮送金特検、金前大統領「南北関係に懸念」
《東亜日報》
特検、鄭夢憲氏を召還し調査
それにしても、のりまきが予想したよりも特別検事の『剛直』な捜査姿勢が目立ちます。それにしても…ヤミ支援に贈収賄の適用は難しいですか……確かに北朝鮮へヤミでお金を送ったことで韓国側に『メリット』があったのか??を考えると、頷ける気もします。
6月3日(火)
特別検事は、対北朝鮮ヤミ支援の関係者を週末に起訴する予定だそうです。なんでも2000年6月に行なわれたヤミ支援の『時効』が3年なので、時効が目と鼻の先に迫っているようです。
ところで……今日のニュースはなんといってもこの実によからぬ話でしょう!ヤミ支援のうち5000万ドルが、なんと『現品』で供与されたという話です!現品の中身の多くは工事中のピョンヤン総合体育館だそうですが、どうも金正日総書記が使う様々な贅沢品が、『現物』の中に入っているようなのです!
また、中央日報には開城工業団地の明るい見通しについてと、ヤミ支援の『現物支給』とされたピョンヤン総合体育館の照明に関するニュースがありました。
6月4日(水)
特別検事を置かねばよかった…との、韓国与党の嘆き節です(中央日報・朝鮮日報・東亜日報)。ま、盧大統領が拒否権を発動したらしたで大層もめたでしょうから、結果論でしかありません。(東亜日報は社説もありました)
ところで、2000年6月の南北首脳会談が1日遅れたことは、ヤミ支援の送金が遅れたことが原因ではなさそうだとの話も出てきました。
あと、この7日に京義(平釜)線の臨時道路を通って韓国側から北朝鮮へ日帰りで話し合いに行くそうです(中央日報・朝鮮日報)。ところで…この記事を読むとこれまで南北間の会議は『深夜』に行なわれるのが慣例だったのですか??それにしても面白い慣例ですね〜〜
6月5日(木)
特別検事の捜査はかなり煮詰まってきた様子です。
《中央日報》
<対北朝鮮送金の特検>青瓦台、国情院、現代が共謀
《朝鮮日報》
「林東源氏が秘密裏に訪朝、南北首脳会談の日程を調整」
【対北送金】韓光玉元室長の外圧を調査
特検関係者「対北送金の性格は複合的」
【対北送金】朴智元氏が4000億融資に介入
特検は特検らしくあるようにすべき
《東亜日報》
法務長官「対北送金の特検捜査、すべきでなかった」
今後はどのような方向で捜査が進むのでしょうか?
6月8日(日)
今日は鄭夢憲氏と金潤圭氏の例の現代峨山二人組みが、特別検事の許可を貰って、金剛山観光事業の話し合いのために北朝鮮へ向かうニュースが入ってきました(朝鮮日報・中央日報)。あと、特別検事の捜査期間も延長されるようですね。この記事にあるように、鄭夢憲氏と金潤圭氏が北朝鮮へ行く特別許可を貰ったとはいっても、特別検事が対北朝鮮ヤミ支援事件の捜査の矛先を緩めるつもりはなさそうです。だいたい特別検事は鄭夢憲氏を事件の首謀者のひとりと見なしているようですし……
また、南北間の鉄道連結行事が今月中に行なわれるようになったそうです(朝鮮日報・中央日報)。今回の話し合いは、6月3日の日記でも書いたように、韓国側の代表団が朝、南北の軍事境界線を越え、夕方には韓国へ戻るというやり方で実施されましたが、代表団がバスに乗って韓国側に帰還の様子の写真もありました。この会談については、中央日報が社説を載せています。
6月9日(月)
鄭夢憲氏と金潤圭氏等は明日、雪峰号に乗って3泊4日の金剛山行きだそうです。北朝鮮側と、現在中断してしまっている金剛山観光の再開問題や、陸路観光の問題も話し合われるのでしょう。北朝鮮側はSRASの騒ぎが収まったら金剛山観光を復活させたい意向だそうで、結果はいかになりますでしょうか?
京義(平釜)線と東海線の鉄道連結行事は、来る14日に行なわれることになったそうです(朝鮮日報・中央日報)。これで南北間の鉄道は連結されるのですが、肝心の南北間の鉄道運行は、北朝鮮側の工事が進んでおらずまだ先になりそうです。
また対北朝鮮ヤミ支援問題では『参考人』に対する捜査が続き、また、金大中前大統領へ『書面調査』を行なうことになりそうだ…との記事もありました。
ところで…中央日報のオピニオン記事に、対北朝鮮ヤミ支援問題の重要参考人のひとり、朴智元前青瓦台秘書室長のことが詳しく書かれていました。なかなか面白いです。
6月11日(水)
いきなりこれであります(笑)。『10億ドルくれなければ首脳会談に応じない』とはいやはや…10億ドルとは1200億円を越えます。そこで“値切った”結果が5億ドル(600億円あまり)というわけですか……
そんな中、鄭夢憲氏は金剛山へ行っています。件の北朝鮮10億ドルおねだり問題については否定しなかったそうです。また、中央日報の記事によれば『北朝鮮側は南北首脳会談の前に5億ドルの完納を要求』したそうで、いずれにしても南北首脳会談をネタに北朝鮮が韓国にお金を“おねだり”したことが話題になっています。。
とにかく、これまでになく詳細な“対北朝鮮ヤミ支援”の経緯も記事になっています。また9日の日記でも話題になった、朴智元氏の事件関与の状況や、林東源氏の捜査についての記事もありました。林氏の捜査結果によっては金前大統領へも捜査の手が伸びるかもしれません(東亜日報の記事はこちら)。
ところで…南北の鉄道連結についてですが、来る14日の鉄道連結式はこんな感じで行なわれるそうです。実際の鉄道の連結なのですが、京義(平釜)線は9月、東海線は年末に連結される予定だそうです…鉄道連結に関してはこんな写真も報道されてはいます(中央日報の写真はこちら)…でも、南北間の鉄道の正式な連結とは、まさに“取らぬタヌキの皮算用”の類いの話でしょう。
近々金剛山で予定されている第7回南北離散家族再会の準備も行なわれているようです。ただ、これは金剛山へいつからまた行くことができるようになるかがわからないので、日程もまだ確定できていないようです。
6月15日(日)
いよいよ金剛山観光が復活するようです♪まず6月25日から海路からの観光が復活します。昨今の情勢から、ここしばらく日本から北朝鮮ピョンヤン経由で金剛山(内金剛)へ行くのが厳しくなったようですので、3たび韓国から金剛山へ向かう計画を進めることとなりそうです。陸路観光も7月には復活させたいようですので、やはり今回は陸路で金剛山へ向かうことを目指したいと思います。
日本語での記事がないので、韓国語の記事ですが、どうも金剛山に海水浴場・釣り場・ゴルフ場などを整備するみたいですね。
では、ここ数日の金剛山関連の記事をまとめて見てみたいと思います。
<対北朝鮮ヤミ支援問題>
《朝鮮日報》
「鄭夢憲会長が先に南北首脳会談を打診」
李益治氏が特検に出頭
特検、朴智元氏を16日召還へ
大統領府「特検期間延長を前向きに検討」
「鄭周永氏に首脳会談周旋計画を報告」
「対北送金を徹底捜査せよ!」
【対北送金】朴智元氏を16日召還
DJのテレビ出演、見つめる国民の心
金大中氏「対北送金の法的処理はいけない」
盧大統領、「金大中氏調査」立場表明の見通し
【対北送金】「捜査期間の延長が不可避」
文・秘書室長「DJの調査望ましくない」
ハンナラ党「他の企業も北に5億ドル送金」
「対北送金の法的処理、望ましくない」
DJ「前米大統領の訪米要請を金総書記が拒否」
「対北送金」朴智元氏の召還で捜査が頂点に
特別検事に真実究明の時間を与えよ
特検、「対北送金」捜査延長を要請へ
《中央日報》
現代峨山、経済協力日誌に対北朝鮮送金の記録なし
《東亜日報》
対北送金の徹底捜査要求デモ
[社説]6・15宣言から3年、何を得たのか
金大中前大統領の調べで政権と野党が対立
<離散家族再会関係>
《朝鮮日報》
南北、離散家族再会候補の安否結果を通告
南北、「27日から離散家族再会」合意
第7回離散家族再開団の名簿交換
《中央日報》
南北、離散家族の生死確認結果を交換
第7回離散家族対面27日から金剛山で
<南北鉄道連結関連>
《朝鮮日報》
京義・東海線の鉄道連結式、明日開催
MDLで京義・東海線の鉄道連結式
南北鉄道、半世紀ぶりの連結
「南北縦断」京義・東海線連結式が開催
北核によって閉ざされた南北鉄道連結
《中央日報》
韓国・北朝鮮の鉄道連結「52年ぶりに実現」
【写真】「南北の鉄道が1つに…」
特別検事の捜査結果は、ここに来てだいぶ見えてきたようです。当初からの噂通りに、北朝鮮から『お金をくれれば会っても良い』といった形で南北首脳会談を持ちかけられた韓国側が、金剛山観光で北側との太いパイプを持つ現代グループを通じ、北朝鮮へお金を送ったということだったようです。
そして…直接金剛山とは関連ありませんが、この記事も要チェックでしょう。北朝鮮と中国の狭間で翻弄された新義州特別区長官の楊斌氏の姿と、今回の対北朝鮮ヤミ支援問題での現代峨山の鄭夢憲氏や金潤圭氏の姿が重なるような気がします。
6月16日(月)
どういうわけだか知りませんが、今日になって対北朝鮮ヤミ支援問題が日本のマスコミで大々的に取り上げられるようになりました。この事件はすでに10ヶ月近くもめにもめている問題なのですが…
いずれにしても金大中前大統領の側近であった、朴智元;元大統領府秘書室長の取り調べが始まったことが大きかったようです。今後の焦点はやはり金大中前大統領に捜査の手が伸びるかどうかでしょう。ただ、その前に与党から反対の声が噴出している、特別検事の捜査期間延長問題というハードルが今週末にありますが……
《朝鮮日報》
朴智元氏「交渉過程に問題あったなら私の責任」
朴智元氏を召還調査
「現代家兄弟」が久々一堂に
朴智元氏「現代が首脳会談推進を提案」
特検「これまでの捜査基調を維持」
朴智元氏が特検に出頭
【対北送金】「DJに報告したか」が焦点
《中央日報》
【写真】52年ぶりに南北鉄道連結
《東亜日報》
結ばれる南北の血脈
[社説]6・15と同様、特検もまた歴史だ
京義・東海線の軍事境界線連結工事が開始
特検、盧大統領に捜査期間の延長を要請へ
6月17日(火)
金剛山観光の“再開”は7月4日(金)からになりそうです。もちろん陸路の再開予定はまだ未定です。今のところ、のりまきの3回目金剛山は韓国から11月後半に挑戦することになりそうです。
特別検事の捜査は続いています。
《朝鮮日報》
【対北送金】朴智元氏の「融資圧力」を確認
与党が「特検法改正案」提出
鄭夢憲会長が再召喚
【対北送金】朴智元氏「職権乱用」で令状を検討
《東亜日報》
国会議長、対北送金捜査めぐる論争にクギ
特検、朴智元氏の刑事処罰を検討
それにしても鄭夢憲氏は、私たちが2001年11月に見たときよりもなんだかやせたように感じられます。まあ、昨今の情勢からして“心労”は溜まっていると思います。
さて、現代商船が産業銀行から受けた不透明な融資は、北朝鮮に流れた以外にも韓国政界にも流出していた可能性もでてきたようですね。これでは特別検事さん、仕事が終わりそうもありません……
6月18日(水)
今日は対北朝鮮ヤミ支援問題関連で、実によからぬ話が飛び込んできました。ここのところ話題の朴智元氏に現代グループから150億ウォン(約15億円)が渡っていたという疑惑です。
《朝鮮日報》
「朴智元氏に150億ウォン渡した」
朴智元氏の令状を請求
「朴智元氏が先に150億を要求」
「150億が総選挙資金に使われた可能性ある」
「現代商船の200億も検察調査すべき」
「朴智元の150億」政治界に流入か
「150億は金剛山カジノ承認の見返り」
現代商船も2000億秘密資金疑惑
「南北」150億不正資金の徹底解明を
《中央日報》
【社説】金前大統領の側近も拘束、崩れる道徳性
《東亜日報》
[社説]金前大統領の調査を特検に任せよ
それにしても……朴氏は現代の鄭会長に『金剛山にカジノや免税店の開設を承認すること』と、『南北首脳会談の実施』をエサに150億ウォンを要求したそうですが……今のところ金剛山にカジノは出来ていませんし、免税店も駅のタバコ屋程度の規模です。なんだか割の合わない話のような気もしますが、このことが事実だとしたら、昨年行なわれていた金剛山観光客に対する経費補助あたりも150億ウォンを渡したことに関連あるのかもしれません。
多分これで特別検事の捜査期間の延長は避けられなくなったと思います。この一件、まだまだ“隠された真実”があるかもしれません。
6月20日(金)
昨日、朝鮮日報(日本語版)に、対北朝鮮ヤミ支援問題についての特集がオープンしました。この問題の関心の高さを物語っていると思います。
もちろん記事は多いです。
《朝鮮日報》
特検「朴智元氏が先に150億要求」
大統領府「特検の期間延長は困難」
「金前大統領、対北送金の全ての報告受けた」
特検、週末にも期限延長を要請へ
特検、20日捜査期間延長を発表
政務首席「特検期間延長で苦悩」
金剛山観光、27日から再開へ
特検、20日捜査期間延長要請へ
【150億疑惑】政界流入か、“特定用途”のため隠匿か
「特検延長拒否時は国民的抵抗」
特検「25日まで捜査終了は困難」
「150億疑惑」解明せずに特検を中断?
盧大統領、週明けに「特検延長問題」返信
特検、捜査期間延長を公式要請
特検、30日期間延長を要請
大統領府、「特検延長」めぐり意見分かれる
平行線たどった「朴智元、李益治対質尋問」
受難続くDJ一家
《中央日報》
開城工業団地、30日に着工式
金剛山海路観光、27日から再開
東海線南北軍のホットラインを開設
《東亜日報》
[社説]現代の秘密資金が民主党に渡っていたら
対北送金特検、きょう捜査期間延長を要請へ
のりまきの予想に反して、与党民主党の多くは特別検事の捜査期間延長について、強硬に反対しているようです。ですから今後の流れも大いに波乱含みです。それにしても……対北朝鮮ヤミ支援問題はいったん検察が“捜査放棄”した案件です。検察が捜査放棄してしまったので“特別検事”の必要性がでてきたわけで、時効の問題はあるにせよ、捜査期間に『期限』が切られていること自体、のりまきにとって理解困難です。
金剛山観光は6月27日に再開するものの、本格再開は第7回南北離散家族再会の終わった後の、7月4日になるようですね。懸案の陸路観光も今のところ7月半ば再開予定は変わってなさそうです。
6月22日(日)
特別検事の捜査期間延長の問題は、盧大統領としては“拒否”の方針であるとの話が流れています。ただ、この手の話の常としてまだどうなるかわかりません。
《朝鮮日報》
宋特検「前大統領への調査計画はない」
盧大統領、特別延長の拒否を示唆
盧大統領、特検延長拒否を示唆
《中央日報》
「家族に会いたい」…脱北者が離散家族再会に申請
盧大統領、「北朝鮮送金の特検」延長を拒否するもよう
《東亜日報》
[社説]不十分な捜査で特検を中断させてはならない
特検延長要求デモ
特検、捜査30日間延長を公式要請
23日の午前中にも、盧大統領の判断が明らかになるとの由です。
6月23日(月)
結局盧大統領は特別検事の捜査期間の延長を認めず、6月25日で今回の特別検事による捜査は終了することになりました。ただ、当然のように野党ハンナラ党は強く反発しており、早速新たなる『特別検事法』を国会に提出するようです。
《朝鮮日報》
盧大統領、特検延長を拒否
特検、25日「送金関係者」一括起訴へ
ハンナラ党「新しい特検法、30日ごろ処理」
特検、捜査中断決定に「遺憾の意」
大統領府「150億の捜査、国会の決定に従う」
宋特別検事「政治的考慮で中断され遺憾」
「対北送金」特検捜査の話題あれこれ
宋特別検事「大統領の決定を淡々と受け入れるが…」
大統領は何を恐れて特別検事を阻止するのか
野党「新しい特検法を30日に処理」
「対北送金」特別検事捜査の日誌
《中央日報》
宋特別検査「政界への考慮で捜査中止、残念」
《東亜日報》
[社説]特検捜査の延長、何を恐れるのか
盧大統領、特検捜査延長の拒否を示唆
この問題、もうしばらく色々な波紋を呼びそうです。下手をするとこの問題で韓国政界は与野党の“泥仕合”と化すかもしれません……
6月25日(水)
対北朝鮮ヤミ支援問題は、まだまだ尾を引きそうです。
《朝鮮日報》
現代の秘密資金、総選挙前に現金で助成
特検、25日朴智元・林東源・鄭夢憲氏を起訴
ハンナラ党、新しい特検法案を25日提出
【記者手帳】特別検事のため息
朴泰俊元首相「対北送金予想した」
野党「特検延長の大統領承認なくす」
特検、朴智元・前長官ら3人を起訴へ
「100億台の強盗」警察の態度どこかおかしい
「DJ政府も1億ドルの別途送金を約束」
第7回離散家族訪問団、計11時間再会へ
「対北送金」来月4日初公判へ
林東源氏「1億ドルは首脳会談の見返りではない」
宋特別検事「敏感な部分多く発表範囲で悩んだ」
開城工業団地の着工式、30日開催へ
「金大中政権が北に1億ドルを約束」
「対北送金」捜査結果を発表
ハンナラ党、新特別検事法を提出
やはりカネで買った首脳会談だったか
《中央日報》
「北朝鮮を考慮した」…元大統領特補「1億ドル」を釈明
特検、「北送金、首脳会談と関連…前政権も1億ドル提供を約束」
【写真】対北朝鮮送金捜査結果発表
《東亜日報》
[社説]特検中断、国民は忘れないだろう
対北送金疑惑の特検「政治的考慮で中断、残念」
盧大統領が特検延長を拒否…野党は全面対決姿勢
強盗に入られた金氏宅
150億資金洗浄疑いの金氏、自宅で100億盗まれていた
100億ウォン強盗事件、被害者の私債市場情報で犯人逮捕
朴智元氏ら8人を刑事処罰、対北送金疑惑事件特検
それにしてもこのところ記事が多いです……もし120日間特別検事がフルに活動したとしても、ハンナラ党は『新特別検事』の任命を主張していた可能性も高いので、今回の特別検事捜査の終了でけりをつけさせたいと盧大統領が考えたこと事態、全く理解のできないことではない気もします。しかし、大統領の横車で捜査を中断させた印象を世間に与えてしまったことは“失点”に違いなく、ハンナラ党に格好の追及材料を与えてしまったことになります。さてはてどこまで続くか泥仕合……
その上、朴智元氏に流れたといわれる150億ウォン関連で、水面下の資金の流れを助けた『金氏』の家に100億ウォンを盗んだ泥棒が入っていたという、実に奇怪な情報も流れてきました。だいたい自宅に100億ウォン(約10億円)の金品を置いてある家なんかなかなか無いでしょうし、そもそもこんな大泥棒事件がこれまで明るみに出なかったことも奇怪です。これ、本当の話なのでしょうか???
27日から開始される第7回南北離散家族再会ですが、今回は金剛山の温井閣の隣にある『金正淑保養所』で再会が行なわれるようですね。実のところ金正淑保養所はかなりの年代物の建物です……大丈夫かな…本当に…
6月26日(木)
対北朝鮮ヤミ支援問題に関する『新たな特検法』については、盧大統領が拒否権を行使する意向を示しているようです。
《朝鮮日報》
大統領府、「新特検法」拒否権行使を示唆
「対北送金」特検、公判準備に着手
大統領府、新特検法の拒否を示唆
大統領府「150億部分のみなら特検受け入れる」
盧大統領「野党の新特検法拒否する」
SRAS検疫受ける離散家族
27日金剛山で離散家族再会へ
100億を盗まれた被害者の口に出せない事情とは
《中央日報》
【社説】DJ政権役員らの図々しい嘘
《東亜日報》
未完の発表
対北5億ドルは首脳会談の見返り 特検が捜査結果発表
あと、いよいよ明日から金剛山観光復活の見込みです。4月26日に中止となって以来2ヶ月ぶりの復活であります。復活後最初の金剛山観光客は、第7回離散家族再会の韓国側家族とともに金剛山へ向かうので、まずドタキャンはないかと思いますが……陸路観光の復活はいつのことでしょう?
6月27日(金)
今日はこの4月26日から中断してしまった金剛山観光が復活しました♪折りしも第7回南北離散家族再会が本日から金剛山で行なわれ、離散家族の金剛山行きと一緒に、観光客も雪峰号に乗って金剛山へ向かったようです。
まだ陸路観光復活については具体的な話は出ていないようです……こちらの復活も念願しています。
ところで…朴智元氏への150億ウォン問題の関係者、金永浣氏の自宅から巨額のお金が盗まれた話題が、ここに来て話題沸騰のようです。被害金額は180億ウォン(約18億円)。しかも刑事とこの事件の犯人がモーテルでウイスキー(バランタイン17年ものだそうだ)を酌み交わしていたとか……いったい全体どうなっているのでしょうか?
《朝鮮日報》
刑事と犯人がホテルで「ウイスキー・パーティ」
「金永浣氏の実際被害額は180億ウォン」
北「新しい特別検事制法に反対」
離散家族再会団が出発
金剛山観光が2カ月ぶり再開
鄭夢憲氏が開城公団着工式で訪朝へ
ハンナラ党、「150億限定で特検」を示唆
南北離散家族が金剛山で涙の再会
警察、「180億強盗団」を目前で逃した
「大統領府警官が180億捜査の隠蔽を請託」
「金永浣ゲート」特別検事が捜査せよ
《中央日報》
南北鉄道・道路連結実務協議「出勤・退社」の扱いで
南北の離散家族110人、金剛山で再会
【写真】離散家族に会いに行く道
《東亜日報》
盧大統領「150億疑惑に限定すれば特検容認」
100億強盗事件で、警察が大統領府の圧力などにフタ
6月29日(日)
金剛山に韓国企業に来てもらいたい北朝鮮は、企業進出に関する細則を整備したそうです。細則を整備する前にわけのわからぬ“口出し”を止めることを真剣に考えるべきだと思うのですが……たぶん北の思ったようには事態は進展しないでしょう。
《朝鮮日報》
開城工業団地着工式が30日開催
北、開城・金剛山開発細部細則を設定
野党、「新特検法」7月の臨時国会で処理へ
《中央日報》
南北、12日に鉄道連結行事開催で意見接近
秋夕時に500人規模で南北離散家族が対面
【写真】「いつまた会える…」
《東亜日報》
野党、新たな特検で捜査範囲を大幅縮小へ
100億強盗事件の隠ぺいに大統領府が介入
南の父と北の息子が涙の再会
[社説]今度は金永浣ゲートか
北朝鮮による拉致被害者が36年ぶりに家族再会
それにしても…今回の離散家族再会時に行なわれたという南北の赤十字関係者の対談で、南北で意見の対立があり、もめていた金剛山の離散家族面会所建設問題で“歩み寄り”が見られたなど、このところ南北関係がまた融和ムードです。これはどうも北朝鮮側が韓国に擦り寄っている感じがします。昨今、北の頼みの綱である中国が、北朝鮮に対してかなり態度が厳しくなってきたようでもあります。そうするといよい北の頼みの綱は韓国しかなくなるのでしょうか?
6月30日(月)
今日は開城工業団地の着工式のニュースが中心のようです。着工したとはいえ、実際の工業団地稼動までにはまだまだ難問は山積しています。
《朝鮮日報》
開城工業団地の着工式を開催
特検チームが解散式 「疑惑を完全解消できず残念」
金永浣氏、資金調査を撒く狙いか
開城工業団地の着工式
民主党、「金永浣の特別検事捜査」なぜ阻止するのか
《中央日報》
【写真】北の人民俳優も涙の再会
【写真】開城工業団地で着工式
《東亜日報》
債権の入った金庫、丸盗みの疑惑 100億強盗事件
北朝鮮開城工業団地、30日に着工式 合意から3年ぶり
秋夕の離散家族再会、500人に増加
それにしても…金永浣氏の自宅から大金が強奪された問題は、結構揉めています……どうなることやら……
7月2日(水)
金剛山での第7回離散家族再会は終わりました。今回、韓国側参加者に急病人が発生して、陸路を用いて救急車で韓国側まで搬送されたとのことです。実際のところやはり陸路は使えるようですね……すると陸路再開は、北朝鮮側の決断次第ということになるのでしょう。
《朝鮮日報》
南北鉄道・道路協議会
南北離散家族再会行事が終了
離散家族再会団で急患発生 陸路から搬送
南北鉄道・道路協議会開催
次はいつ会えるやら…
9日からソウルで南北閣僚級会談
南北出退勤会談が文山で開催
南北、2日から文山で「出退勤会談」
《中央日報》
【写真】「いつかまた会えるでしょう」
南北閣僚級会談、9日からソウルで
南北離散家族の再会行事が終了
【写真】北朝鮮人民俳優の自慢
野党総務「金大中前大統領の司法処理に反対」
《東亜日報》
金榮浣氏の盗まれた債権「不思議な届け出」
北朝鮮、100万坪規模の開城工団着工
このところまた南北対話の開催が目立っています。どうやら北朝鮮側が“対話”の開催に意欲を見せているような感じです。成果は挙がったり挙がらなかったりですが、地道な努力の末に何かが生まれて来るかもしれません……
7月5日(土)
金剛山関連のニュースラッシュは一段落したようです。海路からの観光は復活しましたが、陸路の復活はまだのようですし、ヤミ支援問題もここいらで一段落したようですから、ひとまず通常に戻ったといえるでしょう。
《朝鮮日報》
対北秘密送金疑惑の8人、4日初公判へ
野党「補正予算案の前に特検法処理」
対北送金の被告たち
「対北送金」被告8人の初公判
驚くべき、そして恥さらしな特別検事捜査記録
《中央日報》
朴智元氏「現代への北送金要請はなかった」
盧大統領「DJ対北朝鮮政策の問題は成果にこだわったこと」
《東亜日報》
対北朝鮮送金疑惑事件、きょう初公判
盧大統領「前政権は太陽政策の成果に汲々」人民日報と会見
金大中前大統領、対北送金の違法性を黙認した
法廷に入る3被告
康法務長官、150億疑惑で徹底解明の意思表明
上に挙げた記事の中では、やはり東亜日報の記事が最も注目でしょう。特に金剛山の高城港埠頭の起工式に鄭夢憲氏が出席した時に、ヤミ資金送金用の口座を北朝鮮側から教えられた話など、なかなか生々しいものがあります。
さて、この夏の金剛山観光ですが、金剛山ドットコムによれば、今夏も金剛山の高城(長箭)湾に海水浴場をオープンさせるとともに、7月下旬には九竜の滝ー世尊峰ー動石洞の周遊コースも楽しめるようになるとか…日本植民地時代の資料によれば、このコースは文字通りの山岳登山コースで、コースの素晴らしさは言うまでもないけれども、本格的な登山の準備が必要なコースだということです……本当にこんなコース、オープンするのでしょうか?もしオープンしたとしたなら行ってみたいものです。
7月9日(水)
どうやら今年いっぱい、日本から北朝鮮に観光で入国できなくなったようです。内金剛行きはこれで来年以降に持ち越しとなりそうです(;_;)……そういうことで、いよいよ陸路から金剛山行きを目指すことになりそうです。が、まだ陸路観光再開の話は出てません……
《朝鮮日報》
検察、150億秘密資金の調査着手
150億の資金洗浄に10余社が関与
第11回南北閣僚級会談が9日から開催
野党、新特別検事法を単独処理
新、特別検事法案の検討
検察、金永浣氏の「資金洗浄ファイル」入手
第11回南北閣僚級会談がソウルで開催
与党「ハンナラ党の再特検法を拒否」
《中央日報》
【写真】北朝鮮代表団がソウルに
「核戦争の雲が韓半島に」閣僚級会談で北朝鮮代表が到着声明
来月に民間人1000人が陸路で訪朝
ユニバーシアード大会、北選手団は航空便を利用
《東亜日報》
朴智元氏への資金の流れを追跡
民間人1000人が陸路経由で訪朝へ 現代峨山が推進
[社説]与党、新たな特検法案を拒否する名分はない
与野党総務、口論
野党が新たな特検法案を単独可決 150億疑惑事件
どうもまた例の『特別検事』問題がやかましくなってきました。折りしも北朝鮮の閣僚級会談の出席者が韓国に来ています。対北朝鮮ヤミ支援問題の韓国側捜査について、北朝鮮はこれまで非難を繰り返しています。今回の閣僚級会談でも非難することは確実でしょう。金剛山観光も閣僚級会談の議題となるようですが……いかがなりますやら……
また8月21日から31日まで、韓国の大邱(テグ)で開かれる第22回夏季ユニバーシアード大会に北朝鮮が参加するようですが、この参加問題についての会議が金剛山で行なわれたようです。どうやら金剛山観光の復活とともに、金剛山を舞台とした南北の会議も復活したようです。
7月12日(土)
またまた特別検事法でもめているようです。開催中の南北閣僚級会談ももめているようです。
《朝鮮日報》
第11回南北閣僚級会談
太陽政策のために北朝鮮の高爆実験を隠したのか
野党「対北送金の核開発転用疑惑も捜査」
南北、「共同宣言文」めぐり難航
国会の「北核」対政府質疑が開催
南北、3日連続共同宣言文めぐる駆け引き
《中央日報》
【社説】起爆実験を知りながら現金支援…
【写真】対話に臨む南北と核放棄要求集会
南北閣僚級会談、核問題立場の差縮まらず
《東亜日報》
検察、150億事件で金栄浣氏の「強制送還」検討
北朝鮮に多国間協議の早期受け入れを要求、南北会談
[社説]新特検法の漂流は誰の責任か
北朝鮮核問題で共同宣言文折り合わず 南北閣僚級会談
国会、野党提示の特検法修正案で空回り
もめている理由はともに『北朝鮮の核開発問題』が主な原因です。この問題、いまや国際的に見ても最も大きな問題のひとつとなっています……北朝鮮はあくまで「世界情勢がいかになろうとも、南北は同じ民族同士仲良くやりましょう」。との主張を韓国側に向けて繰り返しているようですが、盧政権になってから、なかなか北朝鮮の思惑通りには行かないようです。ですから金剛山や開城への陸路観光も思ったように話が進まないかもしれません。
今のところ中国とロシアが強硬路線を取ることに反対していますので、武力衝突などへ発展してしまう可能性はまだ低そうですが……今後どうなってしまうのでしょうか……
7月14日(月)
第11回南北閣僚級会談が12日で終わりました。合意した内容はいわゆる“玉虫色”で、現在の情勢での対話の難しさを感じさせるものです。金剛山関連では、秋夕(朝鮮半島におけるお盆のようなもの)の頃に第8回離散家族再開を金剛山で行なうことと、懸案となっている離散家族の面会所を金剛山に建設する問題でも、規模面で折り合いがつけば着工することが決まったそうです。
《朝鮮日報》
南北、「核、適切な対話で平和的解決」
いつまでこんなのんびりした南北会談をするのか
《中央日報》
【写真】南北閣僚級会談が終了
核問題、適切な対話で解決を…南北閣僚級会談終了
《東亜日報》
北の核問題「適切な対話で解決 南北が合意
7月17日(木)
新たなる特検法が韓国国会で可決したようです。ただ、今度こそ盧大統領の拒否権が発動されるのでは……と見られています。
《朝鮮日報》
【記者手帳】南北、どちらの機密なのか
新しい特検法が国会通過
崔代表「金前大統領は利敵行為をした」
《東亜日報》
「150億+α」秘密資金疑惑の新特検法、国会で可決
それにしても……また非武装地帯で南北間の銃撃戦があったそうです。北朝鮮もこんな時くらい大人しくしていればよいと思うのですが……
7月23日(水)
ここ数日、関西方面に行っていました。関西行きの恒例?である金剛山資料蒐集も行ないまして、いくつか資料も手に入れました。また紹介していきたいと思います。また古本屋さんのご主人によれば、先日大阪で行なわれた古本の即売会で、北朝鮮の資料をダンボール箱で大量購入した人が何人もいたとか……最高記録はダンボール箱4箱だったそうで、『持っていない北朝鮮関連資料は全て買う!』との意気込みだったそうな……昨今は北朝鮮ブームですが、それにしてもすごいなあ…ダンボール箱4箱……
《朝鮮日報》
北朝鮮住民1人、東海岸から歩いて亡命
盧大統領、早ければ22日にも特検法を拒否
【記者手帳】北での公演料はいくら?
朴智元被告が外換管理法の違憲裁判を提訴
「朴智元前長官の反対で政府負担金1億ドルを現代に請託」
崔代表「対北送金特検法の再議しない」
盧大統領、「新特検法」拒否権を行使
検察「150億+α」捜査に着手
盧大統領、新特検法の拒否権を行使
政略のために特別検事まで阻止するのか
北、外国人観光を再開
《中央日報》
北朝鮮住民1人が泳いで亡命
李起浩氏「北朝鮮への1億ドル支援、知っていた」
盧大統領、対朝送金追加捜査法案に拒否権行使
【写真】特検法案の手続きを話し合う
《東亜日報》
[社説]流された特検、検察だけが頼りだ
盧大統領、対北朝鮮送金の新特検法案を拒否
金剛山関連のニュースは、対北朝鮮ヤミ支援問題の『新・特別検事』を、盧大統領が拒否したことが中心です。あと、北朝鮮関連では朝鮮戦争休戦50周年が近いので、関連特集が多いようです。
あと…北朝鮮への外国人の観光が復活したようですね。記事には『朝鮮観光総局はしかし、日本人の北朝鮮観光再開については1週間から10日ほど推移を見守らなければならないとした』。とありますが……日本人の北朝鮮観光再開はどうなるのでしょうか??
7月27日(日)
金剛山の陸路観光が9月1日より復活するとの話が出てきました。7月23〜25日に金剛山を訪問した現代峨山の鄭夢憲会長と金潤圭社長が、北朝鮮側の朝鮮アジア太平洋平和委員会と協議の結果でてきた話のようです。いうまでもありませんが、これは『予定』であってまだ確定した話ではありません。また金剛山観光地区の『範囲』についても協議して、鄭夢憲氏らは高城邑(旧高城郡の中心地)まで足を伸ばしたそうです。
日本語で読めるニュースは中央日報のこの記事くらいなので、朝鮮日報の韓国語記事のリンクも載せておきます。この記事が陸路再開について一番詳しいです。また、来る8月13日から3泊4日の予定で韓国の大学生815名が陸路で金剛山に行き、北朝鮮の大学生とキャンプを行なう計画も進んでいるようです。
ヤミ支援問題の特別検事法は、韓国国会で『再議』されるようです。本会議での再議は7月31日の予定です。(中央日報の記事はこちら)また来月には開城で南北間の鉄道・道路連結の実務会談が行なわれるとのことです。東海北部線の鉄道・道路の連結はどうなるのでしょう?
7月31日(木)
今日、韓国国会で特検法の再議が行なわれました。結果は国会の3分の2の賛成を得られず、破棄となってしまいました。ところで与党民主党も野党ハンナラ党も、票固めには苦労したようです…
8月4日(月)
今日、『金剛山日記』でもお馴染の現代峨山会長・鄭夢憲氏が自殺したという実にショッキングなニュースが飛び込んできました。
関連記事は非常に多いのですが、とりあえず並べてみます。
《中央日報》
鄭夢憲・現代会長が飛び降り自殺
<鄭夢憲現代会長死亡>北朝鮮への違法送金で起訴
<鄭夢憲現代会長死亡>統一相「南北経協に影響ないだろう」
<鄭夢憲現代会長死亡>「なんということ…」言葉を失う金前大統領
<鄭夢憲現代会長死亡>北朝鮮、再び弔問団送るだろうか
<鄭夢憲現代会長死亡>ゼロから出発した「財界人生」…残した財産は家1軒
【社説】鄭夢憲会長の悲劇的な死
<鄭夢憲現代会長死亡>対北朝鮮事業捜査に耐えられず自殺した模様
<鄭夢憲現代会長死亡>「南北交流の核心人物が自殺」海外メディア
【写真】南北交流の主要人物の自殺
《東亜日報》
現代グループの鄭夢憲会長が投身自殺
《朝鮮日報》
鄭夢憲・現代会長が飛び降り自殺
鄭夢憲・現代峨山会長が飛び降り自殺
統一長官「鄭会長の自殺、南北経協に影響しないはず」
「鄭夢憲会長の遺体を秘書が発見」
警察、「鄭会長の死亡経緯」精密調査を指示
鄭夢憲・現代峨山会長自殺事件あれこれ
「鄭会長、自殺するほど弱い性格ではない」
鄭夢憲氏の遺書「すべては私の過ち」
鄭夢憲氏「遺骨は金剛山にまいてほしい」
鄭会長、なぜ飛び降り自殺したか
証券業界、「鄭夢憲ショック」に鋭意注視
現代グループの株価が急落
鄭夢憲会長の現代株式保有現況
鄭夢憲氏自殺、政界にも衝撃拡大
鄭夢憲・現代峨山理事会会長の経歴
「鄭夢憲氏、最近3回に渡って検察調査受けた」
盧大統領「南北経協を揺らぎなく進める」
裁判部「鄭会長の公訴棄却を検討」
沈痛な表情の現代職員
金潤圭社長「鄭会長の自殺理由、分からない」
鄭夢憲氏自殺の知らせに金大中前大統領「絶句」
鄭夢憲会長の公訴棄却 18日に結審
警察「遺書に対北送金関連の内容なし」
鄭会長の遺体、今日中に「剖検」
鄭夢憲会長の葬儀スケッチ
「鄭会長、対北事業の評価で悩んだ」
現代「南北経協事業を引き続き推進」
現代、球団オーナー・鄭会長の死に沈痛
鄭夢準会長が葬式会場到着
警察、「鄭会長の死に他殺の疑いなし」
【鄭夢憲会長自殺】北、弔問団派遣か
現代グループの行方は?
政府「対北事業、予定通り進める」
「150億秘密資金」関連の金永浣氏、週内帰国の可能性
鄭夢憲・現代峨山会長の特検および検察捜査の日誌
鄭夢憲・現代峨山会長の対北事業推進日誌
鄭夢憲現代峨山会長の投身直前まで
鄭夢憲会長「公訴事実をすべて認める」
「現代一家」関係改善の見通し
企業家の自殺、挫折感が原因?
鄭夢憲会長はなぜ極端な選択をしたか
「経済神話」の裏の悲劇の家族史
経済界の弔問
弔問の行列
北が信頼する「唯一のチャンネル」が消滅
鄭夢憲会長の惜しまれる死
【フォト1】鄭夢憲会長の突然の死
【フォト2】鄭夢憲会長の突然の死
対北朝鮮ヤミ支援問題についての金大中大統領の謝罪と、金剛山陸路観光のテスト観光が同時に行なわれた、今年2月15日の記事も多かったですが、今日はその日の記事数を軽く上回ったことでしょう。しかも記事の掲載時間の関係で、東亜日報の記事は揃っていません。
現代グループは韓国の有力財閥です。鄭夢憲氏は韓国プロ野球Tームのオーナーでもあったのですね……その財閥総帥が飛び降り自殺したというだけで大騒ぎになったでしょうが、現代グループは金剛山観光を始めとする韓国の対北朝鮮支援の中心となっていましたので、なおさら波紋は大きいのでしょう。北朝鮮情勢はいまや世界的関心事でもありますし…北朝鮮側も、韓国政府と北朝鮮政府双方に太いパイプを持つ、鄭夢憲氏が亡くなったことでかなり困るかもしれません。
まあ、現代グループの鄭氏一族は、これまで家族的にも色々あったようですね……これからもあるかもしれません。今後は一応、鄭会長の兄弟が対北朝鮮事業に『支援』していくようですが……様々な葛藤があった兄弟関係のようですし、上手く話が進むかどうか……金剛山観光をはじめとする、現代峨山の行なってきた対北朝鮮事業が今後どうなっていくか……注目していきたいと思います。
金剛山観光に情熱を注いできた鄭夢憲氏らしく、『遺骨は金剛山に撒いてくれ』と、遺言にあったようです。掲示板にも書きましたが、日本植民地時代の久米民之助・金剛山電気鉄道初代社長のことをのりまきは思い出してしまいました。
久米氏は金剛山観光振興のために、鉄道建設や金剛山の登山道整備に実業家人生最後の情熱を傾け、遺骨の一部は内金剛に分骨されたそうです。苦心の末に久米氏の興した金剛山関連の事業が、ようやく実を結んできたと思ったら、第二次世界大戦→朝鮮半島の分断→朝鮮戦争という思いもかけぬ時代の流れに翻弄され、久米氏の築き上げた金剛山観光に関する設備の多くは、今や跡形も無くなってしまったようです。もちろん内金剛に分骨された久米氏の遺骨の行方も全くわかりません。
金剛山観光に代表される、鄭夢憲氏の朝鮮半島の南北交流事業は困難続きで、未だ成功する兆しが見えません……鄭夢憲氏の遺骨は希望通り金剛山に散骨ないし葬られることになると思います……氏の夢がいつか実を結ぶ日が来るのでしょうか?
(追記)
日本語記事の掲載時刻の関係で載せられなかった東亜日報もたくさん関連記事がアップされましたので、8月4日の記事に追記する形で載せます。
《東亜日報》
鄭夢憲会長を哀悼する野党幹部会議
自殺の鄭会長、経営難と対北送金捜査で絶望感か
[社説]鄭会長の悲劇と南北経済協力の道
[オピニオン]父の子
二代に渡る悲運・試練・波乱 鄭氏一家の家族史
鄭会長の死、南北経済協力事業の先行きに暗雲
鄭会長自殺で対北対話チャンネルもストップ…外電報道
求心点喪失の現代、ポスト鄭体制は系列分離加速化か
運ばれる鄭夢憲会長の遺体
鄭会長については、対北朝鮮ヤミ支援問題や、赤字続きのために韓国政府からの“支援”を受けながら金剛山観光などの南北交流事業を推し進めていたことなどで、朝鮮日報・中央日報・東亜日報ともに批判をしてきました。
ただ、この問題は分断されている朝鮮半島にとってデリケートな問題のようで、金剛山観光事業などの南北交流事業そのものの意義を完全否定したり、鄭会長ら南北交流事業の関係者を“断罪”することまではできないようでした。
南北交流事業は鄭周永氏・鄭夢憲氏の親子が本格的に事業として取り組み始めたものです。鄭親子が取り組まなかったとしても誰かがきっと手を染めた事業でしょう。南北に分断され、対立が繰り返されてきた朝鮮半島の現状から見て、南北交流事業の意義は大きいものがあります。しかし事業の相手である北朝鮮側が、事業パートナーとしても様々な問題を抱えていて、誰が南北交流事業に取り組んだとしても茨の道を歩んだことでしょう。
今後、南北朝鮮関係、そして核問題などで国際的に大きな問題とされるようになってしまった北朝鮮情勢がどのようになっていくのか……たぶんこれは誰にもわからないことだと思います。ただし事態がどれほど厳しい方向へ進むとしても、これまで鄭夢憲氏が先頭に立って行なってきた南北交流事業が全く意味のなかったことだとは思いたくはありません。
鄭夢憲氏らの進めていた南北交流事業の最大の成果はもちろん金剛山観光です。1998年11月、“金剛山観光”という南北共同の大規模な観光事業を開始して、なんだかんだ言ってもこれまで5年近くの間事業を継続することが出来ました。それは50年あまり対立が続き、戦争までした南北関係であっても、そしていくら困難や障害があっても、南北の共同作業が不可能であるとは言えないことを証明していると思います。
ただ……今日になって北朝鮮側から『今は亡き鄭夢憲会長の“喪”に服するために、金剛山観光を一時中断したい』との連絡が入ってきたようです……やはり金剛山観光の茨の道は続くようです。のりまきは最近、久米民之助氏にしても鄭周永氏・鄭夢憲氏にしても、金剛山に賭けた情熱が往々にして空振りになってしまう状況を見ると、ひょっとして金剛山の山の神あたりが金剛山開発を『妨害』しているのでは??と思ってしまいます。
8月5日(火)
鄭夢憲氏の自殺から一夜明けて……北朝鮮側は金剛山観光の一時中断を要求してきました。鄭夢憲氏の死に至った過程に怒ってのことらしいですが……金剛山観光は去る6月27日に復活してからまだ1ヶ月あまりしか経っていません。北朝鮮の意図はともかく、こんな調子では金剛山観光の“危機”はますます深刻になるばかりなのですが……
そのうえ今日になって、現代自動車が対北事業に参加しないと発表しました。現代自動車は鄭夢憲氏の兄弟である鄭夢九氏が経営しています。現代自動車はこのところゴタゴタが続いているようなので、なかなか対北朝鮮事業の支援を行なえる余裕はないのかもしれません。
鄭夢憲氏が亡くなって半ば糸が切れかかった状態になった対北朝鮮事業ですが、故人の兄弟も行なおうとしない、切れかかった糸を繋ごうとする人物は果たして現れるでしょうか?
《中央日報》
<鄭夢憲現代会長死亡>北朝鮮「金剛山観光を一時中断」
【写真】北朝鮮から弔電
【社説】金剛山観光を再検討すべき
《朝鮮日報》
北が鄭会長家族に弔電 金剛山観光を一時中止に
現代峨山「金剛山観光は継続すべき」
現代車「対北事業に参加しない」
北朝鮮が現代峨山に送った弔文全文
北「弔問団を派遣しない」
故・鄭会長追悼の垂れ幕
現代秘密資金の口座調査が近く終了
故・鄭夢憲会長の夢が込められた「タイムカプセル」
「朴智元・金永浣2人は150億授受の共犯者」
【鄭夢憲氏自殺】北の弔電・声明の意味は?
現代車・サムスン「対北事業しない」
北、鉄道・道路連結実務協議などの延期を提案
現代、金剛山で故・鄭会長追悼式を行う
検察、「朴智元被告が150億授受」暫定結論
「北、政府に金剛山観光代金の代納要求可能性」
北、「鄭夢憲会長の死は特検による他殺」
「金剛山観光」活路は収益性のみ
ところで…当ホームページの『金剛の巻』が、YAHOOの南北朝鮮関係の項で紹介されたようです。正直嬉しいです。実のところ金剛の巻の中に、最近手に入れた日本植民地時代の資料などをもとに、金剛山の観光コース詳細や金剛山の見どころをもっと詳しく紹介するコーナーを作ろうかと検討していたところです。その他蓬莱の巻などの充実も頑張っていきますので、改めまして皆様今後ともよろしくです_(._.)_。
8月6日(水)
鄭会長の自殺問題は随分と尾を引きそうです。結局本日出発予定の金剛山行きのお船から、金剛山観光は『一時中断』となってしまいました(;_;)。SARSの時とは違って、今回は再開まであまり時間はかからないだろう……とは言われていますが……
《朝鮮日報》
鄭会長の高校同級生が突然出国を取り消し
統一部「金剛山観光、早晩再開の見込み」
金永浣氏「帰国するかどうか9日に通知する」
【フォト】鄭夢憲会長への弔問の列絶えず
「全国歌自慢」参観団の訪朝が取り消し
現代の秘密資金帳簿に爆弾でもあるのか
【フォト】弔問する宋斗煥・前特別検事
《中央日報》
「全国ノド自慢」平壌公演の参加団、訪朝を取消す
現代車「対北朝鮮事業を支援しない…政府が主導すべき」
【写真】大勢の弔問客
《東亜日報》
[ゴミ箱]鄭会長の自殺にショック受けた老人が自殺…
三星グループの最高経営陣も弔問
[社説]「全てを食い止めるために亡くなった」の真実は
警察、「鄭会長、瞬間的な衝動から飛び降りた模様」
北朝鮮が鄭会長遺族に弔電、悼む意味で金剛山観光も一時中断
鄭会長死後の対北事業、長期漂流の可能性
ここに来て、対北朝鮮ヤミ支援の資金調達と同時に作られ、現代グループから韓国与党・民主党に流れたと言われるヤミ資金の問題がまたクローズアップされてきました。また、鄭会長亡き後、金剛山観光事業を始めとする対北朝鮮事業を引き継ぐ人物が現れそうもないようです……これから金剛山観光はどうなってしまうのでしょうか?
8月7日(木)
朝鮮日報が注目すべき社説を出しました。『金剛山事業は続けるべき』という内容の社説です。これまで金剛山観光に批判的であった朝鮮日報が、正直言って意外な社説を出してきたものです。金剛山観光はこれまで5年近く続けられてきました。ここで止めるわけにいかないということなのでしょうか?これまで金剛山観光が韓国に投げかけた波紋を考えれば、もう一方の当事者たる北朝鮮にも相当のストレスを与えていることは充分考えられます。苦しい中でも金剛山事業を継続していけば、思いもかけぬ北朝鮮の変化を引き出せるかもしれません。
ただ、金剛山観光が今後も続けられるとしても、鄭夢憲氏亡き後、いったい誰が事業を引っぱっていくのでしょう?現代峨山の金潤圭社長は意気軒昂のようですが……なかなか難しそうです……
その他の記事を以下にまとめてみます。
《朝鮮日報》
故・鄭夢憲氏「朴智元被告に150億渡ったことを確認」
故・鄭夢憲会長の追悼訪朝団の出発が延期
「北、金剛山で鄭夢憲会長の追悼行事」
「北が約束時間守らず南北関係に支障」
金潤圭社長「自力で対北事業進める」
最高検察庁が峨山病院を弔問
北、故・鄭夢憲会長追悼式を開催
「南北交流基金使用時は国会同意が必要」
企業の6パーセント「対北事業計画あり」
故・鄭夢憲会長の永訣式へ
それにしても…鄭会長の遺体は峨山病院に安置されていることも日本人の感覚としては妙ですが、ソウル保健大学に『葬儀指導科』なるものが存在することも私たちの感覚としてはびっくりです。これは日本でいえば看護・保健大学に『葬儀指導科』があることになるわけですよね?
《中央日報》
【噴水台】父子有親
【社説】北朝鮮は韓国の経済協力を望むのか
【写真】金剛山観光中断
中央日報も金剛山観光について『事業の意義に対し、問題視する人は多くない…』。と、金剛山観光事業の意義を評価しつつもそのやり方の改善を求める社説となっています。
《東亜日報》
平壌市内の11ヵ所に西欧型の市場建設中
鄭会長追慕黙然
どうもこの調子では韓国政府の援助を受けながら、金剛山観光は続けられることになりそうです。故人に対する同情の念も影響しているとは思いますが、韓国国内では金剛山観光を始めとする南北協力の継続を望む声が思いのほか大きいということなのでしょうか?
8月8日(金)
今日、鄭夢憲氏の葬儀が行なわれました。11日には金剛山でも故人にちなんだ行事が親族参加の中で行われる予定です。
《中央日報》
鄭夢憲会長の葬儀に政財界人ら2000人が出席
【写真】鄭夢憲会長の葬儀
《朝鮮日報》
故・鄭夢憲の永訣式行われる
金永浣氏「150億ウォン関連資料を近く提出する」
故・鄭夢憲会長の永訣式
「金剛山事業の主体変更は利益にならない」
【フォト1】鄭夢憲・現代峨山会長の葬儀
【フォト2】鄭夢憲・現代峨山会長の葬儀
党政「金剛山観光維持には経費支援再開が必要」
党政「金剛山事業は現代峨山が主導」
鄭夢憲会長、父の側で永眠へ
《東亜日報》
検察、現代の「150億+α」秘密資金捜査に本腰
韓国与党と政府は、金剛山観光の経営主体は現代峨山に残し、政府支援を行なう方向を考えているようです。どうなりますやら…
8月11日(月)
今日、金剛山で鄭夢憲氏の追悼式が行なわれました。金正日氏からの哀悼の言葉も伝えられたようですが、そろそろ事態は追悼一色から動き出したようです。まず、金剛山観光が13日から復活するとの話が出てきたようです。ただ、この話はまだ確定したものではありません。
そして南北対話再開のニュースとともに、韓国野党ハンナラ党の議員たちは『金剛山観光の政府支援に反対』の声をあげ出したようです。今後の経過が注目されます。
《朝鮮日報》
南北対話、今週中に再開の見通し
金剛山で故・鄭夢憲会長の追悼行事開催へ
「サムスン、北に電子工業団地造成」
検察、「金永浣氏帰国」最終打診へ
サムスン「現状では大規模な対北事業は不可」
金総書記が鄭夢憲会長遺族に哀悼の意表す
金剛山で鄭夢憲会長の追悼式
ハンナラ党議員62人「金剛山観光の政府支援反対」
「鄭夢憲会長、検察調査で過酷行為受けた」
《中央日報》
「8・15金剛山キャンプ」を予定通り開催
11日金剛山で故・鄭夢憲現代会長の追悼式
金正日総書記、故・鄭夢憲会長の追悼式に哀悼の意を伝える
8月13日(水)
現代グループから韓国与党・民主党へと流されたヤミ資金問題がまたまたクローズアップされてきました。今度は権魯甲前民主党顧問が逮捕されたようですね。結局対北朝鮮ヤミ支援問題とは、韓国から現代グループを通じて北朝鮮に巨額のヤミ資金が流入したのと同時に、韓国・北朝鮮両政界に現代グループからの『闇金』いわゆるワイロに近い金が流された事件ということのようです。
また、今日は現代峨山の金剛山観光のページを見て驚きました。昨年と較べて金剛山観光に変化があったのです。まずかつて北朝鮮が建設したレストラン・木蘭館が金剛山観光に利用されるようになったようなのです。また、金剛山旅館正面左隣にあるレストラン・金剛院も使われているようです。今日の朝鮮日報記事には、近日中にオープンする見込みの動石洞ー世尊峰ー九竜淵の総延長15キロ、歩行時間約8時間という金剛山本格登山コースの紹介も載っていました!現代峨山の金潤圭社長は『私の苗字は金でなく鄭』と言っています(笑)。意気軒昂ですね〜〜『鄭』潤圭社長は8月13日から金剛山です!金剛山観光活性化への努力は地道に続けられているようです!!
《朝鮮日報》
「現代秘密資金授受」権魯甲前顧問を逮捕
13日に権魯甲前顧問に令状請求
金永浣氏「朴智元前長官が先にカネを要求」
民主党総務「現代秘密資金の流入ない」
検事総長「過酷行為あった際は責任持つ」
金潤圭社長「私の苗字は金でなく鄭だ」
検察、「権前顧問、100億以上を授受」
権魯甲前顧問側「金永浣氏から10億借りた」
「権魯甲前顧問。100億余を授受」
「権魯甲前顧問の100億」どこへ流れたか
関心の的は「秘密資金」
「権魯甲前顧問、現金で150億ウォン以上授受」
金潤圭・現代峨山社長が陸路から訪朝
「権魯甲前顧問200億授受の端緒つかんだ」
「権前顧問、金永浣氏ら3人に110億借りた」
権前顧問側「総選挙当時145億を造成」
「現代200億授受」権魯甲前顧問の令状請求
スパイ映画顔負けの現代の200億伝達
「200億秘密資金」前・現大統領は釈明せよ
《中央日報》
南北経済協力合意書、18日に発効
《東亜日報》
故鄭夢憲氏の追慕行事
「検察が鄭夢憲氏の頭叩き壊した」与党議員が主張し波紋
与党顧問の現代資金授受事件 使途解明に政界ピリピリ
元与党顧問がもらった現代資金は100億ウォン以上?
「権魯甲秘密資金」を隠してはいけない理由
検察総長と中央捜査部長
8月14日(木)
現代から韓国与党(民主党)へヤミ資金が流れていた問題は、随分もめています。
《朝鮮日報》
現代資金授受の政治家、来週召還へ
【記者手帳】与党の「権魯甲ヒステリー」
【現代不正資金】李益治元会長の発言は全て「決定打」
崔秉烈代表「盧大統領退陣運動も辞さない」
野党、盧大統領に全面戦を宣布
政治家5〜6人を出国禁止に
《中央日報》
現代、対北朝鮮事業を再開・・・金潤圭社長が訪朝
《東亜日報》
[社説]「権魯甲秘密資金」の陰謀論 妥当でない
現代資金授受の権氏側「民主党が責任取るべき」
権魯甲氏、200億ウォンを現金で受け取った
まだまだこの件は波紋が広まりそうです…どうなりますやら……
ところで、現代峨山の金剛山観光ホームページを見ましたら、今年の夏から金剛山観光にかなりの変化があったようです。金剛の巻の『金剛山観光について』加筆をしましたので、見て下さいな〜
8月17日(日)
13日から16日まで金剛山を訪問して北朝鮮側と金剛山観光問題などについて話し合った、現代峨山の金潤圭社長によると、金剛山陸路観光は予定通り9月1日より復活するとの話です。今回は本当に復活するかどうか…期待しながら待ちたいと思います。
また8月13日の続きで、動石洞ー世尊峰ー九竜淵コースが紹介されています。本当、のりまきの旅心をくすぐる話ばかりですね(^o^)〜
《朝鮮日報》
権魯甲前顧問、拘束収監
「200億不正資金」捜査の意志はあるのか
検察、「金永浣リスト」確保に注力
第8回離散家族候補200人の名簿交換
《東亜日報》
共同防御に乗り出した現代家、現代エレベーター株を買収
東亜日報の記事は金剛山観光と直接の関係はありませんが、財閥である鄭氏一族の中での、故、鄭夢憲氏の置かれていた立場が想像できて興味深いです。どうも鄭夢憲氏は、鄭周永氏の後継者問題で対立した実兄の鄭夢九現代自動車会長とは本当に仲が悪かったようですね。
8月19日(火)
昨晩あたりから、金剛山ドットコムと現代峨山の金剛山観光ページが、揃って9月1日の陸路観光モードに切り替わりました。9月1日に陸路観光が開始になると、金剛山観光は陸路・海路ともに一日おきに出発する形となります。ツアー日程は全て2泊3日に統一されて、現行の3泊4日ツアーは廃止されます。また陸路・海路ともに同一の日に出発するようになります。
なお、行きは海路、帰りは陸路というパターンもあるようです。(というよりもむしろそのパターンが基本で、行き帰りとも海路というパターンの方がレアケースになるようです)。ちなみに行きは陸路、帰りは海路という選択も認められるようです。
陸路で金剛山に向かった場合、宿泊場所はホテル海金剛と温井ビレッジ。海路で金剛山に向かった場合の宿泊場所は雪峰号と金剛ビレッジということで整理がされたようです。金剛山にある宿泊4施設(雪峰号は束草と金剛山を往復する船ですが…)の宿泊定員は1000名だそうですが、9月からはフル回転させるもくろみのようです。
《朝鮮日報》
「対北送金」18日午後に結審公判
「金永浣氏が自主帰国すると不拘束」
金剛山陸路観光料金、9月から値下げへ
朴智元前長官に懲役5年求刑
「鄭夢憲氏追悼式」と化した対北送金裁判
朴智元前長官の150億授受を調査へ
「現代秘密資金」朴智元被告を初召還
朴智元・前長官、150億収賄容疑を否定
断罪受ける「税風」と対北送金の教訓
《中央日報》
<対北送金への特検>朴智元氏に懲役5年言い渡す
《東亜日報》
「対北送金は違法」特検、朴智元被告に懲役5年求刑
それにしても……北朝鮮は金剛山陸路観光は認めて大邱ユニバーシアード夏季大会はドタキャンするようで、いったい何を考えているんだか??本当に気まぐれですね。
8月23日(土)
すったもんだのあげくに結局、北朝鮮はユニバーシアードにやってきました。ユニバーシアードより美女応援団が目立つというのはま、北朝鮮らしいとも言えましょう(笑)。
のりまきは3回目の金剛山へ向けて始動しましたが……思いのほか難航するかも……でも、良く考えてみればまだ実際に陸路観光は復活していませんので、あわてずにやりたいです。
《朝鮮日報》
南北経協合意書、20日から発効
「故、鄭夢憲会長の死因は墜落死」
「故、鄭夢憲会長は墜落死」最終結論
「金大中氏が北に1億ドル提供を指示」
「金永浣秘密資金」数百億を追加キャッチ
金潤圭社長「政府が長箭港施設物買収すべき」
南北、開城で鉄道・道路の実務接触
南北経協推委6回目会議、26日からソウル開催
南北面会所建設推進3回目会議が開催
検察、「金永浣氏追加不正資金の主」を調査中
KCC名誉会長「現代グループを率いる」
KCC名誉会長、現代の後見人に浮上
《中央日報》
鄭夢憲会長の死因、「墜落死」と最終結論
金剛山観光料金を引き下げる
南北、鉄道・道路連結の資材・装備の提供で合意
折りしも北朝鮮問題に関しての6か国協議が始まろうとしていますが、それに歩調を合わせるかのように南北対話も花盛りです。まあ、6か国協議と各種南北対話の日程がかぶっているのは、多分偶然ではないでしょう。韓国・北朝鮮の立場として、6か国会議のムードを対決ではなく、対話へと持って行きたいとの思惑があり、その“援護射撃”として各種南北対話の進展が使われるのでは??そう考えると、金剛山陸路観光再開も意外とスムーズかも知れません。ただ、6か国協議が『決裂』なんかしたらまた情勢は一変しかねません。
6か国協議とはいいますが、実際に最も重要なのはアメリカの出方です。日本は拉致問題を抱えていることもあって、対北朝鮮問題ではここのところ強い姿勢で臨んでいます、しかしアメリカと北朝鮮との交渉の結果次第では、対朝姿勢を変えていかざるを得ない場面も想像されます。アメリカが北朝鮮との『妥協』に踏み切った場合、日本がアメリカと違う姿勢を保つことは困難でしょう。
もちろんアメリカが韓国・中国・ロシアなどが望んでいる対話路線を取らず、強硬な姿勢を堅持し続けた場合には韓国が重いジレンマに陥ることも明白です。こうしてみると『結局、対米交渉しか意味が無い』という、北朝鮮の言い分にも道理があるのも確かです。
ただ、金剛山観光の経緯を見てもわかるように、アメリカが対北朝鮮強硬策をとったとしても、韓国がアメリカの立場に唯々諾々と従うことは困難だと思います。この手の会談の常として、6か国協議は“玉虫色決着”となる可能性が高いと見ますが…どうなりますやら……
また、故鄭夢憲氏の叔父にあたる鄭相永・金剛高麗化学名誉会長が、現代グループの後見人(ないし摂政)になるとの記事も要注目です。鄭夢憲氏の叔父ということは、鄭相永氏は現代グループ創始者の鄭周永氏の弟ということになります。鄭周永氏は2年前に85歳で死去しています。鄭相永氏は現在67歳とのことですから、また随分と年の離れた兄弟ですね。
鄭相永氏は故鄭夢憲氏の『現代峨山会長』職を継ぐようです。後見人(ないし摂政)だそうですから、鄭相永氏の次は鄭夢憲氏の子息あたりになるのかも知れません。そうなろと金剛山事業など対北朝鮮事業は、半ば鄭氏の『家業』のような形となってしまうのでしょうか?鄭周永氏は金剛山事業を始めとする対北朝鮮事業に一生最後の情熱を捧げたのは周知の事実ですが、鄭周永氏の執念が尾を引いているのでしょうか?
8月27日(水)
9月1日に予定されている陸路観光の再開ですが、金剛山陸路観光はかなり好評のようです。のりまきの金剛山3回目の挑戦は正直難航していますが、陸路からの金剛山行きを是非果たしたいです。
《朝鮮日報》
北、「対北送金」関連者の釈放を要求
「現代秘密資金」議員5〜6人を召還へ
権魯甲・前顧問を週末ごろ拘束起訴へ
「KCC名誉会長、現代の経営権に関心ない」
南北経協推委が3カ月ぶり開催
検察、今週末ごろ権魯甲前顧問起訴へ
南北経協推委開催
「現代資金」政治家の捜査を本格化
「南北議員会談、12月開催で合意」
京義・東海線の年内連結で歩み寄り
《中央日報》
北朝鮮、対朝送金関係者の釈放を要求
南北議員会談、12月開催へ
どうも対北朝鮮ヤミ支援の上前をはねた形の、韓国政治家の問題がまだまだ尾を引いているようです。支援の上前をはねたのは北朝鮮側も事情が同じようですが……いずこも政治家のやることは……困ったものです。
8月31日(日)
いよいよ明日から金剛山の陸路が復活します。結局、行きに海路を使った場合でも、金剛山からの帰りは必ず陸路を使うことになったようです。おかげで旅行日程表は少々複雑なものになったようです。
金剛山関連の記事では、やはりヤミ支援問題が中心のようですが……ただ、その他にも注目すべき記事がいくつか見られます。そういえば例の6か国協議は、進展したんだか決裂したんだかなんだかわけのわからない結論になったようです。もっともわけわかんないのは北朝鮮の態度だけなのですが……北朝鮮情勢はどうなっていくのでしょう?
《東亜日報》
南北、直接取引の拡大など9項目に合意
現代峨山ー平和旅行会社が平壌観光神経戦
現代峨山と平和旅行が北朝鮮旅行の独占権をめぐって争っているのは興味があります。平和旅行は統一教会系の旅行会社です。もともと金剛山観光の権利をめぐって、現代と統一教会は争った経緯があります。かつての争いが復活するのでしょうか?
《朝鮮日報》
「現金10億入りのカバン二つを党に伝達」
「200億・150億」その物証は?
南北、「中小企業事務所開設」で合意
現代車の経営権維持に「赤信号」
↑の記事は金剛山観光と関係ありませんが…故・鄭夢憲氏と袂を分かった現代自動車の鄭夢九氏も、実のところなかなか大変なのですね……
開城公団内部インフラの無償建設を検討
権魯甲前顧問のカネが首都圏・慶尚地域候補に渡された?
「権魯甲前顧問、さらに数十億を授受」
《東亜日報》
北朝鮮・開城に南北企業の商談事務所を設置へ
それにしても…金剛山観光に関してのの話し合い結果を見ると、北朝鮮側は随分とまた聞きわけが良いですね〜〜やっぱりいつも通り一筋縄では行かないと思いますが、“変化”の兆しはあるのかもしれません。
9月1日(月)
金剛山陸路観光は無事に復活しました。北朝鮮の言動はあいかわらずブレが大きく、わけがわかりませんが、大きな流れでいえば『弱気』になっている感じがします。そういえば日本からの北朝鮮観光も突如受け入れ再開の様子です。9月末から入国が出来るようになるとか……
このところ陸路復活以外の金剛山関連の話と言えば、民主党の権元顧問の話が多いです。要するに韓国ー北朝鮮へのヤミの巨額資金の流れに便乗して、韓国与党の民主党の政治資金の造成と、与党一部幹部の私腹にお金が流れたということなのでしょう。ただしこの問題、韓国国内に流れた金額よりも遥かに巨額のお金が、北朝鮮トップクラスのところに流入しているらしいということを忘れてはならないと思います。
《朝鮮日報》
「権元顧問、第3企業から数十億授受可能性」
権魯甲・前顧問の追加授受は第3企業から?
50億ウォンが権前顧問の来年の総選挙資金だったとは
《東亜日報》
権魯甲氏、現代以外の企業からも数十億を授受
9月6日(土)
金剛山関連の記事は一段落の様子です。その中で、ちょぼちょぼと金剛山観光の活性化を狙った記事が見られることが注目されます。
《朝鮮日報》
金永浣氏が不正資金500億を保管中
「金剛山観光経費支援を積極検討」
世界観光機関、金剛山開発に参加
南北面会所建設推進団の会議が延期に
《中央日報》
離散家族の生死・住所確認結果を4日に交換
《東亜日報》
権魯甲氏、現代以外の企業からも数十億を授受
検察、現代秘密資金203億ウォンを押収
ところで……陸路観光は復活後、今のところ順調のようです。のりまきも陸路を使って3回目の金剛山へ旅立とうと計画しているのですが…予約が殺到しているようで思うにまかせません。ただ、今現在のりまきは金剛山陸路観光の旅行実現を目指して努力しています。のりまきは夏以降、金剛山旅行への出発が決まったら金剛山日記も第五巻にしようと思いつつ、2月から始まった第四巻も開始から半年経って、ずいぶんと長くなってしまいました。
ここいらで金剛山日記第四巻を終わりとして、第五巻の間に3回目の金剛山へ行けることを念願しつつ、心機一転、次回の金剛山日記更新からは第五巻突入ということにしたいと思います。