のりまき観察日記2002年B5月から10月


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7月の旅行→観察日記特別編。(2002、11、11完了)

10月30日(水)
のりまきが夜勤で家にいないので、引っ越し後初、そしてひさびさにふとまきがパソコン占領している。
まとめて日記少しづつ書いてみたが、今後書くことがたくさんありそうで楽しみである。

今日は引っ越し前に依頼していた台所の手直しの日であった。せっかち両親は朝から工事の人が来て慌てないようにとテーブルを移動したり、荷物を動かしたりして働いていた。朝食時、のりまきに母が
「あんたも夜勤だろうけど、今日はばたばたして眠れないよ」
と言うとのりまき
「いえ、大丈夫です。寝られると思います。」
とのこと。
「まったく、あんたは・・・。」
と母に言われている。

ふとまきが夕方家に帰る。
「のりまきは結局寝られたんですかね。」
と両親に尋ねると
「そうみたいよ、下に来なかったから。そういえば、な〜〜〜〜〜〜〜〜んにも手伝わなかったけど、昼ご飯だけは買いに言ってくれたね。ね、お父さん。」

母はたいてい最後に
「・・・・・・。ね、お父さん。」
と言う。


10月29日(火)
今日はのりまきが遅番なので両親と3人で夕飯だった。
同居も10日目を向かえるとだいぶペースがつかめてきたように思う。この辺で書いておくと、ふとまきも想像していたよりはるかに快適に暮らしている。(何故快適なのかなどはおいおい書くことになると思う)

3人での食卓で
「のりまきは本当に変わった子でね。本当に夕飯とか食べるとさっさと自分の部屋に行っちゃってね。私たちもそれが楽だから何も言わなかったけどね。でもあれで良かったのかね〜なんて思うよ。」と母。
「へえ〜、それは学生の時からなんですか?」
「そうそう。団欒とかそんなのはなかったね〜。」
すると父
「あ〜やって一人こもってたから奇人変人になっちゃった。」
私が思うに、可笑しいのは、この両親は自分たちは凡人なのに息子が奇人変人になってしまったと思っているようなふしがあるところである。
充分にこの親にしてこの子ありなんだと思うのだが。

10月25日(金)
基本的にのりまきの両親はせっかちである。あれこれこまめに働くし、気がつく。色々きがつくのであれこれ言いたくなる。
そんな両親にまきこまれずのりまきは本やネットに見入るのであった。

10月22日(火)
やはりまだペースのつかめないふとまきが、
「そのうち慣れるのでしょうが、なかなかペースがつかめません。のりまきは同居、どうですか?」
と言うと
「想像していたより、いいと思っています。」
と、一言。それ以上でもそれ以下でもない。簡単な返事である。

10月21日(月)
お風呂であるが、のりまき両親は寝るのが早いこともあり私たちより先に入る。してのりまきが入り、ふとまきが最後になる。そんなことが2日続いた今日、母が言う。
「お風呂のお湯があんなに残って全部流すのもったいないと思わない?あんたたちはどうしてたの?お風呂のお湯・・・。」
「私たちは二人なのでポンプで汲んで洗濯に利用してました。」
すると
「そうか〜、でも4人入ったお湯はそうは使えないよね〜。どうする?」
と言うので
「お母さんたちはどうしていたんですか?」
すると
「私たちはお湯にはそんなにはいらなくても良かったからね、シャワーで済ますことが多かったのよ。でもまあ、私たちは二人でお湯を汲んだら、始めの人はシャワーを使ったけど、後の人はシャワーを使用せずにまずゆっくり浸かってあとは湯舟のお湯を汲んで体とか頭とか洗っていたのよ。最後にはこ〜んなにお湯が少なくなっちゃうんだけどね(とジェスチャーで)。寝っころがるようにして湯船につかって上がってた。ね、お父さん。」
と。父も
「そうだよ。あんなに捨てるんじゃもったいないじゃないか。」
話を聞いている時にはふとまきも
「じゃあ、これから私たちもそうすることにしましょう。」
と同意した。
が、結局最後はふとまきになることが多いので、皆が景気良く使ったシャワーの音を聞きつつ、せっせと汲み上げて湯船のお湯を使うのである。して、家族の中では誰よりも体の大きいふとまきがふくらはぎ位の水量になったお湯に寝っころがるようにして最後湯に浸かりあがるのである。う〜〜〜む。とほほほほ。

10月20日(日)
あたりまえだが、ペースがつかめない。
まあ、何より人数が増えて今までのお気楽とはいかないことだ。まあ、慣れればこの生活もお気楽になるのかもしれない。
しかし、まあ、この親にしてこの子あり。と書きたいが、今後パソコンでも始めようかと言っている両親のことを考えるとどうなのだろうか。しかし、本当の事を書かねばつまらない。まあ、おいおい書きたくなるのだろうとおもう。
のりまきだけでない、のりまきを産み育てたのりまき両親観察も同じに開始である。

10月19日(土)
引っ越し当日
朝8時過ぎに松○引っ越しセンターの人がアパートへ来る。「ちょっと失礼しますね。始める前に全体を見せてください。」「ふむふむ・・・。」と言いながらアパートをひとまわり。「では、30分後位に始めさせて頂きます。早いですからね。まあ、見ていてください。あ、基本的に全て運ぶものはダンボールに入れてください。」
そして、30分後
来たかと思ったらばたばたばたばた、運び出す。基本的に書物が多く、重たいダンボールが多い。のりふとが一人でやっとこ持てるようなダンボールを2箱平気で運び出す。本当に早い。あ〜っという間に運び終わってしまった。
のりまき、
「いや〜、すごいね。2箱軽々だよ。いや〜、驚いた。ぼくもね、老人の介護とかして重たい人を動かした時に腰痛めたんだよ。その時に、脚を曲げて脚を伸ばしながら動かすと良いって習ったんだけど、そのとおりに運んでるね。こうやってさ、腰を曲げると腰を痛めるんだよね。」
と見本付きでなにやら感心している。体育会系のふとまきにとってはそんなことは基本なのに(笑)。たいして聞いていないと「ふとまきは冷たいですね。」といじけるのであった。

さあ、のりまき両親との同居生活のはじまりである。


10月18日(金)
引っ越し前日
今日は二人で休み。いよいよ梱包もラストスパート。
夕方、のりまき父の兄弟関係のお通夜があり、沼津へ。
こんなに働いても、運転は当然ふとまきがするのであった。なんて健気な妻なのだろう(苦笑)。

10月17日(木)
引っ越しまであと2日
今日は病院の都合上、ふとまきが急遽休みになった。
のりまきは仕事なので一人で一日中梱包を行った。

10月16日(水)
引っ越しまであと3日
ふとまきは、自分が「やる」と言ったことに対しては責任を持ってやりたいタイプで、人からあれこれ言われたくないので、のりまきの梱包に対しても任せてあれこれ言うのはやめようと思っていた。しかし、ふだんののりまきの様子を観察していると、家におけるその仕事っぷりというのは適当であるので(料理なども作れば良くて後片付けなどしないし、本などもどんどん本棚から出してきては片付けずに山積にしておきながら、探している本が見当たらないとふとまきが勝手に片付けたとか言い出す)はらはらしていた。

やはり・・・。夕方になり
「大変です。僕は捨ててはいけないものを捨てたような気がします。ふとまき、僕の職員証知りませんか?」
「あ〜、大変です。通帳が一冊見当たりません。○○銀行の横浜支店の通帳は知りませんか?」
「パスポート、ふとまき、どこへやったんですか?」
・・・・・・・・・・・・。職員証も通帳も今回引っ越しする時に銀行へ提示し、その後テーブルの上にずっと置いてあった。たびたび
「これは大切なものなのにここに置いておいていいのですか?」と言っていたのに・・・・・。
職員証はふとまきが他の荷物と梱包した。そう言うと
「それは絶対ですね。間違いありませんね。」
などと強い口調で言っている。
通帳はふとまきのその後の記憶にない。
「のりまきが片付けたのではないのですか?」
そう言うと
「僕ですか?それじゃあ、ありません。あちこち見たんですから。仕方がない。明日通帳差し止めしましょう。」
それは気が早いんじゃないの?と思っていると
「ふとまき、明日休みですよね。横浜まで行って銀行差し止めてもらえませんか?」
「え〜?私が行くの?」
と言うと、
「じゃあ、僕が金曜日の引っ越しの前日に行くからいいです。」
などと言っている。そりゃあふとまきが無くしたのなら私が行くさ・・・。そんなこと言いながら『あ。ありました』とか言うんだから・・・・・。よく探してから言えよ・・・。とつぶやいた矢先に
「ふとまきさま、ごめんなさい。僕が全て悪うございます。ありました。」
ほら〜〜〜〜〜〜〜〜〜。通帳は良く探すとのりまきの机にあった。
パスポートはのりまきが旅行記を書く際に確か見ていたような気がするので、旅行関係の箱の中にあるのではないかと言うと
「ここにはないと思います。」
と言い張り探そうともしない。そうか〜?ここにあるはずだ。と思ってふとまきが見てみると、予想通り入っていた。

いちいち言えば煩がられるが、黙って任せる、というのもなかなか人によっては難しいようだ。

10月15日(火)
引っ越しまであと4日
昨日は
「バーベキューでしたからね。疲れました。」
「挙句に風邪ですからね。」
と夜は引っ越しの梱包をせずにさっさと就寝。
「明日からは夜も引っ越しの事やります。」
と言っていた。

夕飯を済ませたが、今日は北朝鮮の拉致された5名が日本に帰ってきた日である。
「まあ、テレビも気になるようなら今日は止めとけば?」
と言うと
「やります。やります。」

20分位はやったか。自分の机の上と引出しのゴミを捨てたら
「はい。今日の作業はこれでおしまい。ダンボールへは明日いれま〜す。あ〜疲れた♪」
などと呑気なことを言っている。
「終わらなかったらどうするの?」
と言うと、
「その時は両方の親に助けを求めましょう。」
などと言っている。のりまきの親だって今ごろ自分たちの荷物まとめているのに・・・・・。

10月14日(月)
引っ越しまであと5日
今日は、かずのこさんのお誘いでバーベキューに出かけた。何せ、その仲間はのりまきに会うと北朝鮮のことなどいろいろ聞いてくれたりする人たちである。今回は前回の金剛山の旅行で買ったお酒も持参。風邪気味だと言いながらもはしゃぐのりまき。
出掛けに、
「どうせお酒も持っていくならあの時買ったネクタイと帽子もつけて行きなよ。」
と、金剛山で売っていたビーズ製のネクタイと帽子も皆見せるよう提案。いくらなんでもバーベキューだからネクタイはしないよと言うかと思ったら、
「そうだね。」
とその気になるのりまき。途中で、カメラを忘れた事に気がつくと、

落ち込むのりまき
「せっかく、この姿を写真に撮ろうと思ったのに・・・。」
といじけている。取りに行っては間に合わない。携帯で友人に電話するとカメラはあるとのことで取りに帰らずに現地へ向かう事になった。
しかし、写してもらってもすぐに手元には届かない。結局使い捨てカメラを購入。
騒いで騒いで↑これ、である。

10月13日(日)
引っ越しまであと6日
ふとまきは仕事であった。のりまきがやっと荷物の梱包をし始める。
ひとりでせっせとやっていたようだ。ふとまきが思ったよりは仕事がはかどっていた。
「ダンボールへは外から見て何が入っているのか必ず書いておいてね。」
と出掛けに念をおす。
・本・漫画・本、心理系・・・・・などなどここまではいい。
・机のまわりのもの、宝物
宝物といっても、どうせ、旅行で買ったバッチとか鉛筆である。しかし、引っ越しやさんはその“宝物”を見て何を想像するのだろう。

宝物で思い出したが、今度の引っ越し先に保険をかけるかどうかという話を先日決めた。結局、地震研究科?でもあるのりまきは、お金を借りる銀行の係りの人にまで地震の予測を説明しながら、保険をかけることになった。
「今日は色々と勉強になります。」
とか言っていた銀行の担当さん、ご苦労様。
その際に
「次回、正式な申し込みをしますが、それぞれ(のりまきの両親の家とわが家)のお宅に一品あたり30万円を越える絵画、宝石等ございましたらそれらは申し込み時に記入して頂きますので、すぐに書けるようにしておいてください。」
と言われた。
のりまき
「今後、もしかしたら30万円を越えるかもしれない絵というのはありますけど。」
とか言っている。
いろいろあたりを見回したが、越える品は見当たらなかった。

10月12日(土)
昨日のこと。ふとまき、となりのコンビニに行く。日中は暑いのでTシャツにジャージで。引っ越し荷物梱包中に必要な物があった。
肩にトクホンを貼ったままだったようで、いつも気さくに声をかけてくれるコンビニのおねえさん?に
「あ〜ら、肩凝ってるの?大変ね〜。」
と言われた。ここ数日はあちこちに引っ越し、つまり同居話をしているので“大変ね〜”=同居というイメージが離れない。
言う人言う人に「大変ね〜」と言われるからだ。
でも、「引っ越しします。」と言うと「どこへ?」「なんで?」「家買ったの?」などなど色々質問されるが、「今度同居することになりまして、引っ越すんです。」と言うと場所位は聞くが、「大変ね〜」と言うだけでそれ以上聞かれない。かえってラクなので敢えて「同居なんです」と言う。

コンビニのおねえさんには「大変ね〜。」と言う言葉から反対の条件反射で「今度同居するんです」と言ってしまった。
そのおねえさんも同居をしているらしく、
「大変よ。私は同居しようかどうかと迷っている知り合いには、とりあえずやめときな、って言っているわ。」
と。
「まあ、一人っ子だし、仕方ないんですよ。それに、みんな風変わりだから世間で言う大変さというのとは違うよな気がしてます。」
と言う。
「え?みんなって?ご主人のご家族のこと?」
「はい。なんというか、世間で言う常識的ななんとかとか、そういううるささはないんです。ある意味楽かも。」
と言うと
おねえさん深く納得し、
「そういえば、ご主人もなんというか、ちょ〜っと変わっているっていうような感じですもんね〜。」
「変わっているようなではなくて、変わってるんです(笑)。」
「まあ、引っ越しても写真だけはうちに出しに来てね。」
と、すっかり写真で有名なようだ。

そのおねえさんの話はもう一つあって、先日そのコンビニに二人で出かけた時、そのおねえさん話の成り行きからか、いつも甘いものを買う私たちを知っているからか
「何か甘いものでもいかが?」
と言った。するとのりまき
「いや〜、今日はもう家においしいケーキがたくさんあるんです。」
と答えている。
「ケーキがたくさん?美味しいケーキってどこのですか?」
「今回はじめて買うんですけどね。高○屋の地下のケーキ屋さんなんです。最近お店が変わったんです。そしたらいつも混んでて買えなくて。今日は比較的空いていたので買って来てみました。いつもあんなに混んでいるんだから美味しいだろうという目論見ですよ。」
おねえさんも笑いをこらえている。
「おいしかったら教えてくださいね。」

と、そんなことがあった。
昨夕は、「引っ越ししちゃうなんてさびしくなりますね〜、なんて言ってたよ。」とそのおねえさんの話になった。すると・・・・・。
「あの人、結構好奇心旺盛よ。あのあとケーキ買いにいったんだって。」
「え?なんで?のりまきが一人でコンビニに行った時に言ってたの?」
と言うと
「そうそう。『あのあと行って見たんですよ。』なんて言ってたよ。なかなかやるよね〜。」
だって。のりまき好みだということか(笑)?

10月11日(金)
先月からの北朝鮮拉致問題から、ニュースで取り上げられない日はないので、のりまきの北熱はずっと続いている。
「“僕が大学の時なんて北朝鮮に興味がある”なんて言ったら“こいつ何言ってんだ?”ってな感じで変人扱いされてたけど、今なんてどうよ?ニュースで出ない日はないじゃない。」
となんだか、得意げに言っている。先見の目があるとでも言いたいらしい。なんでものりまきはが学生の頃より興味があったようだ。
「まあ、歴史好きの人間としてはさ、身近であんなに面白い国はないよね。ま、おもしろいなんて言ったら人によっては怒るだろうけどね。」
何でそのころより好きなのかと聞けば
「身近で近いうちに歴史が変わるだろう、それを見ていけるからだ。」と言う。

そんな、のりまきだが
ここ数日はちょっと事情が違う。それはノーベル賞だ!
一人目が受賞した日はそうでもなかったが、ノーベル化学賞受賞が決まった日は、北のことも引っ越しのこともさっぱり頭の中から消え去ったようだ。その日は、そろそろ引っ越しでのりまきの両親と同居するのに、何か決める事があって、夕方のりまきの実家に集合だった。ふとまきは夜勤明けであり、他の用事もあったので昼から実家へ。夕方仕事が終わったのりまきが実家へ到着。開口一番
「なんでよ。なんであんな人がノーベル化学賞なの?」
であった。
「なによ。あんな人とはないでしょう。」
と小声で言うと
「いや〜、あんな人というより、あれよ。今までは大学とか大学院かなんかでこつこつ研究だけをしてきたような人が受賞してたのよ。あの人はそういう人じゃないのよ。企業の人なのよ。大学院も出ていない、それも今までにない。しかも大学も教養課程の単位が取れなくて留年までしてるんだよ。ビリで卒業したんだって。世の中わからないもんだね〜。」
するとのりまき母が言う。
「だ〜れかさんもね。子どもの頃は果ては博士か大臣かって言われてたんだけどね〜。ただの人になっちゃったね。」
まあ、ただの人ではないと思うけど。
ふとまきは言う。
「へ〜、大学院も出ていない人がもらったの?じゃあ、のりまきだって狙えるじゃん。」
冗談のつもりが
「え〜?科学賞は無理よ。まあ、僕だとしたらノーベル文学賞位しか狙えないね。」
狙うつもりか。呆れつつ
「じゃあ、私は日本のマザーテレサにでもなるかな?」
「いいね〜、僕が文学賞。ふとまきはノーベル平和賞だ。目指せノーベル賞!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


10月1日(火)
昨晩の事。数少ないプライベートリラックスタイムである入浴時、ふとまきはのんびりといい気持ちで時を過ごしていた。
すると、
「ふとまき、大変です。大変なことが!!」
と声がするではないか。おおげさ君はいつものことであるが、わざわざ風呂場まで言いに来るのはめずらしい。しかも、身体を洗っているのに。
「どうしたの?何があったのですか?」
と、シャワーをとめて風呂から返事する。
「明日は大変です。台風がやってきます。このままの勢いだと関東への被害はここ50年で一番のものになります。このあいだの韓国の被害を上回るかもしれません。」
『なんだ・・・。また台風の話しか・・・。そんなことわざわざ風呂に入っている時に言われてどうしろっていうんでしょう・・・。』
と思いつつ
「明日の話でしょう?はい。わかりました。」
と、言ったものの、ふっとこれではのりまきへそを曲げると思い
「このあいだの韓国の被害を上回るとはたいへんですね。」
と更にフォロー。その後、湯船につかりながら、のりまきはなんでわざわざ今言いに来たのかを考えた。
『確かに大変かもしれないけど、だからと言って今晩の私たちはどうしようもないよな。食料でも買いに行くかと聞くか?ろうそくとか準備しようって言った方がいいのかな?家を補強出来るわけでもないのに・・・。』
風呂を出る。

のりまきへそを曲げながらネットを見ている。
「ふとまき、ひどいですね。ふとまきが明日は午後出かけると言うので、せっかく心配して教えてあげたのに。『一体何言ってるの?』ってな物の言い方で・・・・・・・。」
「そんなこと言ったって・・・・・。今のわたしたちに何か出来ることはあるんですか?食料でも買いに行きますか?家を補強するっていたってどうやったらいいのかわからないし。」
「あ〜。ひどいな〜。ただ、家にいれば安心だってことです。まあ、家が潰れればおしまいですけどね。もう、何も言いません。勝手にどこへでも出かけてどうにでもなって下さい。」
あ〜、はじまった。のりまきいじけ。
「あ〜、ごめんなさい。心配してくれたんですね。それはそれはどうもありがとうございます。」

今は10月1日の早朝。最近のりまきがパソコン占領中なので、のりまきの目覚めぬ朝にこれを書いていた。
するとのりまき起きてきた。
「いいですいいですまずトイレに行きますから。」
と新聞持ってトイレに入っている。中から
「大変です。」との声がしないので、台風もどこかへ行くのかもしれない(笑)。

9月27日(金)
昨日の夕方はひさびさにのりまきマーボー豆腐を作成。昨日はふとまきが夜勤明けで、のりまきが早番。のりまきの帰りが早いのをいいことにのりまきに作らせようと、ふとまき、帰りにはもうマーボーの材料を買って帰った。
のりまき帰宅。
「今晩はひさびさにのりまきが作ったマーボー豆腐が食べたい。」
とおだてる。すっかり気をよくするのりまき。北朝鮮関係のホームページや誰でもピカソ関係のほーむぺージも見たかったようだが、
「ま、インターネットはあとからでも見れるしね。」
などといいながら作り出す。
うるさいのは相変わらずである。ひさびさであるので更にうるさい。
「はい、では豆腐をこの中に入れてください。」
言いなりになって湯の中に豆腐を入れるふとまき。
「はい、入れました。また手伝う時には呼んで下さい。」
と言って、座ると
「はい、今、すぐ、来て、あ〜ん。すぐです。」
と呼びつける。それならここにいて下さいと言えばいいのに。
「はい、もう手伝うことはないと思います。」
と言うので台所を離れる。
また呼んでいる。今度は何かと思うと
「どうですか?こんな風に出来てきています。」
あ〜ん、やはり自分で夕飯作った方が楽だったかな〜。見せるだけでわざわざ呼ぶな〜と思ったが。
「匂いも色も美味しそうですね〜。」
一応言う。
そうこうすると出来上がる。昨日は生姜を入れる際に多く切り過ぎたと気にしていた。
「生姜は多くたっていいんじゃない?」
と言うふとまきの言葉に切った分全て入れる。
食べてみるとやはり、生姜の味がきつい。
「ほ〜ら、だから言ったでしょう。生姜が多いって・・・。」
と責めるのりまき。それまでは
「分量なんてね〜、適当よ、適当。」
と豪語している同じ人とは思えない、他人に罪をなすりつけている。
結局辛いマーボーとなり、御代わりしては食べられなかった。
「では、明日の昼はふとまきがこれを食べてください。」
最後はいつもこうなるのだ。

金剛山に見せられているのりまき
そんなのりまきが欲しがっていたものがある。『金剛山電気鉄道20年史』という社報である。かつて朝鮮半島が日本だったころに日本の会社が鉄道を作っていたのだそうで、その時の貴重な資料となるようだ。古本屋で見かけたら6〜7万円したという。思い立つと
「やっぱり買おうかな〜。」
と言っていた。え???はらはらするふとまき。6万円???
そんな時に、その本が国会図書館にあり、著作権に触れなければコピーが手に入るという貴重な情報を教えて下さった方がおられた。1枚30円でコピーしてくれ、しかも自分たちの近くの図書館で申し込めるというのだ。はしゃぐのりまき。著作権も発行後50年だか経っているので問題がない。
数日後。図書館より電話
「途中にカラーがあります。カラーコピーだと1枚250円ですが・・・・・」
とのこと。え?1枚250円?カラーは一体何枚あるのよ〜。とお金が気になるふとまきに対し、
「6〜7万円と思えば安いものよ♪」
とカラーコピーを頼むのりまき。挙句に
「へ〜、すごいと思わない?昭和14年よ。あの頃既にカラーなんて使っていたんだ〜。」
と感激している。
そして、更に数日。手もとに入る。約150枚。カラーを入れて8000円弱。
「6〜7万円に比べれば安いものよ。1/10の値段なんだからね〜。」
とあくまで言い張るのりまき。
巻頭の歴代社長の写真を眺めてはこの社長はきっとこんな人物だっただろうとかあれこれ詮索している。
何にでも興味が持てるということはいいことだ(苦笑)。

更に。
「面白そうだったから買っちゃった。」
と歴代の韓国の首相が乗っている文庫本を購入。
「いい?見てよ。これが初代。これが2番目。してこれが3番目。・・・・・。」
と6人か7人次々にページをめくってふとまきに見せるのりまき。何を言い出すのかと思ったら
「で、この中で一番人気が高い、というか指示の高いと言われているのは誰でしょう?」
・・・・・・・・・・・。誰でしょう?ったって・・・・・。
もう一度初めから良く見る。のりまきはにやにやしながらこちらを見ている。
「いや〜、ぼく、こうやって顔見ているだけでも楽しいの。前に図書館でアメリカの歴代首相の顔写真が並べている本あったけど、あれも楽しかったよ。やっぱりさ、人柄って顔に出るよね〜。で、どう?わかった?」
こんな白黒の写真でわかるもんか。
しかし、ふとまきもそう言われてはなんとか当てたい。が、そう思うとなかなか選べない。のりまきがこう聞いてくるからには裏があるかもしれない。考える。
結局、一人を選んでのりまきにつたえる。

「はっは〜ん、こう来ましたか〜。この人はですね〜、首相としての評判は正直あまりよくありません。人柄は良かったんですけどね。」
と、えらそうに。のりまきの知り合いか〜!!!(笑)。そして、ふとまきが一発で当てなかったことも喜んでいるような雰囲気だ。
結局、何でも支持派も多いが、非支持派も多いと言う首相がいてその人のことがのりまきは人気が高いと感じているようだった。
こちらは別のことをやっていたのに、その人物のことについてどのように指示が高いのか、また反対させるのは何故なのか、など語り出している。

金剛山、韓国、北朝鮮の話題もわが家ではまだまだ続きそうである。

9月18日(水)
この日記を開くのも久々。そういえば指のことで騒いでいたんだな〜。今となっては過去の事。治ると騒がなくなるのである。
言わなくなったな〜と思った頃
「そう言えば指は?」
と聞くと
「どうにかこうにか良くなりました。」
と、やはり大変だったが良くなったというスタンスは崩さない。

さてさて、9月13日夜〜17日朝までふとまきは留守にしていた。帰ってくると、そうそう、小泉首相の北朝鮮訪問の日であった。
昨日は二人でテレビに釘つけ。普段寝つきが良く朝まで殆ど良く寝るのりまきも昨日の夜はあまり寝られていない様子。ふとまきがふっと目が覚めたりトイレに行くと、のりまき、寝返り打っている。
「気になるならテレビ見たりパソコンつければ?」と言うと
「まあ、焦ったって仕方ないしね。明日になってからでもわかるし・・・。」
と言っているが、かなり気になっている様子。

今日も仕事から帰ってきたのりまきの解説が始まる。ふとまきはいつものごとく良くわかってない部分がたくさんあるので質問すると、それはそれは丁寧に教えてくれる。関連記事を探したり、本まで提示。恐れ入る。
その後もあちこちネットを見ては色々と説明するのりまき。
こういう説明は適当に聞いていると何がなんだかわからなくなって、
「で?何って言ったっけ?」
などと言おうものならのりまき
「ひど〜い。聞いてないのですね。質問しといて・・・。」
となるので、何かをしながら聞くというわけにはなかなか行かない。集中して話を聞くのである。果てなき説明。
あ〜、タイムリーと言うのかなんなのか。わが家の静けさは日本と北朝鮮の今回のニュースが続く限り、当分ないだろう。熱の入るのりまきの金剛山日記も参照されたい。

9月7日(土)
やはり、のりまきの指はかなり回復した。内心、ほらみろ。治ったではないか。と思ったが、
「良かったね。」と言うふとまき。
「やはり、今日は仕事が休みで指を休めたのが良かったのでしょう。水仕事もなかったし。」
とかなんとか言っている。
「そうなのよ、たいしたことなくて。」などとは決して言わない。
そして、
「でもね、当たったりするとまだ痛みます。」とまだ怪我を掲げている。
やはり、おおげさくん、である。

今日はのりまきの実家に夕方行く。
実家で洋服の話になる。のりまき、最近チノパンをはいているがかなり痛んでいる。多くの奥さんは旦那がボロボロの服を着て職場に行くのはなんだか恥ずかしいと素敵な洋服などを買うようであるが、ふとまきも服装については無頓着なので
「あ〜、裾がこんなにボロボロになっちゃったね〜。今度買わないとね〜。無頓着な妻ですいませんね。」
と一応言うものの、なかなか買いに行くまでに至らない。
そんな話をしているとのりまきの母が
「え?自分で買ってたよ。この人。自分で買わないの?」
と聞いてくる。
「はい。私が行くんですが、なかなか行けなくて・・・・・。」
と言うとのりまき母
「自分で買いに行きなさい。」
とのりまきに言っている。
「そうでもなければお父さんのズボンはく?」
と。するとのりまき
「お父さんのはいているようなズボンはいいよ。施設だし。僕だってこれでもかっこいいほうなのよ。皆もっとすごい服着てるんだから。」
まだましなのよ。とか言うならわかるが、かっこいいほうなのよ。と来たのでふとまきは思わず笑ってしまった。

そういえば、のりまき
ふとまきが太った太ったと気にすると
「『結婚しちゃったんだし、もうこっちのもんよ。』って思えばいいじゃん。」
とよく言う。のりまきが自分で洋服を買いに行かなくなったのも、裾がボロボロのズボンをはいているのも、
「結婚したんだからこっちのもんよ。」
と、思っているのかもしれない。


9月6日(金)
のりまきからの昨日の帰るコール。
「〜と、いうことで、今日は普段の早番より遅くなります。で、指なんですが。まだ痛いんです。同僚にも話をして水の仕事をなるべくしないでいいようにお願いしたんですけど。本当に、どうしましょう。全然良くなりません。」・・・・・・・・・・。電話でも指の報告か。
同僚はどう思っているんだろう。指を縫ったというわけでもなく、深爪である。そんなのに水仕事が出来ませんなんて、許されるのだろうか。その時の同僚の顔が見てみたいが。のりまきは真剣である。このままなおらなければ、指が使えなくなるかもしれないと本当に思っているようだ。
のりまき帰宅。
やはり、指の報告である。
「ほら。・・・」
と、熱を持っているということを感じさせようとする。熱を持っていても赤くなっているわけでもなんでもない。
「指先は神経もたくさん通っているし、中指は良く使うからね。そんなに簡単にはよくならないかもね〜。」
というと、
「人事ですね〜。こっちは同僚にお願いして水仕事仕をなるべくしないようにしているのに・・・。」といじけている。
だって、本当に人事だもの。その上、
「そんなわけで、今日はお風呂洗いも変わってもらえませんか。」
風呂を洗うぐらい構わないが、風呂には入るのだからなんとも不思議なお願いだ。
それなら爪をちょこちょこ切らなければいいのに、他の爪も深爪している。
「そっちはどうなの?」
とチェックするふとまき。
「こっちは痛くありません。」
と爪をこまめに切るのはやめそうにない。

一晩たって、今朝。指の熱が引いたのか、
「今朝はだいぶ良いです。」
と。「良くなりました。」とか「すっかり痛みはありません。」
と言わずに
だいぶ良くなりました。」と言うところが常であるが、そんな時にはほとんど治っているのだ。

9月5日(木)
ふとまきの夏風邪により、こちら停滞気味。

いや〜、のりまきの大事件がまたあった。深爪である。のりまきは、何故か、爪を切るのが好きである。爪の白い部分があるのが嫌いとかでしょっちゅう爪を切っている。そして、ささくれのようなものもカットカット(笑)。今回も手の右手中指の端がツンと出ていたのか切ったようだ。そうしたらその爪の端の部分が深爪状態になり、少し肉が盛り上がった。おまけに熱を持っている。更には痛みもあるようだ。膿も出ると言っている。そして、いつものように
「どうしたらいいと思いますか?」と聞いてくる。
「え?そりゃあ、肉が盛り上がっているんだから、爪が生えないとどうにもならないでしょう?」と言うと
「本当に冷たい人ですね。心配なんかしてないでしょう。」と来る。そうは言っても今の段階ではどうしようもない。
「ふとまきのいう事に従い医者にも行かずに過ごしていますが、一向に良くなりません。」
と脅迫してくる。
医者に行こうかと言っているので、
「医者に言ったってどうせ消毒してガーゼ保護するだけだよ。」と言うとそれが気に入らない様子。あんまり心配しているので
「以前に何か大変なことがあったのか?」と聞くと
「こういうのは初めてです。」と言っている。
だったら、少しは人のアドバイスも聞いてくれればいいものを。
「だったら、もう少し様子を見る方がいいんじゃないの。」と言うと
「ふとまきはのりまきの指が切断されてもいいんですか?」と怒っている。
そんな〜、深爪くらいで指を切断するかよ。と流暢に構えているとそれがまた気に入らない。
そんな話をしながら、
「あ〜、なんかのりまき観察日記にすぐ書きたい心境。」とふとまきが言うと、更にいじけるのりまき。
だったら爪なんか1週間に一度位切ればいいのだ。

そのようになんだか、いじけのりまきといじめふとまきという感じの中、ふとまきは夜勤へ。
ふとまきが仮眠の前に携帯メールを確認する。
“職場の医務へ行きましたが、やっぱりふとまきと同じこと言っていました”とかなんとかメールしている。
ほらみろ。深爪くらいで指が切断されるか!!(笑)

しかし、のりまきの名誉の為に付け加えるとのりまきの家では何かがあると母が
「すぐ医者へ行きなさい。」と言うらしい。
「そんなの放っておけば直っちゃうよ。」とのふとまきの家とは大違いなようであり、
「こんなところから夫婦の関係にひびがはいるのかもね。」と言うと
更にいじけるのりまきであった(笑)。
本気で指がどうにかなってしまうのではないかと思っているのりまきが居ては書けずに、夜勤明けで一人でいる今、書くふとまきである。

8月29日(木)
8月24,25日と友人たちと軽井沢へ行った。ふとまきのOL時代の仲間が結婚をしそのお祝い会という名目だった。同じ仲間の別の一人が、軽井沢の花屋さんに勤めているので軽井沢にここ数年暮らしている。いつかみんなで行こうと言っていたこともあり場所は軽井沢となった。結局、その主役がおめでたで体調がすぐれず来れなかったが、他のメンバーはそのまま行くことになった。
のりまきも参加。なかなか皆には受けたようだった。なにしろ昆虫や花に詳しいので、一緒に言った友人たちに自分の知識を自慢げに披露。鼻が高かったようだ。25日にはバーベキューをしたが、その時には蜂も出現。これまたみんなが「きゃー、」とか「ひぇ〜」などと声を挙げる中、蜂の生態から喋りだし、「のりまきさんってすごいんですね〜。」と口々に言われて悦にひたっていた。

話はちょっと違うが、そのバーベキューの後にある教会でゴスペル音楽の催しがあるはずだった。が、バーベキューをするまでに時間がかかってしまい、ゴスペル音楽が始める時間にはまだ食べ終わらなかった。バーベキューをそのままにしてみなで音楽を聴きに行くか、音楽はあきらめるかの選択を迫られるが、バーベキューをそのままにしておくと猿が来る恐れがあるとのこと。結局ふとまきが留守番をすると提案した。ふとまきは夏風邪であまり体調が良くなかったので、進んで立候補した。しかし、友人たちは「そう?じゃあお願い」とは言い難かったようだった。そんな時に「じゃあ、ふとまきここはよろしく。僕がどんなもんだか見てくるよ。」と言うのりまき。噴き出す友人たち。「のりまきさんっておもしろいね。普通は僕が残るからふとまきは皆と行って、とかって言いそうだよね。」とか「普通は女の人に後はよろしく、なんて言わないよね。」と口々に言っている。結局好奇心旺盛ののりまき、ふとまきを置いてふとまきの友人たちと教会にゴスペルを聴きに行った。

しかし、軽井沢に着いての第一声が「こんなこじゃれた街は僕は好きではありません。」などとほざいていたが、すっかり溶け込めた仲間に気を良くして帰りには「又軽井沢に来ましょう。」などと言っていた。

8月15日(木)
いや〜、のりまき旅行記を書くのに燃えている。それはいい。
ふとまきもパソコンを使いたいので早く旅行記を終わらせて欲しいと思い、旅行記の前半までは本来のりまきの家事分担である風呂掃除と風呂にお湯をはる、という仕事を率先してやってあげていた。のりまきも始めは「ふとまきさん、すみませんね〜。」などと言っていた。しかしだ。今日などは掲示板で旅行記を誉められたら有頂天になり、ますます旅行記の熱があがった。すると、自分で旅行記を書きながら
「ふとまき、今日先にお風呂入っていいですよ。」と言い出す。
「え?先に入っていいってことは何?私が風呂汲むの???」と言うと
「はいそうです。」
と平然と言っている。
家事分担はたったの風呂係りだけののりまきに「申しわけありませんが」とか「すみませんが、」の一言もなく当然のように
「はいそうです。」と言われたふとまき。始めの数日間率先して風呂洗いをしてしまった自分を反省した。

そして、のりまきの大騒ぎぶりがまたあった。
北朝鮮系のサロンとかいう掲示板に書き込みをするようになり、そこへ金剛山の旅行の情報を書いてくれた人がいた。それを自分が知らなかったというちょっとした悔しさと、感謝とが入り混じったのりまき。気持ちは焦っていたようだ。早速そのHPをプリントアウトする。が、そうやって焦っている時には機械にも気持ちが伝わるのだ。
ぴ〜、が〜、ビリビリビリビリビリ〜。とプリンターが音を立てて紙が変な形になって詰まってしまった。
「ひえ〜、きゃ〜。た、た、大変です。」「ひぇ〜、ふとまき〜、たすけてぇ〜〜!!」と叫ぶのりまき。皿洗いをしていたふとまきは
『まったくぅ。また始まったよ。壊れるわけないよ。大袈裟だな〜』と心でつぶやきながら
「どうしましたか?」と言う。
「そんな冷静なこと言っている場合じゃありません。僕が助けて下さいと言っているではないですか。」と相変わらず叫んでいる。ふとまきが冷静だと余計に腹が立つようで声がきりきりしてきている。
「その点滅の用紙のマークのぼたんをまず押してください。」
と言う。押すのりまき。が、変化なし。同じような
ぴー〜。ガー。ビリビリビリビリ〜という音がしている。ますます叫ぶのりまき。
「ふとまきは人がこんなに真剣に助けを求めているのになぜ助けてくれないのですか!!」
仕方がないな〜と思いパソコンのところへ行く。詰まっている紙を手で取り、点滅のランプを押したら元に戻った。

騒がなくても大丈夫なのだ。

8月11日(日)
今日の夕方はひさびさにのりまき料理を作った。キャベツの炒め物である。その炒め物、にんにくや赤唐辛子、山椒などをはじめに油で熱して香りを出した上でキャベツを入れるという中華料理。中華料理では強火でこれら香りのものを入れながらこがさないようにするという技が必要なようだ。しかし、のりまき火をつけないうちにフライパンに油をいれて山椒を入れている。
「へ〜、熱さなくていいんだ〜。」
とふとまきが言うと
「本当は熱するんだけどね。ぼくはこうしてイタリアン風に火をつける前からいれるやり方が好きなのよ。」
と言っている。本当はイタリアン風だとかかっこいいこと言いながら、熱したフライパンに焦がさずに香りのものを入れて更にそれらを取り出すという手早さとカンがないだけだろう。それはやり方の好き好きより手際の問題だ。

8月10日(土)
のりまき、7月の金剛山の旅行記をせっせと書いている。切りのいいところまで書いては
「ふとまき、読んでみてください。」
と言うので読む。読んでいる横で
「そうだよね〜、あの時。ふとまき覚えてる?あ〜だったよね〜。」
とか
「あ、そういえばこうだった。」
とかずっとしゃべっている。読めというから読んでいるのにうるさくて読めやしない。で、自分の話が一通り終わるとまだたいして読めてもいないページを閉じようとする。
「ちょっと〜。話し掛けるから全然読めないんだけど。」

で、
読んでというからには私の意見も聞きたいのかと思って、わからない文章はわからないと言ってもいいと思うのだが、船の説明などは
「う〜ん、ちょっとわかりにくいな〜。」
と言うのに
「そうですか〜?」
と言うだけでどうわかりずらいのか聞きもしない(笑)。

もう一つ。最近なにやら北から内金剛に行く日本人のツアーの案内が登場した。又行く気か???


8月5日(月)
早い。もう8月だ。
今回の(のりまきの作成による旅行記のタイトル流に言えば)“嵐の万物相”後ものりまきのテンションは引き続いて高い。
そして今回は前回に買い忘れたというビデオなども買い、更にはフィルム25本強の写真もどっさり増えたのでパソコンの周りは韓国、北朝鮮、金剛山グッズの山である。掃除機などかける隙間はない。しかし、掃除機位はかけたいふとまき。ダンボールに詰めてひとまとめにして掃除機をかけるのが常である。今日は仕事から帰ってきたのりまき
「ふとまきはあくまで箱に入れるということにこだわるんですね。なんででしょう。」と言うので
「あら、わかりやすいように置いてあったの?まあ、そんなわけないでしょうけど。」と言い返す。
「そうではありませんが、どうしてあくまで箱にこだわるんでしょうかね。」
「え?特に意味はないですよ。ただ掃除機がかけやすいと思って。」
「そうですね、そう言われると確かに何も言えません・・・・・。」
今度は山の時にデジカメに撮っておこう。

7月25日(木)
大騒ぎの旅行より無事帰国。旅行記観察日記特別編

今日は写真の整理をする。詳しくは観察日記特別編に書くが結局25本のフィルムを使用した。整理するのはもちろんふとまきである。
「ふとまきさん、ありがとう。今年ののりまきの目標はなるべくふとまきに頼らずに自分で行動することです。」
一体自分で行動するというのはどこらへんまでのことを言うのだろう。と思って黙っていると「僕の言う事が信じられないのですね。」とか言う。「いや〜、頼らないってどのいらへんまでを言うのかな〜って考えてた。」と言うと黙るのりまき。
自分ですべきことをふとまきにさせている時にこのような発言をするが言った後は言ったことすら忘れているようである。

7月14日(日)
昨日は弟の結婚式だった。カメラマンのりはこまめに動いて写真を撮ってくれる。親戚の人からも「まめに動くいい旦那さんだね〜。」と誉められていた。

話は戻るが、先日平日休みに友人とTDLへ行った。ふとまきの運転する車で友人とその子どもを載せて向かった。
すると、その友人
「そういえばさ〜、随分前の話になるけどふとまきのところに遊びに行った帰り、ふとまきはお酒を飲んでたからと言ってのりさんに送ってもらったことあったじゃん・・・。」
そんなことがあったな〜と思いつつ
「そんなことあったね〜。」と返事する。
「その前からふとまきがずっとのりまきの運転はこわいこわいと言ってたでしょ〜、話に聞いてたんだけどなかなか乗る機会がなくってその時が初めてだったんだけど・・・・・。」
「ど・・・・・?」
「やっぱり話しに聞いた通り恐かったわ〜。なんかさ〜、バイパスとかで皆がとばすような時に減速したり、曲がる時に普通なら減速するのに加速したりしてはらはらしちゃったよ。」
笑うふとまき。
続けて「はるまき(子ども)の命だけは守らなくちゃと思って抱きしめてはなせなかったよ。」
ま、のりまきも普段載せない客を乗せて緊張したのであろう(笑)。


7月13日(土)
先日から話題ののりまきの指は、ふとまきの言った通りその後は乾かすだけで回復に向かった(笑)。

のりまき、職場から姓名判断のプリントアウトを持ってきた。施設利用者さんがくれたらしい。職場でなにやらインターネットでの姓名判断?占い?が流行っているようだ。結果はまあまあ。そこで、我が家でも色んなひとの姓名判断を無断で行ってみた。なかなか楽しい。
最後に、とのりまきの父のをやってみる。
結果はまあまあそこそこだったが、『子どもに恵まれない』と書いてある。二人で大笑い。しかし、実際のりまきは大笑いどころではかったようだ。「あ〜、子どもには恵まれませんか〜・・・・・。」
それを今朝になってもつぶやくのりまき。
と、いうことで私は恵まれなかった子どもの妻ということになる。

ところで、のりまき来週の旅行の為のフィルムとX線を通さないフィルム用の袋まで購入した。家にその袋が二つもあるのにである。前回のような失敗はしたくないと高感度のフィルムまで通さないという1750円もする袋。それで2重にすれば大丈夫だろうと言っている。まあ、結果が楽しみである。

7月11日(木)
昨日の夜。防水用のカットバンをずっと貼っていたのりまきの小指はふやけていた。浸出液も出血もなくもう乾かした方が治りは早いと思われた。
「ふとまき〜、また指、貼っていただけますか?」
と更にカットバンを欲しがるので
「もう乾かした方がいいよ。液も出てないじゃん。」と言う。
「え〜?だってまだ何か物が当たると痛いんです。ふとまきはいつだって他人事ですね。」
その通り。痛いのはのりまきなのだ(笑)。勝手にどうぞ、と言いたい気持ちだったが
「せめてそのふやけた指先が乾いてからにしたら?」
と言った。しかし、昨日は夜勤明け、ふとまきはそのまま寝てしまった。指はどうしただろう・・・(笑)。

話は変わるが
先日の夜勤での休憩中、仲間との団欒で
あるナースマンが「いや〜、昨日たまたまTさんの旦那さんと初めて電話で話たんですよ。ヤンキーみたいで恐いと聞いていたんですがなになに、すっごく低調に挨拶してもらっちゃいましてね。しかもその声が優しいの。・・・・・」
その後しばらくそのTさんご夫婦の話題になる。その話がなんとなく落ち着いた時、横で話を聞いていた若いナース。
「ふとまきさんの旦那さんはどうなんですかぁ〜?」
言葉に詰まるふとまき。「いや〜、うちは変人夫婦だから・・・・・」とかなんとか言ってごまかした。
するとその最初の話題を出したナースマン。
「ふとまきさんのご主人と言うと先日のS(同僚)の結婚式2次会でお会いしただけですが、とてもいいカメラを持っていましたよね〜。それが印象的ですね〜。」
さすがのナースマンも誉める言葉が見つからなかったか。カメラを誉めるにとどまった。苦労のフォローが痛いほどわかった(苦笑)。

7月9日(火)
朝仕事に行く前に昨日の傷のガーゼを再び取り替える。
血液がわずかにガーゼに付着。交換する。「今晩はふとまきが夜勤でいないので大き目のバンドエイドか何か用意しておいてもらえませんか。」と言うのりまき。

だいたいふとまきは「そんなもの舐めとけば治っちゃうよ!!」と母に言われて育ってきた。それと比べるとのりまきは大騒ぎである。のりまきが騒ぎ過ぎるのか、ふとまきが騒がなすぎるのかは今後も比較検討が必要である・・・・・(笑)。(傷口、デジカメで撮れば良かったな〜)
そしていつもふとまきが「そんなの乾けば治っちゃうよ。」とか「大袈裟だね〜。」とかのりまきに言うと
「愛が感じられませんね。」とか「僕がどうなってもいいんですね。」とか「いよいよ僕のことが嫌いになりましたね。」とか言ってくる。

そんなわけで、今日はふとまき、夜勤の前だというのにカットバンを買ってきた。これまた自分なら多くて安いカットバンにしていただろうが、のりまきは“ちゃんとしたもの”が好きである。安いものを買えば“僕の傷なんてどうでもいいんですね・・・。”などと言われかねない。そんなのりまきの好みに合わせて防水用の指先版(これはガーゼがついていないのでカットバンの上に保護する為に)と出血を伴う傷にというカットバンを選んだ。


ところで、暑い日が続くようになった。コーヒー牛乳は相変わらず切らしていない。毎日数本冷蔵庫に入っている。同じメーカーのもので500mlのお徳用のものを先日買ったが、それも飲もうとしない。安売りにもならない100円のコーヒー牛乳。一日に1〜2本は飲んでいるか。なくなると「あれ?カフェオレちゃんがありませんね。」と催促をする。「同じメーカーのなんだから安いものにしようよ。」と言うと
「僕はお酒もタバコもしませんから。」と居直っている。



7月8日(月)
今日はのりまき遅番。いつもは夕飯作りだが今回は新人の女の子についていればいいだけの遅番だったようでのんびりしたもののようだった。
が、しかし・・・。そろそろ帰るという電話の時に
「あのね〜。今日はちょっと大変な事がありまして。」とかしこまって言う。
何が起こったのだろうか、と思う反面どうせまた、たいしたことはないのだろうと思うふとまき。
「何があったの?」
「ピューラーで指を切りまして・・・。」
『な〜んだ〜。大袈裟だな〜。』と思っていると
「それがかなり深くて驚きました。」と言っている。「そして切った小指を心臓より高く上げて医務室へいったらさすが看護婦さんの奥さんがいるだけあって落ち着いているねと言われました。」
とか言っている。どういう理屈だ?しかも別に医務室の人は誉めたわけではないとふとまきは思うのだが本人は誉められたと錯覚している。

家に帰ってきても大袈裟のりまき、風呂に入るにはこの包帯をはずしてからがいいのか、とかこのままがいいのかとか色々聞いてくる。
更には風呂場で「いや〜、片手が不自由な人の気持ちがわかるね。背中なんてどうやって洗えばいいんだろう。そして、右腕(怪我は左手)。どうやるんだろうね〜。感心するよ。」などとわざと大きな声で言うので「お背中流しましょうか。」と病院で入浴介助をしている時の気分になってみた。
「そうね〜。頼むわ〜。」
小指を切ってもタオルを持ってもいいと思うのだが。

「ピューラーをなめちゃいけないね〜。包丁より深く切れちゃうんだね〜。」ちなみに100円均一とかの皮むき器である。

入浴後キズを見るとなかなか出血が多そうなキズであったので大袈裟だとは言い過ぎか。
しかし、若い女の子の手前、鼻歌などを歌いながら得意げに行っていた時の怪我にちがいない(笑)。


7月5日(金)
今日も出かける用事があったのでのりまきに「じゃあ、100のフィルム買ってこようか?」と言う。
「言ったでしょう。フィルムはのりまきが買います。」
ときっぱり。
「それは失礼致しました。自分で選ぶんですね。余計なお世話でした。」というと
「そうです。天気とか色々考慮して僕が買います。」
とこれまたえらそうに言うではないか・・・・・。
どうやらふとまきでは信用ならないようである。勝手にせい!(笑)。
きっぱり言うもんだから悔しくなり「すいませんね。では、400の方は自分で使います。のりまきには数本差し上げます。」
というと、
「ま、4〜5本は使えると思うけどね。」だって〜。
いつものように足りなくなってもあ〜げないっと(笑)。

そういえば、のりまきに質問だけどX線のせいなら金剛山の写真の載っているHPの写真はみんな変なはずじゃないの〜〜???

今日ののりまきは台風博士で朝鮮半島に直撃の台風のことをあちこちで調べていた。
「やっぱり僕たちはついてるね。(今ごろ旅行に行こうかとも思っていたので)」
と悦にいっていた。

7月4日(木)
今月は弟の結婚式と金剛山観光の2大イベントがある。
日は夕方横浜まで出かけたので、ついでにとそれらに使うフィルムを買った。のりまきはやたらとフィルムを使うので結婚式に10本、旅行に10本と思って400の感度の36枚撮りを20本購入。約6000円である。結婚前にはこんな風にフィルムをまとめて買ったことはなかった(ふとまきはけちなのだ)。20本も買ってあげたのだからてっきり誉められると思った。
「のりまき、今日はね〜、旅行と結婚式に使うフィルムと思って20本買ったよ。」と言う。
「え〜?20本も?」
そりゃないだろう。いつもたくさん買っても足りない足りないとなるではないか。と思ったが
「そうだけど。」と言う。
「もしかして400買ったでしょ。」
「そうだよ。」
「(ったくぅ〜、と舌打ちして)400は困るんだよね。仕方がない100を買いなおすよ。」
「え〜?400じゃだめなの?」
「ほら、この間の写真は出来が変だったじゃん。あの時は400だったからだよ。飛行機に乗るときのX線がかぶっちゃったと思うんだよ。言ったでしょ。100の方がX線をかぶらないんだ。20本も買っちゃったんだ〜。ま、せっかくだから数本は使わせてもらうけどね。」
・・・・・・・(苦笑)。
そうなのだろうか。本当に飛行機のX線のせいなのだろうか。

と、ここまで書くと風呂からのりまきが出てくる。
「違います。飛行機ではありません。船です。北朝鮮の出入国時の方です。飛行機は疑ってはいません。」
う〜ん。そうなのかぁ〜?。

そういえば、今日フィルムを買った店で時間を潰したが海老名(のりまき)研究に出てくるパソコンのゲーム“信長の野望”がお薦めコーナーに並んでいた。安ければ買いたかったな。

7月1日(月)
ワールドカップサッカーが終わった。これで我が家にも静かな夜が来る・・・。わけがないよな〜。

今日のりまきが道草広場に

>そういえば予備校時代、“正統と異端”という本をすすめてくれた予備校教師がいました……たしか中公新書一番の傑作といわれている本だそうです。
>内容はというと中世キリスト教の話なのですが、難しいことは抜きにして、結局『良いことをするためならば、何をやっても良いという考えは間違っている』。という内容だったな〜〜

>逆に、プロセスをしっかり踏んでいった結果、『異端的なるもの』になったとしても、それは問題にはならないという感じの話だったと思います。
>自分なりにある程度納得できる道ならば、世間の見方がいかようなりとも、結局その人自身の『正統』なのではないでしょうか?

へ〜と思うような事を書いたので素直に「のりまきいいこと書くね〜」と誉めた。が、それがいけなかった。
途端に顔がほころび、「でね〜、この本はね〜・・・・・。か・・・・た・・・・り・・・・・だ・・・・し・・・・・て・・・・・・しまった。」
「で、その本ってうちにもあるの?」と聞くと
「あるけど難しい。」と一言。

え?何かい。その言い方は・・・。家にはあるけどふとまきには到底難しくてわからないと言いたいのか???!!!
「難しいからふとまきにはわからないっていうこと?」
と聞くと
「まあ、神学論争だからね・・・。」
・・・・・・・・・・・。この日記を横目で見たのりまき「探しますよ探しますよ〜だ。」と本を見つけてきた。
悔しいのだが読もうとも思えない・・・・。


6月28日(金)
我が家に新しいテレビデオが登場したことは書いたかもしれない。その前はふとまきが一人暮らしをした時に買った中古のテレビ。一人暮らしのアパートではきちんと写っていて、今回の引っ越しと同時に写りが悪くなったのでてっきり電波の障害だと思っていた。電波障害だと信じて3年半。今年になって音までいかれたので先月テレビデオを購入。きれいに写る。電波障害でなくただの故障だったようだ。
前置きはいいとして、そんなわけでここのところずっと見ていないビデオも観られるし生活が豊かになったようだ、と、感じるのはふとまきだけなようである。

のりまきは映画は観ない。観たくないと言う方があっているかもしれない。ふとまきが観ているのが気になるようである。昨日はのりまきハングル語講座の宿題があり集中したいのでふとまきがビデオを見ようとすると困ったような顔をする。昨日はそれでも観たかったのでテレビを他の部屋へ運ぼうかというと「そこまでしなくてもいいんじゃない。」ということで、結局ヘッドホンで観るということで話がついた。
ヘッドホンと言っても7〜8年前のウォークマンのヘッドホンしかないのでコードも短く、耳も痛い。短いので目が痛くなる位近い距離だし、姿勢や体位も変えられない・・・。あぁ。今観ないと観ずに返さなければならないのだ・・・。
まあ、仕方がない。宿題をしようとする時にビデオを観ようと思う私いけないのだから。ただひとつ。
のりまきは、自分でテレビを観るときのうるささを知らないのだろうか。
「いや〜、ごめんごめん、ふとまき宿題やってるんだったね。」
「ごめんね、興奮するとついつい声が出ちゃうね。」
・・・・・・・・・。


6月27日(木)
わたくし、タケノコ、硬いところばかり、しかも残りをすべて平らげてしまったので、昨日の夜勤ではずっと胃がもたれていた(笑)。

今日のりまきが戻ると「ふとまき、昨日の夕刊におもしろい記事が出てたよ。」と見せてくる。毎日新聞の夕刊特集ワイドで
『北朝鮮旅行のリピーターたち それほど彼らをとりこにするものは』(興味のある方はクリックどうぞ)である。色々な北朝鮮おたく(?)の人が登場するのだが、何度もリピートする平壌行きの人の話が載っている。のりまきどうやら悔しいようである。
「すごいね〜、色々いるもんだね〜。」とふとまきが言うと
「まあ、旅行には色んな考え方があってね。北ばかりに行くのも一つの方法だけど、外のところにも色々行ってそれで比べるという考え方もあるよ。同じところばかり行ってたら見えない物も見えてくるんだ。」
と、自分の方法との違いを言いながら、自分の旅行の仕方の正当性を訴えている。まあ、私にはどっちでもいいことだ。
新聞記事の最後の中学生、モー娘より北朝鮮が面白いという記事はなんだかのりまきに似ているのかもしれないな、と思いのりまきに言うと
「僕はモームスの名前も一人位はわかるよ。」
とわけのわからぬ自慢をしていた。


6月26日(水)
サッカーモードは日本の敗退と共にやや下降気味。しかし金剛山観光に興味のあるのりまき、やはり韓国の勝敗は気になるところのようだった。

23日日曜日は弘願寺の23周年式典。二人で日帰りで出かけた。
時間より早く近くまで着いた。すると、青空市場のお店の看板。“たらのめ”“たけのこ”“採れたて野菜”などと書いてある。時間もあることだしと市場を見ることにした。すると・・・・・。おいしそうな新鮮野菜やきのこ、タケノコ、などなどが売っている。手作りこんにゃくもある。タケノコは普段お店で売っているのが孟宗竹のタケノコ。ここでは真竹のタケノコが売っていた。
「へ〜、これはめずらしい。このタケノコは美味しいらしいんだけどまだ食べたことがないんだ。ふとまき買わない?」タケノコは食べるまでにぬかで一度茹でるのでめんどうだなと思ったが、去年のタケノコ堀りの時にはのりまき率先してしたごしらえをしてくれたのでまたやらせようと思い、「買ってみようか〜」。と返事した(後から考えると去年は丁度料理作りに燃えていた時期だったから率先してやっていたのだった)。ほかにも手作りこんにゃく、いんげん、乾燥芋がら、あとはサブレガサという葉っぱで、これはおひたしにすると美味しいと言われたものを買ってみた。植物にも詳しい?のりまきは自分の知識を披露するようにお店のおばさんにとも取れるし独り言とも取れるような感じでいちいちに何かぶつぶつ説明をしていた。
式典は濃厚、時間もオーバーした。のりまきのライフワーク的な人物(?)がたくさんおられ、それだけでもお腹いっぱい。という感じだったが、内容も濃くてなんだかしばらくヘロヘロだった(笑)。

夜、家に戻るがタケノコの下茹でをする元気がない。のりまきに
「タケノコどうする?早く料理した方がいいんでしょう?」と聞くと
「そりゃあ早い方がいいけど今日は疲れて無理だよ。ふとまきお願いします。」とそっけない。
結局、翌朝ふとまきが下茹でし、夕方油あげと煮た。確かにいつものタケノコとは一風ちがう美味しさがあった。
書きたいのはここからである。
苦労して煮たタケノコ料理。一番柔らかくて美味しいところをまたまたのりまきが食べてしまったのである。『疲れたところ朝からご苦労さん』とでも言ってふとまきに食べてもらうという気持ちはなかったのだろうか。
「あ〜美味しい。これ、いけるね〜。」この時は
「そう?良かった。」そして自分でもいけるな〜と思っていた。そしたら、
「ここは柔らかくて美味しそうですね。ここの美味しそうな部分、頂きます。」
・・・・・・・・時間経過・・・・・・・・。「あ〜、美味しい。あとはふとまき、どうぞ〜」。

6月17日(月)
続くのりまきサッカーモード。
のりまきは甘いものが好きでり、食後たいてい何か甘いものでコーヒーを飲み、更に入浴後はコーヒー牛乳を飲む。甘いものを食べる割には太らない。いつだったか随分前にそんなのりまきのことをなんでなんだろうと思っていたことがあった。その後、のりまきは何にでもリアクションが大きいので大抵の人の消費カロリーより多いのではないかというふとなきなりの結論がでた。何かのライフイベントがあるときにも落ち着きのなさは相当なものだし、仕事でも多分重要な仕事を控えていると落ち着きはないだろうと思う。ふとまきから見ると「え?このことが気になってたの?」と思うようなことで気に病んでいたりすることも良くある。

さて、今日はいつもと違う位置でのりまきサッカーを見ている。今日初めて気がついたが、シュートが決まりそうな時やいい場面ではのりまきの全身に力が入っていたのである。身体全体が持ち上がっている。声だけではなかったのだ。そしてシュートが決まらないと肩の力ががくっと落ち、力の入った腕の筋(すじ)も力が抜けて和らぐ。腕にも力が。それもかなり頻度である。すごい、全身でサッカーを観ている。これじゃあ甘いものを食べても太るまい。

6月15日(土)
のりまき、何にでも影響されやすい。サッカーモードに入っている。
昨日の日本対チュニジアの後半戦残り5分弱。日本2点リード。テレビで「安心して観ていられますね。」と言うと
「そりゃあ、あなた2点入っているからよ。これが1点ならそうは言ってられないはずよ。」
とテレビ相手に熱心に話している。のりまき夜勤明けで家で観戦出来たのだ。そして
「ふとまき、僕、サッカーって競技がなんとなくわかってきたように思うよ。しかし、なんでこんなに監督と選手との間に色々な問題があるんだろうね。監督と仲が悪いとか監督の決断でチームが好転したとか・・・。野球だったらもっと違う形で現れるでしょう?」
更には
「いや〜、僕だったら絶対日本の監督にはなれないね。」
そりゃあ、あなた!なったら大変でしょうよ!(笑)。
「しかし、トルシエ監督だってさ、選手を選ぶ時に結構強い選手を外したとかで文句も言われてたんだよね。でも、こうなると誰も文句も言いやしないよ。まったく勝手なもんだよね。そう考えると監督っていうのも大変だよね。人の話もある程度は聞かなきゃだろうけど、結局は文句言われたも自分で決断下すんだから・・・。でも、トルシエ監督は運が強いのよ。いつも色々言われてクビか?ってなると勝つんだから。でも、運の強さって言うのも大切なのよね。・・・・・。」
思わず
「今日、私研修のレポート書けるかな?」と聞いてしまった。
その後もチュニジアのベンアシュル選手を見て
「俺が日本の監督ならこの選手なんて欲しいよね。」
と白昼夢を観ている。なんでも評論家だね、こりゃ。そして、試合後も盛り上がる日本中の様子を見て
「あ〜、こりゃあ今日の夜は出かけないで正解だったね。警察さん、ご苦労様。」
と言ってたはずなのに、韓国も勝ってソウルの様子が写ると
「こんな時に韓国行きたいね〜。」
だって。なんでよ。

今朝起きてももちろんサッカーモード。トルシエ監督の事がネットの新聞で書いてあったようだ。
「ふとまき、トルシエ監督ってこうなんだって。遠征でアフリカ行ったら孤児の施設に連れて行って日本の選手に『君たちがどんなに恵まれた環境でサッカーをしているのか感じるように』ってやったりレバノンへ行ったら選手に今日は自分の力で食事をしてこいってバラバラさせたりってことをしたんだって。」

日本決勝トーナメント進出おめでとう!
まだまだ続くよサッカーモード。
名誉の為に書くと、こんな中でも金剛山日記は続いているようだ(笑)。

6月11日(火)
昨日のこの日記を書いていると「ふとまき、そんなの説得力ないよ。眠いんなら寝なさい。」とごもっともなことを言われてしまった。悔しい。
しかし、「疲れたの?早く寝な」と言うのはうそではないとは思うが、そういう気づかいと語りモードに入ってしまうという行動とは結びつかないらしい。


6月10日(月)
疲れていると言っているのに・・・・・。ふとまき昨日は夜勤明けのままサッカー見たため夜はあまり寝なかった。まあ、自業自得なのだけど。そんなわけで今日は夕方にもなると意識が朦朧としている。のりまきはチュニジアとベルギー戦を観ている。チュニジアが次に日本と戦うので色々と観ては意見を言っている。しかし、ふとまきはサッカーを観ても何も頭に入ってこない。もちろんのりまきの言う事など念仏である。「なんか、もう今日はサッカー観てても何言われても頭に入んないのよ。」と言うと「そう、それはお疲れ様。早くお風呂入ってお休みなさい。」とやさしいこと言うのだが・・・・・。
ポルトガルとポーランド戦を見ては「ポルトガル語って意外と使う人多いのよ。ブラジルが使っているしね。どうしてブラジルがポルトガル語を使うようになったのかってね、それは偶然のようなものなのよ。略・(ながながと続くのりまきの説明)・・・・。」とアメリカ大陸が発見したころどうだとかこうだとか言っている。
今日は何を言っても頭に入らないと言っているのに・・・・・。
どうしても書きたくて・・・・・(苦笑)。おやすみなさい。


6月4日(火)
ワールドカップ日本初戦。窓を開けてテレビで観戦していると、近所からの声援も聞こえてくる。盛り上がっている。
のりまきは選手の心理状態や動きからの心理の分析に余念がない。ぶつぶつ言いながら応援している。日本がシュートを決めるとふとまき、じ〜んと鳥肌がたった。「のりまき〜、なんだかんだ言って感動するね〜。」と言うと「そうね〜。」と目をうるうるさせながらも平然を装って返答するのりまき。言葉はクールだが、身体から感動がにじんでいるよ。そして
「これだからスポーツはいいよね〜」などと自分ではやりもしないのに言っている。
今日の対戦相手ベルギーはのりまきによれば、日本とサッカーのやりかたが非常に似ているとのこと。だから、ベルギーという国自体も日本に何か似たところがあるのではないかという。「いや〜、なんだか日本のやり方と似てるんだよね。こりゃあベルギーに行ってみたいな〜。日本人と考え方とか行動が似ているんじゃないだろうか。ま、僕はサッカーの専門家じゃないからわかんないけどね。」とかなんとか言っている。似ているからってどうだと言うのだろう。ふ〜ん。

5月19日(日)
のりまき関西一人旅のまき
 かねてから甲子園球場で行なわれる阪神戦を見てみたいと言っていたのりまきの願いがかなった。職場の友人たちと18日のナイターを観に車で出かけた。「いや〜、ふとまき〜、やっぱりね〜、すごい。一度は観るべきよ〜。」などと留守番電話への報告から興奮していた。「あれは北朝鮮に似てるよ。」と、何のどんなところが北朝鮮の何に似ているのか説明がないのでさっぱりわからないんだが、一人で「そうね〜、強いて言うなら北朝鮮かな〜」とかなんとか言っている。昨夜はふとまきの友人宅にナイターの後泊めてもらうことになった。のりまきのそんな興奮で友人夫婦の安眠が妨げられなかったのか、かなり心配である。「しかしさ〜、阪神ファンは本物だよね〜。横浜なんてさ優勝の年はみんなで応援したのに勝たなくなるともう球場がらがらでしょ。野球のファンたるや阪神ファンのようでなきゃ。」などとも言っている。
 そして、今日は・・・・・。とある個展に行った後、本当は天皇の墓のご朱印帖とやらが天王寺の店に売っているとかいうことを何かで見つけそれを買いに行ったのだが、日は休みとかで急遽鶴橋へ変更になったらしい。鶴橋と言えば韓国のまち・・・・・嗚呼。「あのね〜、前にも行ったでしょう?そこの古本屋で(いつだったかふとまきと二人でも行ったことがある)あったのよ〜!!!戦前の金剛山の本が〜!!!!はじめに2冊見つけて買おうとしたらお店のひとが『まだありますよ。』って言ってあと2つ出してくれたのよ。ちょっと高かったけど買っちゃった。」
ちょっと高いというのは2冊の本と2つの観光パンフレットだけで12500円である。嗚呼〜。しかし、まあ金剛山にはこだわりもあるのだし自分の金だから勝手にしろという感じだが、一体なぜ急に『天皇の墓のご朱印帖』とやらを今回買おうとしたのかはまったくもって理解不能である。寺のご朱印帖も持っているが、いつものようにたいしてご朱印もおさずにただ持っているようだし、天皇の墓のご朱印帖とやらを買ったからってお墓参りに行くつもりでもあるのだろうか???あるわけがない。ただ、『めずらしいものだから持っていて自慢したかっただけ』なのであろう。そう思うと天皇の墓のご朱印帖とやらを買うよりは金剛山の本を買うほうがましである。しかし、戦前の本なので日本の領土の頃であり、本も日本語で貴重なものなのであろう。
お土産は鶴橋のケジャン(ワタリガニの唐辛子味噌漬)とキムチであった。そのお土産は美味しかった♪。


5月13日(月)
ここのところのりまき料理がご無沙汰していた。のりふとで休みが合わなかったり合っても出かけたりすることが多くてなかなか機会に恵まれなかったこともあるかもしれない。しかし、あののりまきの料理の熱はすでにかなり下火だ。あんなに燃えていたのに・・・・・。
12日の夕方は久しぶりにのりまきがスパゲッティを作成。ふとまきがなんだか体調不良だったこともあり「僕が作るよ。」と買って出た。
あ〜、しかし・・・。
料理を作るときに騒ぐのは変わらないのだ。久々だと鍋とか測りとかがどこにおいてあるか忘れているらしく、料理を頻繁にしている頃よりうるさい。おまけに今回はジェノバソースとかを作るのにフードプロセッサーを使用するということで更にうるさい。プロセッサーの音がうるさいのではなく、使い方がわからないのりまきに教えた後が大変なのだ。「あ〜、どうやって止めるの?」「え?え?え〜っ!たたたいへん」とか・・・・・。
スパは美味しく出来たが、こんなにうるさいのなら体調が悪くても自分で作ればよかったな〜。

5月6日(月)
今日は家を建てた友人のところに行った。友人のお兄さんが建築関係のデザイナーということで凝っていてとても素敵な家だった。そのお兄さんの宣伝を兼ねたという出来たての家が昨日ときょうはオープンハウスになっていた。大黒柱はオーク、洗面台もタイルが素敵に貼られていた。玄関及び靴箱も木材に炭が塗ってあったり、ドアも桜の木が使用されていた。2階は2階でロフトも広く、屋根裏の収納スペースもゆったり、また床から収納棚がすべて揮発性のあまりない溶剤を使用したとのことで塗ったばかりなのに臭いもなく色もごてごてしていなかった。カーテンレールも作ったらしくしゃれたものがついていた。まあ、きりがないほど色々と素敵な家だった。しかし、私は結構雰囲気でしかわからないので「この木はオーク材を使っているんです。」とか「このタイルは磁器だから密度も高くて丈夫です。」とか「このドアは桜の木なんですよ。」とかお兄さんが色々と教えてくれても「はぁ〜」とか「へぇ〜」とかため息が出るくらいだった。
それなのに、のりまきはいつものように「え〜?桜ですか?あの、丈夫だけど使いにくいというあの桜ぁ?そりゃあ、すげ〜や。確か値段も高いんですよね。へぇ〜、そりゃあすげえ。」とか「オーク?ふとまき、オークって知ってる?いわゆる広葉樹よ、あのねぇ。広葉樹っていうのは杉やヒノキのような針葉樹よりも木が丈夫なのよ。な〜るほど、だから、このオークがこの家の大黒柱ってことか〜。へぇ〜。」などなどぶつぶつぶつぶつ。まあ、友人夫婦はのりまきに対する耐性が出来ているのでニヤニヤしながら聞いていたが、さすがにお兄さんは驚いた様子。それを察した友人が「のりさんて色々と詳しいのよ。なんでも良くしってるんだよ。ちょっと変わっているんだけどね。」お兄さん腑に落ちた様子。
そこですかさず「ちょっとではありませんけどね。相当変わっています。」とフォローに入ったふとまきであった(笑)。



5月4日(土)
のりまきは単純である。
北朝鮮と金剛山に興味を持ち、「ぼくは気があちこちに分散しているんですよね。でも、今回はゆっくりやってみたいと思います。」と始めた金剛山のページ。自分では頑張ったわりには何故か手ごたえがなかった。まあ、反応がなかったと言うのが本音だったのだろう。私もあんまり興味がないから、のりまきがニュースを見ては「ふとまき〜、今度は韓国の中学校とかの修学旅行で金剛山へ行くんだって。こんなに赤字が続いても尚続ける意味って何なんだろうね。」などと言っても「ふ〜ん」と生返事だったし、「こ〜んなページも作ってみました♪」と言っても「へ〜。すごいじゃん」と口だけであんまり見ていなかった。そんななかなんだか熱烈な感想メールが届いた。とたんにだんぜん元気が出るのりまき。パソコンをつけては、もう一度自分の作った韓国、北朝鮮、金剛山などのページをくまなく読んでいる。そして、「いや〜、書いた時には結構文も考えて書いたつもりだったけど、こうして改めて読み返すと雑だね〜♪。間違っていた箇所もあったよ。」などと言っている。単純。
まあ、私も人のことは言えないが。