金剛山で靴下洗って罰金15ドル!?
(金剛山観光違反事例)


とにかく“あれも禁止これも禁止”の金剛山観光ですが、
これまでに実際、どんな『違反』があったのでしょう?
少々古い事例になりますが、1999年4月の『高電社』の『韓国・北朝鮮ニュース』と、
その他大きな問題になった金剛山観光客のトラブル事例をまとめてみました。
ちなみに高電社の記事は『中央日報』の記事を日本語翻訳したものです。



1999年4月・高電社『韓国北朝鮮ニュース』より


最近九竜淵コース・木蘭館(モンラングァン)そばの渓谷で金剛山観光客が靴下を洗い、環境汚染行為の違反により、北朝鮮側に15ドルの罰金を払った。

類似の違反としては万物相コース切斧岩そばにて排便、九竜淵コース金剛門そばにて立小便、万物相コース万相亭にてけんか…などがあった。

その他の違反としては写真撮影違反・指定されない場所でのゴミのポイ捨て・指定場所以外での喫煙・立ち入り禁止場所への侵入…などがあった。
最高額100ドルの罰金としては、金剛山観光証の紛失・制限以上の高倍率ビデオカメラ所持などがあった。


これまであった大きな金剛山観光客トラブル事例


閔泳美(ミンヨンミ)さん事件
 1999年6月20日、金剛山観光を行なっていた閔泳美(ミンヨンミ)さん(34歳)が、北朝鮮の環境監視員に『(北朝鮮から)韓国に帰順した人々は、今、良い暮らしをしている。韓国に行けば幸せに暮らせる』。と発言したとして閔さんを拘束した。(ちなみに韓国側は閔さんがこのような発言をしたこと自体を否定している)。
 北朝鮮側は『ミンヨンミは韓国側の“帰順工作員”で、共和国(北朝鮮)人民に対して不純な誘惑を行なった』。として拘束した。北朝鮮側は金剛山旅館にて閔さんの拘束を続け、取調べを行なった。
 韓国側は北朝鮮側に対して抗議を行い、金剛山観光は中断された。韓国と北朝鮮側の交渉の結果、閔さんは謝罪を行い、6月25日になって開放された。
 金剛山観光は閔さんが開放された後も中断され、現代と北朝鮮側窓口の朝鮮アジア太平洋平和委員会との間で交渉の結果、“金剛山観光客身辺安全保障合意書”が結ばれた後、8月5日から観光が再開された。


携帯電話自慢事件

 2001年1月4日、万物相コースを観光後の午後3時ごろ、駐車場にて韓さん(38歳)は、北朝鮮の環境監視員に携帯電話を見せながら、『韓国は携帯電話を作るなど生活が便利になったが、北朝鮮は金日成氏、金正日氏がいるために生活が出来ない』。と述べ、さらに『あなたが望めば南に招待する』。と話した。
 北朝鮮側は韓さんに対して『環境監視員に対し抱き込み工作をした』。として、謝罪文を書くように要求、しかし韓さんは当初これを拒絶した。そのために現代側と北朝鮮側双方が4人づつ出席して“臨時調停委員会”が開かれ、交渉が図られた。
 結局夜の11時ごろに韓さんは『(北朝鮮指導者の)呼称を誤って口にした』『環境監視員を誘惑した訳ではないが、誤解をまねいたのならば謝罪する』。との『謝罪文』を提出し、ようやく解放された。


金正日批判事件

 2001年6月18日、三日浦を観光していた朴さん(67歳・仁川市)は、北朝鮮の環境監視員に対し、『私が故郷を失い、故郷に帰れないのは金日成と金正日のせいだ』。と発言した。朴氏は北朝鮮に故郷を持つ“失郷民”で、失郷民の団体の総勢約100名とともに金剛山観光を行なっていた。
 朴氏は北朝鮮側に謝罪文を提出し、解放された。



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