のりまき観察日記特別編 金剛山陸路観光編

1、金剛山に対するのりまきの近況(2004年1月13日)

金剛山にまだあけくれているのりまき。
まだ、といっても初回に行ったのが2001年の秋。それ以降なので期間的には2年とちょっと。研究者たるもの細く長くというイメージがあるが・・・。それを思うとのりまきの場合は太く濃く、というような感じだ。
増え続ける古本。

さっきもこの写真の撮影の為に本棚より本を取り出すふとまきに
「あ〜ん!!ちょっと!!左の3冊は特に気をつけてくださいよ。高価なうえに本も傷んでますから、ちょっと扱いを気をつけないと大変なことになってしまいます。」
「心配しなくても写真を撮るだけなんだから、開かないよ。」
と言うと
「それならいいですけどね。」
・・・・・。
そして、他の本を取ろうとした時に別の冊子がぱらりと落下。
「あ〜ん、もう、気を付けてくださいよ。落とさないで下さい。」
と言うので
「別に落としたくて落としたわけではありません。勝手に落ちちゃったんですから仕方ないじゃありませんか。」
と言うと
「あ〜、そうやって謝りもしないんですからね。そんな人だとは思いませんでした。」
などと言うではないか。更に
「謝りもしないような人にはもう本には触って欲しくありません。しまうのも僕がやります。この辺のはシリーズになっているんですから。こんなのは揃えて置かないと・・・・・。で、これとこれは写真集なので最初にしまってっと。・・・」
そして、ちょっと足の踏み場が悪くて絵葉書を踏んでしまうと
「あ〜ん、挙句に葉書まで踏んでます。もっと扱いをきちんとしてください!大切なものなんですから。」
と言うので
「どうせ、ふとまきより金剛山の方が大切なんでしょ。いいですいいです。私なんか。」
と言うと
「そんな風に言うんですね。そんな風な言い訳をするなんてひどい。」
どっちがひどいのだろう。
勝手にどうぞ、の心境である。

実は、のりまきの旅行記の小遣い帳に真似てのりまきが今まで購入した古本の合計金額をここにまず記載しようと思っていた。いつの日にかそうするぞと思っていたふとまきは、のりまきがその辺に置いておく古本の領収書や振込用紙を取っておいたのだ。それを先日計算してみると、10万円強。ちなみにそこには国会図書館でのコピー代も若干含まれている。
そんなわけがない!
10万???
ふと、領収書や請求書が残っているのはネットでの購入の本だと気がつくふとまき。
大阪の古本屋でじかに買ったものや、神田の古本屋で買ったもの、他のりまきが実際に本屋で買ったものはそこにはないことに気がついた。
それじゃあ意味が無い。
そこで、のりまきに聞くと
「あ〜、今のうちならどの本がだいたいいくらでどんな経路で買ったのかはわかるからね。協力してあげてもいいですよ〜。」
と。言い方がしゃくに障ったが1人じゃ出来ないので仕方が無いから協力してもらおうかと本を並べると・・・。
あまりに多い。こんなに多くても購入経路がわかるのか???
「ね〜、こんなに買ったんだね〜。これ全部がだいたいいくらかわかるんだ〜。すごい記憶力。」
と言うと
「あ〜、まあ、これ全部はやっぱ、わかんないね〜。細かいのもありますからね〜」
とさっきの自信まんまんの口調はどこへやら。
結局それじゃあ出来ないねってことで今回は古本合計金額を載せるのはやめる事にしてしまった。絵葉書一枚、というものもあり、いちいちやるとそれだけで旅行観察日記は終わらなくなりそうだ。

「しかし、あるもんですよね〜。そのそも、大阪の古本屋で他の本を探していた時にたまたま金剛山の古本をみつけたのが始まりだったんだよね〜。」
とつぶやいている。
「え?そうだったんだっけ?じゃあ、そこで本が見つからなかったらこうなってなかったわけ?」
「そうよ。そもそも日本時代の金剛山の本があるなんて考えてもいなかったからね〜。」
・・・・・・・。

あけてもくれても金剛山なのである。
続く


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