三日浦地区
(サミルポ地区)


三日浦地区地図
(1918年朝鮮総督府刊・5万分の1地図・海金剛より)


 三日浦は周囲約8キロ、水深は深いところで約13メートルのとても美しい湖です。もともとは東海(日本海)の湾であったとのことですが、金剛山地区(外金剛)を流れる南江の運ぶ土砂に湾口を塞がれ、また、一部は人工的に堤が築かれて現在のような湖になったといいます。
 三日浦は周囲を多くの丘が取り囲んでおり、一見、山中の湖のようにも見えます。実際、三日浦湖畔を歩いてみるとかなりのアップダウンがあって、ちょっとしたハイキングになります。
 三日浦は昔から朝鮮半島東部の良い景色を集めた、『関東八景』のひとつとして数えられ、湖の周囲を36の峰に囲まれた絶景として知られてきました。三日浦という名前も、新羅時代、関東八景見物に出た花郎(ファラン:あえていうなら青年団のようなものか?)たちが、他のところでは一日観光で済ませたのに、三日浦ではそのあまりの美しさについつい三日間も留まってしまったという伝説からつけられたそうです。
 現在、金剛山観光で三日浦の絶景を堪能することが可能ですが、金剛山観光客が見物する将軍台(チャングンデ)ー蓬莱台(ポンレデ)ー蓮花台(ヨンファデ)は、全て湖の南の方にある展望台で、湖の北のほうにも名所があります。湖の北部の名所としては三日浦の金剛門(クムガンムン)、夢泉(モンジョン)という名の薬水の湧く泉などがあります。
 また、ここは金剛山中よりも険しくないこともあるのか、北朝鮮現体制を称えたプロパガンダがたくさんあります。


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参考リンク
三日浦・海金剛コース見取り図