毘盧峰地区
(ピロボン地区)


毘盧峰地区地図
財団法人金剛山協会発行・金剛山探勝コース図・1939年より )


毘盧峰地区は、金剛山最高峰・毘盧峰をはじめとする地域です。
この地区には毘盧峰以外にも、永郎峰・月出峰などの名峰がありますが、
なんといっても最高峰の毘盧峰からの眺望は素晴らしいそうです。
また毘盧峰近くには銀梯子金梯子(ウンサダリクンサダリ)と呼ばれる
“天から降りてきた銀と金のはしご”という名の険しい岩峰があります(注)。
ところで毘盧峰の近くに、日本統治時代には金剛山観光に尽力した
久米民之助氏の名を取った『久米山荘』と言われる山小屋がありました。
久米氏は毘盧峰への登山道整備にも私費を投じ、日本統治時代は
その登山道のことを『久米越』という名で呼んでいたそうです。



朝鮮金剛山大観(1935年・徳田写真館刊)より銀梯(注1)



金剛山(1939年・日本旅行協会朝鮮支部刊)より、凍れる久米山荘

(注):銀梯子金梯子は、同じ場所の別名のようなものです。
毘盧峰山頂近くの険しい岩の断崖が、
朝日を浴びると銀色に、夕日が差すと金色に輝き、
そして一帯が雲につつまれると、岩峰が
天から降りてきたはしごのように見えるところから
『銀のはしご金のはしご』と名づけられたそうです。





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