のりまき観察日記 2005年@

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のりまき観察日記内金剛編
すこしずつ書いています。最新:04年8月29日


4月21日(木)
ひえ〜。あっというまに4月も後半。いくつか思い出せるものを書いてみたいと思う。

のりまきが毎年大騒ぎする花粉の時期も山を越えた。今年も花粉の時期にはティッシュを手放さない。まあ、いつもハンカチとチリ紙は必ず持ち歩くのりまき。先日花粉の多い時にティッシュをズボンから出し忘れたのりまき。ティッシュが出てくる出てくる。なんとポケットティッシュ7個も出てきた。
「いくらなんでもこれじゃあ多すぎじゃない?」
と言うが
「今年の花粉はすごいんですから。万が一落としたら困るし」
と平然と言っている。

今年の関東の桜は満開になったころ天気も良く暖かで、その為に散るのも早かったが、お花見には良い年だったと言える。
ふとまきも職場でお花見に行った。桜満開、天気良し、気温ほどよい、と絶好のお花見日和だった。
そんなこんなで桜の話題になった我が家。週末にも上野の桜を見ることになっていた。そんな時のりまきが
「あのね〜、ほんと言うとね、僕桜は嫌いなんですよ。ま、嫌いと言うよりあんまり好きではないって程度ですけどね・・・。」
と言い出す。さんざん花見の話をしていたのに、桜は嫌い、はないだろう。と思い
「え?なに?なんて言った?」
と言うが、その言葉を言ったと同時に思い出した。
「あ、そうか、のりまきは桜のように存在感のある花は嫌いなんですよね。ひっそりと野に咲く誰にも気がつかれないような花をようやくのりまきがみつけてあげる、って言うのが確か好きだったんですよね。思い出しました。そりゃあねえ〜、ひっそりと咲く花にくらべりゃあ桜なんで堂々としていて生意気ですからね〜。でも私は好きだな〜。桜」
と言うと
「ふとまきはなんだってそんなこと覚えているんですかぁ〜?」
と小さな声で言うが、それは図星だったからに違いない。

最近我が家はちょっと宗教ブーム。宗教というのか宗教家というのか・・・。
ローマ法王が亡くなった時には、世界各国から数百万人の人が集まったが、それをたいそう羨ましそうに
「ローマ法王はいいですよね。こんなに人が来てくれて。僕が死んだってこんなには来てくれないだろうな〜」
と当たり前のことを言っている。
ローマ法王も少し前から話題になっていた。それとは別に、ふとまきはここ最近仕事からみでちょっとキリスト教とか仏教とか宗教全般に興味があり、たまたま本屋で宗教家でない人がイエスと親鸞について書いてある本を目にし面白そうだったので購入した。それがなかなか進まないのだが面白いので
「いや〜、良い本を見つけたよ。面白い」
と言うとのりまきは、そのふとまきが買った本は見ようとせずに自分でネットなどを見てふとまきにあてつけて
「へぇ〜、ほぉ〜、そうか〜」
などと言う。挙句にふとまきの本とは違った日蓮、親鸞、空海、最澄、などなど本を買って
「ふとまきには難しいと思いますけど、僕はこの本が面白いです」。
と言う。ふとまきが面白いと言う本は見もしないのである。
ひどい話である。

2月11日(金)
9日はサッカー北朝鮮戦。相変わらず、自分では出来ないくせに、あたかもサッカーが上手い人が述べるような解説をする。
動きがどうだとか、これは明らかに北朝鮮側のミスだとか・・・。キーパーの動きがどうだとか・・・。あまりにうるさいので
「言うのは簡単ですよね。」
と言うと
苦笑いするのりまき。更に
「しかし、キーパーははらはらするよね。キーパーする人ってすごいと思うね〜。のりまきには絶対出来ないだろうけど。」
と追い討ちをかけるように言うと
「それは僕もそう思います。高校のときに一度させられましたけど、うろうろして仕方がありませんでした。」
「へぇ〜、自覚があるんだ〜」
と言うと
「まあ。キーパーが下手だからと周りの人が頑張ってくれてあんまりゴールまでボールが飛んで来ないようにしてくれたけどね〜。」
「のりまきにキーパーさせるなんてすごいね。その人たち。のりまきにゴールなんて守れそうもないけど。」
「どうせフィールドでちょこちょこわけのわからない動きをされるよりゴールでも守っててもらおうと考えたんでしょ。」
解説はうるさいがまあ、自分の動きの自覚もあるだとわかる。
試合が終わってもあのような優秀な北朝鮮の選手たちをどうして海外に進出させるという方法を取らないのかと何度も何度も言うのであった。

2月3日(木)
早くも2月。
昨年の夏にふとまきの勤務が移動になり、夜勤のない部署になった。夜勤がないと身体のサイクルにはなんだか心地よいが夜勤手当がなくなる分、給料が下がる。それもあるし、夜は出来るだけ間食をしないようにという思いがあるので、ここのところふとまきが夜のおやつを買うのをやめるようにした。
「もしも食べたい場合は、のりまきが自分の食べたいものだけを買ってくれば良いから。」
我が家の家計は適当なもので、月々食費を定額のり父へ。あとは家のローン返済用の銀行口座とそれぞれの電気代など引き落とし用の銀行口座の二つがあってそれぞれに給料をもらったら定額ずつ入れ、あとは本人が使うなり貯金するなり、というようにしている。
だからおやつを買う場合はその自分のお金から買うことになる。
そういうわけで、のりまきがおやつ買うようになったのだがのりまきの買うおやつは高級なのである。
今ののりまきの職場が横浜駅を通るので大好きなデパ地下に毎日寄ることが出来る。
加えて
「せっかく美味しいものを買うんですからふとまきにも食べてもらおうと思って」
と必ず二人分である。
ふとまきが買えば3日分は買えるだろうお金を一日分で使う。
昨日は
「今日は奮発してキムラヤの栗アンパンです。」
と嬉しそうに言う。して、自分で先に食べ
「やっぱり美味しいデスヨ。ふとまきも是非食べてください」
そう言われておやつは食べないと言いつつ食べる私も私。確かに美味しいが
5つ700円のアンパンを夜食に買い、しかもそんな金額をほぼ毎日夜食に使っているのだから、やはりふとまきが買うようにしたほうがいいように思う。
今朝は出掛けに
「今日のおやつは何がいいですか?」
と聞くので
「安いもの」
と答えた。
「じゃあ、今日はデパ地下ではなく、スーパーにします」
とややしょんぼりして仕事に出かけていった。

1月26日(金)
日付が定かではなくなってしまったのだが、今日の朝ニュースで先月インドネシアの一帯で起こった津波と地震は二つの大きな地震が同時期に起きた為、あれだけの大きな惨事となったのだということを報道していた。
やっぱり。僕が言った通りだった。」
「なるほどね。ほら、やっぱりそうでしょ。だってあんなになるわけないもの。200年位ずれていた過去の地震が今回は同時期だったんだ〜。」
一つ目の「 」を聞いても無視していたふとまきに対し、聞こえるように更に大きな声で二つ目の「 」を言い出した。
「え?どうしたの?何がやっぱりなの?」
「僕が思っていたとおりだったんですよ。だいたい歴史を振り返ってみて今回の地震のあらかたの想像は出来たかもしれないけれど二つが一緒とは多分想像もしてなかった。でも規模から言って二つの地震が起こったのではないかと僕はかなり早い段階で思っていたんだ。ようやくその事が発表になったか〜」
説明の内容はふとまきの記憶力が曖昧で違っていると思うが、地質学者にもなりたいことがあったのりまきが自信たっぷりに言っている。
そういえば、家を買うときにも地震の比較的被害に少ない地域とあれこれ考えていたっけ。
「そうは言っても想像とおりに事は運ばないから、明日何らかの災害に巻き込まれてこの世にいないかもしれませんよね。」
と言うと
「そんな〜、僕を見捨てて死なないで下さい」
と急に弱気になるのであった。

1月25日(火)
日曜日、Kさんとお子さん3人とで動物園に行く。ふとまきの職場の近くにある比較的新しくて大きな動物園。ふとまきは3回目。のりまきは初めて。動物園ができたての頃話の種に行こうよ、とのりまきを誘うが興味がないのかいつでも曖昧な返事で行く機会がなかった。そんな風にいつでも「今度ね」などと言っていたのに、今回行ってみると、いちばんはしゃいでいるのがのりまきなのである。
同行のお子さんが嬉しそうにはしゃいだり騒ぐのはわかる。しかし
「あ〜!!インド象だ。こんなところにいやがるよ。」
とか
「あ〜、これはインドライオンね。インドライオンっていうのはね。なんとかでこうで云々かんぬん・・・。」
誰も聞いていない。
「しかし、まあ、インドライオンがいるのになんでアフリカライオンがいないのかね」
そんなこと知るか。
一人で勝手に説明をするのを不思議そうに見つめる子連れのお父さん。一体何者?というようにのりまきを見ている。のりまきは一人ではなくKさんやふとまきに説明しているつもりだったようだが、Kさんもふとまきも近くにはいない。ひさびさに他人のふりをしたくなった。たまたま入場からしばらく一緒に廻ることとなってしまった若いお母さん二人とお子さん二人は行く先々でのりまきがいるとお母さん同士二人で顔を見合わせくすっと笑い
「説明ならこの先生がしてくれるでしょう・・・」
とのりまきを見ながら小声で子どもに言っていた。

イケメンと言われているとかいうドゥクラングールという猿は寒くてなかなか小屋から出てこない。その猿を動物園のお姉さんがエサをあげながら小屋から出し柵の近くまで連れ出してくれた。すると周囲にいる子どもたちより先に柵のまん前に立ち猿に向かって話し掛けている。
「やあ、おまえ、イケメンと言われてるんだって?どら、まあ、確かに整った顔をしているなぁ」
・・・・。
「ちょっと、お子さんが見えないよ。入れてあげなよ」
と言うと
「あ、そうか。ごめんごめん。つい夢中になっちゃって」
・・・・・・。
カンガルーの喧嘩も喜ぶ。のりまき大喜びである。
「いや〜、来て見て改めて僕は動植物が好きだということがわかりました。動物っていいですね〜。動物園っておもしろいですね。」
自分が夢中になってしまう事に対する言い訳なのか、ついつい動物を見てはしゃいでしまった後に、いかに自分が動物が好きだからはしゃいでしまうのだと訴えるべく何度も何度も言うのである。
「最近は金剛山のことで頭が一杯でしたがたまにはこうして動物でも見たり気分転換に出てこないとダメですね〜」
などと言うのである。

ふとまきが
「動物なら珍しいと、『珍しい』と言うだけで貴重がられて大切に(?)されるけど、人間は珍しいと外されてしまいますよね。それってなんだかおかしいよね。人間だって珍しい人も大切にされるべきだよね。」
としみじみ言うと
「それは僕の為に言っているんですね」
と悲しげに言っていた。のりまきの場合は珍しくても周囲の人に大切にされているので、この発言はずーずーしい。

1月21日(金)
新年明けましておめでとうございます。
と、随分とご無沙汰してしまっています。

年末年始は結婚して初めて別々に過ごしました。のりまきはまた、金剛山へ。ふとまきは実家へ。
チャットにありますようにのりまき黄泉の国へ。ふとまき極楽浄土へ。というわけでございます(笑)。

旅行前にはまたまた大騒ぎをしながら支度をするのりまき。ふとまきはあまり心配はしていなかったが、のりまき出発後にあった冬のコミケの畸人研究学会の手伝いに行くとのりまきのお仲間の二人が
「いや〜、ふとまきさんがいないんだからきっと胃腸をこわしへとへとになって帰って来ますよ〜」
と楽しそうに言っている。断言するのがおもしろかった。
ちなみにのりまき不在で畸人研究学会のお二人と忘年会っということで美味しい中華屋さんへ。さんざんのりまきの悪口を言い盛り上がる盛り上がる。北朝鮮ではくしゃみばかりだったのだろう。

しかし、そんな予想に反して元気に戻るのりまき。胃腸を大事にと考えて食べ物は節制したようだった。
「同行したSさんにのりまきさんは食事の時に『このくらいししておこう』と言うのが口癖だね、と言われたよ」
と笑いながら言っている。

「今回写真の枚数も少ないんです。やはり一人でデジカメとカメラとを使うのには限界があるということがわかりました」
などと言っている。
「でね〜。僕はやっぱりデジカメとは相性が悪いです。」
とボケた写真が多いデジカメの写真を相性のせいにする。

そんな年の始め。昨年は日本人初の内金剛行きを達成したのりまき。
先日の看板鑑定会でも
「金剛山に行きたい?僕がコーディネートしますよ。」
などと言い
「え?また行くんですか?」
などと言われている。

ところで、看板鑑定会。なんとも結果は?本物とも偽者ともわからずじまいだった。

今年も金剛山三昧となりそうである。