金剛山のお土産4
北朝鮮製シロップ・お酒(1)



これは金剛山で売っていたオミジャ(朝鮮五味子)のシロップ(注1)
赤いビニールで封印されていて、いかにも北朝鮮製品といった感じの逸品!




問題の封印部分を拡大
飲用時には少々漏れていました


問題の味の方ですが、妙な苦味がある上に、アルコールが入っていて
お酒の弱いのりまきは、なんと酔っ払ってしまいました(@_@)
致命的なのは後味が悪いこと。正直、あまりいただけないシロモノでした……





これは北朝鮮のお酒
なにかの木の実のお酒らしいのですが、何の実かはわかりません

“WILD VINES LIQUOR”は、『野ブドウの蒸留酒』
つまり、野ブドウのブランデーという意味が一番近そうですが

ラベルの実の形はおよそブドウからはかけ離れています……
改めて調べた結果、サルナシ(キウイの仲間)でした。(注2)



少々わかりにくいと思いますが、製造年月日がボールペンで書かれています
西暦ではなく、しっかり主体年号使っているところはさすがです


味はというと、こちらも妙な苦味があり、いやな後味が残ります
もう飲む気がしないというのが正直なところです(>_<)




(注1)…朝鮮五味子(チョウセンゴミシ・オミジャ)はつる性の木本植物(要するに藤やブドウのようなつる性の木ということ)。近畿地方以北の日本・朝鮮半島・中国北東部・アムール地方・サハリンに分布。日本では長野・山梨・北海道に多く分布している。マツブサ科に分類されている。マツブサ科全体がモクレン科に入れられていた時代もあったが、最近の研究ではモクレンとは類縁関係が遠いと考えられている。
 秋になると赤い実をつけ、その実を乾燥させて漢方薬に用いる。なお、ゴミシとは乾燥させた実に、甘い・苦い・すっぱい・辛い・塩辛いの5つの味があることによる。

(注2)…サルナシとは、マタタビ科のつる性の木本植物で日本・朝鮮半島。中国東北部・サハリン・千島半島南部に分布している。果実はナシに似てサルが好んで食べるのでその名がついた。キウイフルーツは同じ科で台湾・中国中南部に自生するオニマタタビを改良したものである。
 ちなみに1924年刊の大町桂月氏著の『満鮮遊記』には、サルナシいわゆる『タレ』を、金剛山の探勝中に案内人が採って、大町氏らとともに食べたとの記述があります。1931年刊の前田寛氏著の『金剛山』などの記述からも、サルナシは戦前の日本植民地時代から秋の味覚として金剛山名物のひとつだったようです。

《上記注は、週刊朝日百科・植物の世界…を参考にしました》


(2004・1・17 最終加筆)



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