のりまき観察日記内金剛編(2004年6月19日〜23日)
1、のりまきの近況

今回の最終目的地内金剛妙吉祥でETさんと


1、のりまきの近況

念願の、念願の内金剛へ行けた!

上の写真でのりまきの喜びようがだいぶ理解出来るかもしれない。とにかく嬉しかったのであろう。
観光客として戦後初めてということや、内金剛の話になるとガイドさんも顔負けの知識にツアーメイトも感心し、そういったことも含めてのりまきはご満悦である。

帰国後はまず、ガイドさんと約束した戦前の山荘や駅・建物の写真のコピーと今回の写真を送った。旅行の写真も、のりまきは今まで2回北朝鮮に行き写真も送ったようだが、ガイドさんが写っているもののみを焼き増しして送っていたらしい。しかし、今回は何せ『60年ぶり』であり、ガイドさんも一人は初めての内金剛行きだったそうだ。(朝鮮旅行社のガイドさんの間でもL課長しか行ってなかった。)L課長の次に来たのが私です、といったような感じで「仲間に自慢します」、というような雰囲気すらあった。だから、ガイドさんが写っていなくても『のりまきのお薦めのスポット』でのりまきが写した写真も何枚か同封することにした。
「これでパンフレットとかに使ってもらってもいいですもんね〜」
とすっかり自分の写真がパンフレットになると想像している。
写真の現像も値段は高めだが発色の良いという現像をした。今回はのりまきが内金剛で転んだすぐ後に写した写真以外は出来もなかなかだったようで(この写りの悪い写真は転んだ直後だったので手がぶれたと言い訳している)、こんなことからも御満悦。

今回の旅行はハードではあったが、本当に充実していた。
訪朝歴13回目というベテランのETさんには訪朝に関するあれこれをお聞きして旅行の準備にとりかかることが出来た。当然現地についてもホテルのロビーなどではガイドさんが通る度に「よぉ〜」とか「お久しぶり」などと言ったり言われたり。心強いこと。ETさんのおかげで出来た事、わがまま言えたことなども多かった。
Sさんという方も視点や感性に驚かされることばかり。行動力も備わっている。
お二人のおかげで私たちだけでは到底感じることも考えることも行動することも出来なかっただろう貴重な体験がたくさん出来た。

余談だが今回のガイドさんのお一人Hさん。前回のりまきが友人と二人で訪朝した時と同じガイドさんだった。ふとまきがHさんと気心知れてきた頃・・・・・。Hさんはふとまきの横に座り
「のりまきさんは前の旅行でも一緒でした。しかし、一緒にお酒とか飲みませんでした。真面目な人でした。」
と言うので
「お酒は飲めないんで・・・。前の時はどんなでした?」
「真面目な人と思ってました。タバコも吸わない。お酒も飲まない。冗談(猥談)言ってもそう言った話はやめてください。とか言っていました。どうしようかな〜何を話したらいいかな〜とおもていました。」
多分、緊張していたんだと思う。想像しただけでものりまきの緊張振りが笑える。今回そんな緊張をしないで良かったというのもツアーメイトのおかげだった。
何をどこまで頼んでいいのか、どんな風にガイドさんと向き合ったらいいのか、情報ばかりがやたら多い北朝鮮。私たちだけではわからなかったであろう。あ〜、こういうことをこんな風に聞いても大丈夫なんだ〜とか、私たちって気にし過ぎていたね〜。みたいな事もあった。また(株)現代の韓国から入国する金剛山観光の旅行よりやってはいけないこと、というたぐいの規制がやわらかかったように思った。これは間に第三者が入るのと入らないとの違いのような印象がした。
しかし、Hさんの「真面目な人と思ってました。」という過去形の言い方に、今回の旅行での印象の変化が伺える。その辺が観察日記で伝われば〜と思っている。

そして・・・・・。
登山中にL課長に日本人の登山のパーティが来た話を聞くと
「あ〜、知っています」
と言いつつ、どの山に登ったのかを知りたくて本を買うのりまき。そして一つのパーティは内金剛へは登っていないことがわかり、戦後日本初がほぼ間違いないことがわかり尚嬉しい。

金剛山電気鉄道跡地?については、帰国後に写真をのりまき曰く『その道の専門家』に見てもらう。
その人曰く「これでは復旧どころではなさそう」ということで、まあ、これまた自分たちが思いもかけない方面のコメントを聞けて
「やっぱり専門家っていうのは目のつけどころが違うよね〜」
などとのりまき、感心するのであった。跡地に家が建っていたりすれば復旧どころではない。復旧を考えていないということは・・・。外部との出入りは考えていないともいえそうだ。

そして、更に・・・・・・。
「なんだかんだと金剛山に興味を持ち出していろいろやりましたが、色々な方面に知り合いも出来ました。そして一つのことを掘り下げてみてみると色々なことが繋がっていることもわかってきたし、何しろ昔に戻っているんですからこれから色んな意味で金剛山という場所がどう変化していくのか楽しみです。面白いものに出会えたと思っています。自分で言うのもなんですが、そんな面白いものについて良く、研究してみようと思いついたものです。」
と・・・・・。

いつもながら、のりまきの発言には
>何しろ昔に戻っているんですから
とか、戻っているなんて言うけどその時代に生きていたのかよ〜。と思う部分があるのだが、問うてみると、一時は鉄道を走らせ観光客の施設まで作り盛んだったのに、今はまたすっかり外部との交流がない村に戻ってしまった、ということであるらしい。

そして、また週末には古本を探しに東京まで行こうかな〜と。
はりきっているのである。(2004.7.7記)


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